夫の部屋

劇場公開日:2025年8月1日

解説・あらすじ

中国の名門・北京電影学院を卒業後、日本に留学して映像制作を続ける中国人女性監督・余園園(ヨ・エンエン)が手がけた長編映画。長編デビュー作「ダブル・ライフ」でSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2022の国内コンペティション部門で最優秀長編作品賞を受賞した余監督が、アントン・チェーホフの戯曲「かもめ」にのせて、夫と死別した女性が味わう喪失と再生の日々を描く。

舞台女優の里見春は夫と死別し、心に傷を抱えながらも「かもめ」の公演に挑んでいた。しかし死後に明らかになった夫の秘密と、舞台の役が重なり、やがて演技に支障をきたすようになる。そんな中、夫の愛人を名乗る女性が現れて……。

夫と死別した主人公の里見春役を、劇団「青年団」に所属し、舞台を中心に活動する永山由里恵が担当。永山にとっては、2014年に公開された万田邦敏監督の「イヌミチ」以来の映画主演作となる。亡き夫を巡るもうひとりの登場人物である望月ひかりを、七里圭監督の「Necktie」などに出演してきた菊地敦子が演じた。

2025年製作/133分/日本・中国合作
劇場公開日:2025年8月1日

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映画レビュー

1.0 ミミズだってオケラだってアメンボだって

2025年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

チェーホフの偉大さではなく、チェーホフを敬愛する監督の偉大さを味わう一作。
あの喫茶店のねぇちゃんは、ひとの傷口に汚い指突っ込んでぐいぐい広げるような自己顕示モンスターにしか見えないが、このキャラに何かの象徴性を読み取れないような奴はチェーホフを語るな、という事だろう。はいはい、口が裂けても語りませんとも。
劇中劇とそれ以外のシーンが同じ芝居だったが、これは演出というより演技者の技術的限界の露呈とみるべきだろう。
ラスト近くで喫茶店ねぇちゃんと演出家がそれぞれのシチュエーションで「ごめんなさい」というのだが、その重みの違いだけが面白かった。

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ひろちゃんのカレシ

2.5 雰囲気は良し

2025年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

終盤の部屋での二人の会話のシーンの風鈴が良い感じ。ただし冗長なシーンも多かったかな。

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Mr. Planty

4.5 夫の部屋

2025年8月4日
スマートフォンから投稿

不倫相手との駆け引きが面白い。
一つのセリフや身振りなどから、時間とともにお互いの距離感が変わっていくのが、手に取るように分かる。
この先、どのような関係になるのかと、見ている側は楽しみになった。
永山由里恵さんの演技も初めて拝見しましたが、日常を演じる春さんの雰囲気から、舞台に立つ春さんの切れ味のすごさは圧巻でした。
見ていて興奮しました。
また、次回作があればみたい!

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Happy

1.5 残念ながら、共感も響感もなかった

2025年8月3日
iPhoneアプリから投稿

難しい

旦那に先立たれた妻とその旦那の愛人だった女性との静かなるバトルがあるかと思いきや、空振りだった。そもそも、妻は愛人に対して「怒り」という感情があったのだろうか。合鍵を返すような発言がなかったのは何故なんだろう。
チェーホフの「かもめ」が劇中劇として扱われているが、全く興味のない戯曲なので、尚のこと、本作品の筋が判らなくなった。
加えて、どの俳優も棒読みのような平坦な台詞廻しなのが気になった。

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ちゃ坊主