「マイシャローナでムーンウォーク?www」The Life of Chuck ゆーきちさんの映画レビュー(感想・評価)
マイシャローナでムーンウォーク?www
「ショーシャンク」、「グリーン・マイル」、「スタンド・バイ・ミー」…、"ノベライズ作品の帝王"?スティーブン・キングの短編小説が原作で、キング作品の「ジェラルドのゲーム」「ドクター・スリープ」を映画化したマイク・フラナガン監督がメガホンをとりました。
この作品は公開2週目で、口コミでジワジワ人気になり、19位から9位にジャンプアップして、6月最終週段階では総興行収入650万ドル越えながら、レビューは7.7/10という高評価。2024年のトロント国際映画祭で観客賞を受賞しているとのことで、ぜひ観ておかねばと思った作品です。
トム・ヒドルストンは、自身の死が宇宙そのものの終焉と結びついている末期のがん患者・チャック(大人)を演じています。また、キウェテル・イジョフォーが、宇宙が崩壊している兆候に気付き始める教師・マーティ、カレン・ギランがマーティの元妻・フェリシア、ジェイコブ・トレンブレイが若き日のチャック、マーク・ハミルがチャックの祖父を演じています。
ジェイコブくんは去年?バンクーバーの高校を卒業したばかり、「ルーム」「ワンダー」など、子役の頃からヒット作に恵まれたデビューでしたが、薬物などで荒れることもなく、順調に美しく大きくなりました。こんなに立派になって嬉しい、すっかり親戚の心境でありますwww
チャックの子供時代を演じた2人が本当にジェイコブくんの子供の頃に似ていて、めちゃくちゃ可愛かったです♪
この作品は3部に分かれているのでボーっと見ていると「え?繋がってない?」と焦りますのでご注意を😅。個人的にはやっぱり子供時代が好きかな。エモい感じとか、周りの大人たちの愛情を受けて素直に育ってる感じにキュンとなれます。残念ながらジェイコブくんの出番はそこまで長くなかったのですが、主役のチャックの子供時代と大人のチャックをつなぐ、重要なシーンです。
最近日本で公開されたWe Live in Time のレビューで時系列がぐちゃぐちゃで混乱された方が散見されましたが、この作品も時系列は年齢通りではありませんので、混乱しませんように。(私は混乱しましたwww)
メッセージは特に深い感じでもありませんが、チャックの人生を通して、いつの時代もキラキラ輝ける時はあるよ!という、人生礼賛作品だったせいか、劇場にはお年寄りが多かったです。
海外サイトのレビューでも、9とか10がバーっとついたというより、圧倒的に7や8に評価が集まり、平均値が高かったという感じで、派手な作品でもなく、人によっては退屈かなと思うような展開ですが、きっと誰もがこんなふうに一瞬のキラキラした思い出を抱えながら生きていくんだなぁと、しみじみ実感できる作品です。