「原作勢にはキツイ(原作のネタバレもある)」WIND BREAKER ウィンドブレイカー はるさんの映画レビュー(感想・評価)
原作勢にはキツイ(原作のネタバレもある)
原作を読まずに見ていれば、ある程度楽しめる気もしますが、それでも原作の台詞がシュチュエーションが違う場面で使われている事が多くて、場面に合ってない気もするので、色々違和感を感じるかも。
仲間にしても、敵にしても、原作では丁寧に心が近づいて行くところが描かれていたので違和感がなかったですが、映画に落とし込むのに仕方ない事ですが、時間を短縮した為に「え、急にどうした?」ってなる事が多かったのは残念。
獅子頭連好きとしては、関係なかった部分も彼らのチームのやった事にされて、その上もっと酷い事沢山してて、それで「力の絶対信仰」って…なる。そういう意味では、弱くても助ける為に行動する楡井くんのいい所も潰されてましたね。ことはの時に見てるだけでがっかりした。まあ、楡井の成長を描きたかったのかもなのですが。
獅子頭連はここまでやったらその後友達になれます?と思ったのに、最後急に距離が近づいて店で一緒にご飯食べてて違和感しかなかった。
あと、獅子頭連のバックボーンが薄くて、気の良い子達なのに欠け違ったからこうなってしまったと分かりにくいし、十亀の苦しみや決意が軽く感じた。最後に謝る事で彼らの辛さや罪の意識に人間的で愛情が湧くんですが、無かったのも誠意や決意が感じられなくて微妙でした。
俳優さん達のアクロバティックな戦闘シーンは、ウインドブレーカーに近づけようと頑張ってくれてる感じがしました。ワイヤー感は否めないけどそういうものだと思いますし、よくあんな動き出来るなぁと感心して見てしまった。下駄は無理でしょと実写化決まった時に思いましたが、下駄でそんな動き出来るの凄いとそこは感心した。
タイマンが抗争になってたので、ストーリーはわちゃわちゃでした。トップの決着着いてるのにナンバー2がまだ戦うのも、え?ってなった。主人公とはいえ、順番かえないでほしかったし、タイマンじゃないから丁子が十亀を殴り桜がキレるシーンも「喧嘩は対話」の心が通じた段階として名場面だったけど無いから急に仲良くなった感じが否めない。
原作勢に…更に獅子頭連好きには解釈違いが横行し過ぎて苦悶なシーンが多かったかな。
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