「【”君が居たら、私も美しいのに。”今作は不思議な郵便箱が繋いだ、香港の人気作家と台湾の青年との関係と奇跡を台湾の美しい自然を背景に描いたBL要素を漂わせたファンタジーである。】」鯨が消えた入り江 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”君が居たら、私も美しいのに。”今作は不思議な郵便箱が繋いだ、香港の人気作家と台湾の青年との関係と奇跡を台湾の美しい自然を背景に描いたBL要素を漂わせたファンタジーである。】
■新作で、盗作疑惑が起きた香港の人気作家、ティエンユー(テレンス・ラウ)は、逃げるように且つて文通をしていた台湾の少年に教えられた天国に繋がるという”鯨が消えた入り江”を探しに、台湾に旅立つ。
そこで、彼は慣れない土地もあり、台北の繁華街で酔いつぶれるが、それを助けたのがチンピラ風だが、笑顔が素敵なアシャン(フェンディ・ファン)だった。
◆感想Caution!内容に触れているかな?>
・ファンタジックなストーリー展開であるが、どこかノスタルジーも感じさせる作りである。台湾を舞台にした映画は、何故に見るとノスタルジーを感じるのだろうか。
■ティエンユーとアシャンが”鯨が消えた入り江”を探しに、車で出かけた際に、エンストして、野良犬について行った先で見つけた美しい滝が流れ込む湖で、二人が裸になって戯れるシーンなどは、隣の女性が“ハア”とため息をついたほど、景色も二人も美しいのである。
・ティエンユーとアシャンが、徐々に距離を縮め、”鯨が消えた入り江”を探しに原チャリで二人乗りで走るシーンで、ティエンユーは開放的な気分になり、アシャンと共に手を窓から出すシーンや、手を放して両手を上げるシーンは「青春18×2」そのものだし、アシャンの腰に手を回すシーンなどもう、BLである。
だが、テレンス・ラウとフェンディ・ファンだからねえ。画になるのである。
・ティエンユーがアシャンが自分を守ろうとした事から起きた悲劇を知り、郵便箱に紙を入れて未来を変えようとするシーンなども、ファンタジック要素バッチリである。
<未来が変わる中、香港では大きく”レスリー・チャン 2023年ワールド・ツアー”と看板が出ている。
そして、ティエンユーがアシャンに会いに再び台湾に行った時に、列車の中でアシャンが好きだった”粽”を通路を挟んだアシャンそっくりの青年に上げるティエンユーの嬉しそうな表情。花火の夜に交通事故で亡くなったアシャンは、名こそ違えど生き返ったのである。
今作は不思議な郵便箱が繋いだ、香港の人気作家と台湾の青年との奇跡を描いたBL要素を漂わせたファンタジーである。>
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