「人間は変われるね。」プリンス・オブ・ブロードウェイ Socialjusticeさんの映画レビュー(感想・評価)
人間は変われるね。
まず、この英語に馴染みがないから見られるかどうか自信がない。店主はブロードウェーで店を構えているが、店の裏では紛い物を売っているようだ。主人公らしき男性、ラッキーは呼び込み屋ハスラーをやってリベートをもらって生活をしているようだ。観光客は商品の10%が中国(人?)の子供達に寄付をされ、10%は関税(?)だと信じてるようだ。嘘も方便のようで疲れるね。
ある女性、リンダとの間に子供がいたようで、リンダ(Kat Sanchez)
が突然きて子供の面倒を2−3週間みよと。一年半世話をしたと。そしてラッキーの子供だから親としての責任を果たせと。すぐ子供をラッキーに渡して、どこかに戻っていく。ラッキーはリンダ...リンダ...そりゃあ困るよと叫びながら後を追う。道路を歩いている人々は物見見物のように、笑ってこの光景を見つめている。ブロードウェーのプリンスに子供がいた。私はおかしくて、おかしくて、笑い出していたら、そこに子供がよちよちを一人で途方にくれているように歩き出した。危ない!路上だから!!
ラッキーは子供と一緒に電車に乗ってリンダのうちにいくが、リンダは数週間前にすでに引っ越ししており、リンダの母親に罵られる。この母親との会話も面白いが、いかにラッキーが子供の面倒を見たことがないか、電車の中での子供の接し方で伺える。
ラッキーは、そして、子供を連れて、息を切らして自宅に戻る。ここからがまことにおかしい。子供に、『聞け、聞いてるか。ここは俺の家だ。俺に何も言わず、外に出るなよ。ポルノを触るな、これは俺のスペシャルコレクションだとか.......』この子供に何がわかると思うが、子供を世話したことがないし、ある程度の知識も持ち合わせてないので、真剣に子供に説教している。一歳半の子供は『me』とか何とか言って......演技が上手だけど、子供の素振りに、ラッキーは言葉を合わせたのかなあ。
まだ、三十分も観ていないのに、映画の展開が早いんだけど、会話の内容があまりないんだよね。ラッキーは自分の部屋に戻ってからも興奮している様子が支離滅裂な言葉からうまく描かれている。ガールフレンドのカリーナを呼んで助けてもらおうと思い、彼女は来たんだけど....ラッキーはカリーナを、ベイビーと呼んでいて、この本物の子供もベイビーと呼んでいるから、この語呂合わせがいいね。ラッキーは自分にこの子供は似ていないよ、髪の毛を見てよとかいうけど、カリーナは真相を知りたがっている。ふたりが大声で口論している間、子供はあくびをしている。この子供の演技?はタイミングがいいね。カリーナは警察を呼んだ?ここではっきりするが、ラッキーはNO Paperと言ってるが不法滞在者なんだね。Children Service にとカリーナ。2週間だけだから助けてくれとカリーナに頼むラッキー。
それから、またまたおかしいのが子供の寝顔を見ながら、自分の子供かどうかカリーナと話しているんだが、White Boy(逆差別的な言い方だね!)の鼻じゃないとか......そのあと、路上で友達のような人と会うんだけど、『子供の名前は?』と。知らないと答えるラッキー!知らないんだよね。自分の子供かどうかはっきりしないんだものね。また、たいてい子供に会えば名前を聞くが、子供に興味もないんだものね....また、友達はラッキーは黒人なのに、子供は白人だと(これも、顔が黒じゃなければ黒人だと認識できない、黒人の社会だけに住んでいる人が.......)オリオークッキーだと。(これも、黒人で白人の血が混ざってるとこういう変な言い方をする)あとは、店にちょっと行った隙に、子供が車からいなくなってしまったシーンには驚いたよ。子供が見つかった時に、ラッキーは泣いていたね。少しずつだけど、ラッキーが変わってきたね。そしてまた、ラッキーはそれに、自分の稼いだ金を子供に費やしてると子供に。おしめ!食べ物!家賃は大家が追っかけてくると。冷蔵庫の中はNO Beersだって。エプロンをかけてマック・アンド・チーズを作ったり.....ニューヨークの冬は寒いが、子供(名前は後で、アリトだとわかる)は暖かい格好で毛布にくるまっていて、乳母車の中。「パパは寒いよ」とか言い出して、自分のことを父親だと認めはじめているようだね。いいシーンだね。アリトはブッロードウエーのプリンスだね。
映画が長すぎて少しつかれてきた。ラッキーのボス(子供の面倒が上手いね)との関係もリンダのこれからの行動にも興味があるが、九十分以上は長すぎる。これからどうなるかわからないけど、ここで見るのをやめる。監督の言いたいことは最後まで見ないとわからないね。ラッキーの人柄が変わっていくのが一番好きだった。人間って環境や交わる人によっても変わるし、義務感のようなものが出てくると変われるんだよね。