「内容は素晴らしいし見る価値が高いと感じた。けど」豹変と沈黙 日記でたどる沖縄戦への道 ゆういさんの映画レビュー(感想・評価)
内容は素晴らしいし見る価値が高いと感じた。けど
日中戦争が始まったあと、
いち庶民がどのような時間を過ごし、
どのような心理状態になっていったのか、彼らの日記を通して見ていて分かりやすかったし、悲しいことに説得力があった。
いわゆる"南京大虐殺"というのは、何より皇軍が日常的に感じていたこと、見ていたこと、そして行っていたことに起因する一連の悲劇の総称とも言えそうだと感じました。
劇場に来ていた人の中で30代半ばの自分が明らかに最年少で、
ほとんどの客は60代前後の人たちだったので、もっと若い人にも観てほしいと思いました。
しかし、映画表現としてはあまり好きではなかったです。
テレビ番組に出しにくいから映画にした、くらいの感じだったのかな…。
映画という作品としてみると安っぽかったし、
途中で謎の俳優達に衣装に見える衣装を着せて日記の要所要所を朗読させるという表現は見ていて恥ずかしさすら覚えました。
本人直筆の第一級資料があるのだから文字やナレーションで十分だったと思う。作品を一個上のレベルまで引き上げたい思いもあってたどり着いた表現だったと想像しますが、
そこだけは作品の格を下げてるような表現に見えて全く好きになれなかった。
とは言えやはり多くの方に見てほしい内容だったので星4つです。
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