「1990年代香港カルチャー好きなら情報収集せず見て欲しい」鯨が消えた入り江 めいこさんの映画レビュー(感想・評価)
1990年代香港カルチャー好きなら情報収集せず見て欲しい
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私にとって、最高の映画だった。
そして、1990年代に張國榮をはじめとした香港カルチャーが大好きだった人には、間違いなく重く響く映画だと思う。
理由は、張國榮が生きていてくれたら、というあれから20年以上たっても誰もが消せない願いを、純化し結晶させ、ふたりの主人公の切ない願いの物語にしてくれたから。
物語の起点となる2003年は、レスリーがこの世を去った年。
この映画の英語タイトルも、レスリーの歌に拠っている。
レスリーが旅立って20年後の「2023年張國榮ワールドツアー」の看板に目を見張る。
そしてここぞというところにかかるレスリーの曲、「春夏秋冬」。
主役ふたりの、一方からすると唐突な、一方からすると運命に思える出会いから、少しずつ縮められ、クロスしてすれ違った関係が、からまりあってひとつになったことが楽曲で表されたかのようだった。
花火の逆回しは、なんて切なくて綺麗なんだろう。
冒頭で流れた映像に、時を巻き戻したい願いが込められていると知った時、すべての感情があふれて持っていかれた。
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