「Stay Strong」WIND BREAKER ウィンドブレイカー ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Stay Strong
原作とアニメは見ていますが、個人的にかなーり苦手な作品で、BLチックというか女性ウケを狙っている感じなのでそもそもターゲット外なのかなと。
実写ではその辺がどう描かれるのか、どうやって2時間に物語を詰め込むのかというところに注目して鑑賞。
特典は両面イラストカードでした。
根幹からやはり苦手ではあったんですが、原作・アニメと比べると苦手なところが少なくなっていた気がし、アクションの完成度だったりビジュアル面だったりの再現度の高さが中々高かったので思っていた以上には楽しめました。
今作のやっぱり飲み込めないなと思えた設定は必要であろう大人が存在しない世界観なところで、街の治安が悪いのであれば警察が出てくるであろうところなのに登場する様子もなく、学校では教師が一切見当たらないし、喫茶店もJK?であろうことはの1人経営、親というものが全く登場しないので、キャラの葛藤にもうまくのめり込めず、大人の役割を防風鈴と獅子頭連がこなしてしまっているので、商店街の人々は舞台装置にしかなってないですし、やっぱこの辺の世界観を許容できるかできないかで作品への評価が変わってくるので、自分はどうしても引っかかってしまう側の人間です。
これは原作からの気になるところだったので、映画どうこうの話ではないんですがやっぱり気になってしまいました。
沖縄無法地帯すぎない?
これまた原作からの問題であるんですが、獅子頭連のやってることがちょっかいの延長線すぎてダサさが勝ってしまいますし、商店街の人達に近寄るだけで何にもしないのは気色悪いですし、求めてる不良像と描いている不良像のギャップが相変わらず激しかったです。
今作の大胆な改変ポイントは原作では防風鈴と獅子頭連のタイマン勝負だったところを乱闘に変えたところですね。
オーソドックスなヤンキーものが好きなのもあって、このタイマンで1話1話使って心情を語らうっていうのがあまり好みではなく、今作くらいはっちゃけて、キメるところはキメちゃっての方が好みだったので、この改変はアリだなと思いました。
ビジュアルの再現度はかなり高かったと思います。
梅は若干細いかな〜とか柊イケメンすぎるな〜とかは思いましたが、コスプレ大会にはならずしっかりこの現実にこのキャラが生きてるって感じがして良い塩梅だったと思います。
十亀は原作よりも好きだと思えるくらいギラッギラのビジュアルで良かったです。
キャラクター描写も原作とはちょこちょこ違っており、桜ってあんなにニヤニヤしてたっけ?となってしまいましたが、ツンデレ全開だった原作に比べるとサイコパス気味の方がありだなと思えました。
蘇芳の出番がかなり少なくて強さが急に感じられたのは惜しかったなと思いました。
ラストシーンで一緒に食卓囲ってるのはほっこりして、この作品の温かみが感じられたのは良かったです。
一応1本の映画としてしっかり終わっており、体感短めだったので、ヒットすれば続編が出るのかも…?なんで思いながら劇場を後にしました。
鑑賞日 12/5
鑑賞時間 18:50〜21:05
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