わたのはらぞこのレビュー・感想・評価
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駆け込み乗車はいかんね
加藤紗希がこういう単純陽キャラ役なのはちょっと勿体無いような気がするが、本人監督だから仕方ないか。
田舎で皆んなで助け合って笑って歌ってハッピーになろう、という60年代のヒッピー・ムーブメントへのオマージュ的なテイストなのだが、そのコンセプトをまんま現代に当て嵌めるのはさすがに無理。音楽をジャニス・ジョプリンやドアーズではなくラップに置き換えたのが今風と言えなくはないが、あのギター弾き語りはイタいな。
ラストも予算不足のフェリーニみたいで寒いぞ。
もうちょっと何とかなったと思うんだがなぁ…
希望のような景色
YOUは何しに上田市へ?
長野県県上田市のゲストハウス犀の角に泊まり休憩する女性の再生の話。
どこからともなく女性が犀の角に宿泊客としてやって来て、上田市内を散策するけれど、おどおどうじうじしてどうしたんですか待ちをしているかの様な。
幻視、幻聴ラッシュだし、お薬飲んでるし、何があったのかどこから来たのか、何しに来たのか…なんだかヤバいヤツにしか見えないんですが、始まって約20分超たち、いつまでこれ続きます?ちょっと休憩したくて?
客席からはいびきもちらほらなんて思っていたら作中からもいびきが…(-_-;)
リリック姉さんや映画館や謎の女、そして発掘姉さんや住民との絡みから、一応徐々に前に出てくる様になる主人公だけれど、終盤になって初めてリリックで何があったかどうして此処かを取ってつけたように説明して、あーでしたこーでしたこうなりましたって、何なら東京って言ったのもここが初めてじゃないですか?
言いたいことはわかるけれど、そんなんならショートで作ったほうが良いと思うよ。
なんだか地元民が自分たちの為に作った自主製作映画みたいな感じだった。
ガチャガチャ
上田映劇で観てきました。
上田には土地勘があるし行ったことある店なども出てきて、ちょっと不思議な話ですが、楽しかったです。
コメディなのか、再生ストーリーなのか、非現実物語なのか、いろいろだなぁと思って観てまして、ガチャガチャを経て、やっぱり人間、他者との総和というか1人じゃないんだなと男のわたしですが、改めて思うに至りました。
監督やキャストなど誰一人として知りませんでした。ヒロインの方は実年齢40オーバーみたいですが、設定はいくつだったんですかね。
なんだかんだと不思議な伏線が思いのほかしっかりと回収されて、ホーと思ったんですが、後半でラップでまとめちゃうのはイマイチかなと思ったりもしました。
糸が切れたとか、疲れて休憩とか、嫌なこといっぱいあったとか、再生に向かうストーリーはヒロインものが多いですよね。わたしは早期定年しましたが、それまで転職やリストラがあったとしても「生きる中での休憩」をした記憶はありません。見当違いを承知ですが、こうしたヒロインは羨ましいんです。
あの宅八郎みたいな人は誰だったんでしょうか。
ラスト前の上田電鉄の場面、あれ何気に「きさらぎ駅」に停車してますよね。「きさらぎ駅」のロケ地の話ですけど。
これから東京での公開なんですね。わたしの採点なんてアテにしないで下さい。ゆったりとした良い時間が過ごせる良作だと思います。
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