鯨が消えた入り江のレビュー・感想・評価
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この監督も『Love Letter』が好きなんだろう
台湾映画には「時空を超えて」とか「パラレルワールド」的作品が多い気がして、本作も後半にアッと言わせる為の無理な設定に見えるのだが、物語を受け入れられたのは、このタイトルが象徴するものに惹かれたからだろう。この監督も『Love Letter』が好きなんだろうな。
雑なのか緻密なのか全くわからない
余計なことを考えずに鑑賞すべし
ノスタルジックな街並み、紺碧のビーチ、オレンジ色の黄昏、チルアウト...
ノスタルジックな街並み、紺碧のビーチ、オレンジ色の黄昏、チルアウトな音楽、そして主演のイケメン2人…
映るものが美しく煌めく台湾の原風景をバックに時空を超えた男たちの絆が描かれてます。
所々ストーリーが省略されていて、「ん?🧐」となりましたが、時空を超えた手紙のやりとりでお互いが心の支えとなり、大切な人となった関係性は見ていてすごく相手への愛を感じます。
そもそも若干SFチックなので違和感はありますよ…🙂↕️
けれど鑑賞後の何とも言えない浮遊感は心地よいものでした。
美しい映画です。
観た後に気付きましたが…
すでにネットフリックスにあるやーん😅
珠玉の再生物語
ラストの「はじめまして」にぶわっと涙腺ゆるんだ。
ポストを通して少年との手紙のやり取りがよかったし、あの女性作家さんの存在もよかった。ファンタジーになるとは思わなかったので嬉しい驚きと感動がありました。ロードムービーは時間軸も含めてって感じかな。舞台が台湾だからか、結構日本に通じるシーンが多く、約束の指切り、だるまさんがころんだ遊び、スイカ割り、郵便ポストの色や形などなど。景色も素晴らしかった。挿入歌があったけど、それで感動が増幅することはなかったので、ラスト以外は終始淡々とした気持ちで見てました。突っ込みたいところも多々あり、途中ちょっと間延び感も感じてしまった。
助け、助けられ、そしてまた二人で並び立つときまで……。
ファンタジーでありヒューマンドラマであり珠玉の再生物語。王道BL路線にならなくてよかった。
主演二人とも素敵な俳優さんですね。レビューには関係ないけど主演俳優のテレンス・ラウさんが、ずっと杉野遥亮さんに似てるなぁと思いながら鑑賞してた。他の作品も観てみたい。
ファンタジック
丁寧に美しく撮られた台湾縦断のロードムービーにはちょっとした仕掛けあり
ロードムービーの重要な要素に登場人物が旅する場所それぞれの風景の美しさがあります。香港からやって来た孤独な傷心の作家 天宇(ティエンユー 演: テレンス•ラウ)がかつて文通していた少年が教えてくれた「鯨が消えた入り江」を目指して、台北のチンピラ 阿翔(アシャン 演: フェンディ•ファン)と台北から台湾南端まで旅する本作は、旅の途中の風景の美しさや夏の太陽の煌めきで、もう充分過ぎるほどに水準を超えたロードムービーに仕上がっています。
でも、本作はそれだけではありません。まあ上記ふたりの淡く切ないBLの要素は予想されるところではありますが、それ以外にちょっとした仕掛けがあって、その仕掛けがこの映画をジャンル分け不能の一級品のエンターテイメント映画にしてくれています。特に中華文化圏では絶大な人気を誇るレジェンドにてスーパー•スターの、あの人の存在がその仕掛けの中で重要な意味を持つことになります。
傷心の天宇の再生の旅、でもその再生の代償として苦く切ない、悲しい思い出が残る…… と思っていたら……
期待以上にいい映画でした。スーパー•スターのワールド•ツアーのチケットを握りしめる世界線を夢見てしまいます。
BL風ではあるけれど、そういうわけでもない、たぶん。
ロケ地になっている墾丁は以前、『海角七號』のロケ地巡りで行った事があるし、ギャングから逃げたトコは川湯温泉だろうか?サウナの入り方が兵馬俑のようで驚いた所。
コロナ禍になってから台湾に行けてないけど、知ってるところが出てくるとちょっと嬉しい。
香港の喧騒と、台湾のノスタルジックな雰囲気が見事なコントラストで、盗作疑惑で疲弊した天宇の心が解けていくにつれ、2人の距離も縮まる。
二人乗りで腰に手を回したり、だるまさんが転んだアクシデントなど、その辺を期待してきたであろうファンへのサービスもチラッと。
盗作ではなく、不思議なポストによる運命的な繋がりだった事が明かされた時、ものすごく込み上げるものがあった。
回想シーンと共に、阿翔のことを願う天宇が切なくて。
思えば初めからファンタジーな雰囲気はあったように思う。
滝へ行った時も、野良にしちゃ珍しい犬種だったし、あの美しい風景は最早ファンタジー。
バイクや車なのに、疾走感はあまり感じず穏やかで爽やか。
撮り方がすごく丁寧だからかな?
レスリー・チャンが生きていたら...ニュースを見て絶句したのを覚えている。
『君さえいれば 金枝玉葉』が大好きだったから、69歳のレスリーはどんな感じだっただろう?
『金枝玉葉3』とか...2がビミョーだったからやっぱいいや。
時空を超えたファンタジー友情?愛情?
美しい海岸線と煌めくような太陽、そしてじっとりと肌に絡みつく湿気
香港で人気小説家のティエンユーは、盗作疑惑が持ち上がり、精神的に追い込まれていた。台北で出会ったアシャンと、かつての文通相手の少年が教えてくれた天国につながる「鯨が消えた入り江」を探しに行くロードムービー。
冒頭から台湾の自然あふれる美しい海岸線とまさに煌めくような太陽、そしてじっとりと肌に絡みつく湿気、映画は台湾の南国風情を美しく描いている。観る者に倒錯的な幻想性を想起させる。そしてティエンユーのこのひと夏の経験へ朧気な記憶が、太陽の光の中に少しずつ差し込まれていく描写は実に巧妙だった。
陽気な地元チンピラ、アシャン演じるフェンディ・ファンが良い。ティエンユーと対照的な、野性味あふれる笑顔がまさに南国のような存在だ。
勝手解釈だが、全年齢対象映画でもありストーリー重視なので仕方ないが、わざわざレスリー・チャンをトリビュートしているので、友情を超えた愛のカタチの描き方も微妙な線で止めず、もう少し突っ込んだらさらに幻想性が高まる、と感じた。
とはいえ、俳優もストーリ本筋も優しい作品なので、気楽に原題「我在這裡等你」の意味を考えながら素直にお楽しみいただけます。
メロいファンタジック
いつか、また会える
作家であるティエンユーが盗作疑惑で追い詰められ、
“鯨が消えた入り江”を探すために訪れた台湾でアシャンという青年と出会うというストーリーです。
天国につながるという“鯨が消えた入り江”を探して2人の旅が始まります。どこかファンタジーで時系列が難しいのですが、映像がとてもきれい。私も台湾南部の海に今年行きましたが、映画に出てきたあの景色のまま本当に澄んだ青色できれいでした。
手紙が繋いだ縁が互いの人生に影響を与えて、
やはり人との出会い(突然現れたワンコも)が人生を作るということが良い意味でもそうでなくても身に沁みる作品です。
海岸壁で身投げをしようとする人に呼びかけをする隊員の皆さんがとても可愛かった。
ラストの電車のシーンもとても良かったです。
男子2名の青春の刹那のような. 香港の人気作家,メディアに叩かれ台...
男子2名の青春の刹那のような.
香港の人気作家,メディアに叩かれ台北に逃避行, 助けてくれた青年と徐々に打ち解け,
旅の目的にも共鳴し, 台湾各地を二人で乗り回し.
顔が近づいて動揺、
回想と美化と後悔、
実は過去に…、
タイムループでやり直し…
など、
まるで女性読者むけの小説や漫画のようなものをみているような感覚になりました。
物語の終盤は、
あれだけ執着していた旅の目的を手放した意図、それを聞かされた側の思いは?
どこが進行形の話だか、たられば・やりなおしなのか?
など、理解がおぼつかない箇所もいくつか。
一方で、
香港の街の煌びやかさ、狭い大都会、
台湾の各地の森林や海の景色、とくに南端の墾丁(Kenting)
対比が見事でした。
私的にツボったこと、台湾では、
"石頭"のことを "阿搭馬孔固力"(アタマコンクリ) と言うのですね。
たまたま、人づてに聞いたばかりでしたが。本当に使ってました。
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