大統領暗殺裁判 16日間の真実のレビュー・感想・評価
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軍事裁判って今もあるんだろうか? イソンギュンの死後に映画を見た時...
軍事裁判って今もあるんだろうか?
イソンギュンの死後に映画を見た時、
『あれ?まだ出てるの?』って何回か思ったけど、
これが本当に最後の作品みたいなので、
私の中でイソンギュンは、
この登場人物として処刑されたことにしておきます
8/26 追記
エンディングの曲が良かった
絶対違うってわかってるんだけど、
最初の方はレナードコーエンかと思わせ、
途中から竹原ピストルかと思った
不正義の16日間をどう観るか──韓国映画の覚悟と観客のリテラシー
韓国映画はつくづく歴史を題材にした物語化が上手い。本作もその系譜に連なる一本で、朴正熙暗殺から全斗煥クーデターまでの「わずか16日間」を描くことで、軍事独裁時代の歪んだ司法と政治権力のあり方を炙り出している。もっとも、ここで描かれるのは史実の再現ではなく、あくまで「史実に基づいたフィクション」である。
主役は実在の金載圭をモデルにした「パク・テジュ」、そして勝利至上主義の弁護士チョン・インフ。法廷で権力と対峙しながら、勝ち負けより正義に向き合う姿へと変化していく弁護士像は、実際の裁判記録を知る人間からすると脚色過多ではある。しかし、観客を物語に引き込む装置としては実に機能的で、韓国映画らしい人間ドラマの構築力に舌を巻く。
映像は抑制された色調と緊張感あるカメラワークで、軍法会議の不穏な空気をうまく可視化している。遺作となったイ・ソンギュンの静謐な演技は「敗者の尊厳」を体現し、冷酷な権力者チョン・サンドゥ(全斗煥モデル)を演じるユ・ジェミョンの怪演と鮮やかな対比を成す。俳優陣の力に支えられた重厚な作品だ。
一方で気になるのは、やはり史実との距離感だろう。非公開だった軍法裁判を「劇的な法廷ドラマ」として再構築したことは映画的成功だが、海外の観客にとっては「実際にこういう裁判があった」と誤解されかねない。韓国では現代史教育で共有されている事件なので文脈理解は容易だが、日本を含め国外では解説がないと「暗殺事件の詳細再現」と勘違いする危険は残る。
それでもなお、韓国映画が一貫して取り組んできた「記憶の掘り起こし」という文脈で本作を捉えるべきだろう。勝者が書き換える歴史に対し、敗者の視点から「正義とは何か」を問い直す。その姿勢自体が、この映画の最大の価値であり、韓国民主化の痛みを知らない世代にとっても、普遍的なテーマとして響くはずだ。
総じて、本作は「歴史映画」としての事実性を求めるより、「法と正義をめぐる寓話」として味わうべきだろう。そういう意味で、韓国映画の厚みと覚悟をまたひとつ見せつけられた作品だ。
少し前まで、韓国は混乱の中だった
裁判をめぐる話なので、行ったり来たり…という表現でいいのか分からないけれど
うまく行きそうになると、ひっくり返る
弁護士のチョン・インフと軍人のパク・テジュが、裁判が進むに連れて、気持ちが通じ合う様は昭和のおばちゃんは大好きな流れ。
他者を大切にし過ぎた神父だった父親のせいで、チョン弁護士はかなり苦労したけれど、やっぱり親の子だったのか。
街に戦車が走るのがクーデター…みたいなセリフがあった。お隣の韓国はほんの少し前までそんな時代だった。
だからこその強さなのか…日本ではここまで詳らかな映画はできてこないよなぁ。忖度の国だから。
だから韓国映画は好き。
エンドロールのテロップで、イン・ソンギュさんへの追悼のメッセージが流れた。本作が遺作とのこと。
この人の声、好きだったんだよな。
本能寺の変との類似、
主君信長を殺害した明智、しかし戦後処理をした秀吉が天下人になった。
朴大統領を殺し 実行犯は死刑になり、全斗煥が 天下人。
全は 韓国歴史の中では 悪、黒歴史になっている。
自分は 疑い深いので、 本当は 悪者設定にされただけでは?
と 疑う。
全斗煥のパワーが凄かった時代の話
愚直は不利なのか?
史実だから…
安っぽいメロドラマ
現代日本にはない"軍事裁判"とは?
歴史的事件としても、そして軍事裁判の在り方としても、興味が有ったので、本作を鑑賞しましたが、
封切日でしたが、深夜0時終了という時間帯であった為か、他に鑑賞者はなく おひとりさま観賞会でした。
K国では、徴兵制が1949年8月に制定され、翌年から「19歳の徴兵検査」そして"徴兵"が始まり
そのすぐ後である1950年6月25日から、1953年7月27日まで朝鮮戦争が起こるので、
事件が起きた本作の舞台である1979年の時点で
本作 主人公チョン・インフが、徴兵に行ったのか、行かなかったのかで、
本作中での数々の会話や各種関係性や背景が違ってくるのですが、
主人公が50歳以下であるならば、徴兵制に行っていた事に成りますが、
本作は「若手弁護士」と言う設定に成っており、子供も10歳程度なので。。。
史実も映画においても、朝鮮戦争に参戦したかは解かりませんが、徴兵には行っていた可能性はあります。
その場合、"職業軍人"を良く思っていない事は、徴兵訓練時での恨みなのでしょうか?
ゴルフ練習場での 迫真の演技は、非常に素晴らしかった! <主演賞>
この映画を観たら「あの頃はよかった」と言うセリフが忘れられない「ソウルの春(2024年)」をまた観たいと思いました。
歴史の闇に光を求めた16日間
■ 作品情報
監督:チュ・チャンミン。脚本:チュ・チャンミン。主要キャスト:チョ・ジョンソク、イ・ソンギュン、ユ・ジェミョン。
■ ストーリー
1979年10月26日、パク・チョンヒ大統領暗殺事件が発生する。この歴史的事件に巻き込まれた中央情報部長の随行秘書官パク・テジュ大佐(イ・ソンギュン)は、上官の指示に従っただけにもかかわらず、その裁判を軍法会議で受けることとなる。彼の弁護を引き受けたのは、勝訴のためなら手段を選ばない弁護士チョン・インフ(チョ・ジョンソク)だった。しかし、裁判の裏では、巨大な権力を持つ合同捜査団長チョン・サンドゥ(ユ・ジェミョン)が、自身の野望のために軍事クーデターを画策し、裁判までも不正に操っていた。チョン・インフは、公正な裁判を求める中で、しだいに国家の腐敗と隠された真実に直面し、巨大な権力に立ち向かうことになる。
■ 感想
まず感じたのは、韓国の複雑な歴史や政治情勢に対する、自分の知識の不足です。序盤は、登場人物たちの相関関係や政治的な背景が掴みきれず、会話劇の難解さに正直、何度か意識が遠のきそうになりました。
しかし、中盤に差しかかる頃から、点と点が線で繋がり始め、物語の深層が見えてくると、そのおもしろさに引き込まれていきます。特に、弁護士チョン・インフの変貌ぶりには目を奪われます。当初はただの勝訴至上主義者に見えた彼が、真実と正義のために奔走する姿は、観る者の心に熱いものを感じさせます。また、暗殺事件に巻き込まれた軍人パク・テジュの、高潔で愚直なまでの姿勢には深く心を打たれます。
対照的に、全斗煥をモデルにしたチョン・サンドゥの圧倒的な権力欲と、その憎々しいまでの描写には、韓国社会の根深い腐敗をまざまざと見せつけられます。あの時代の韓国国民がどれほどの理不尽と絶望を感じていたのか、現在の韓国国民は本作を観てどのような思いをもつのか、ちょっと気になります。映画全体を通して感じた、国家権力の不条理と、それに抗おうとする人々の姿は、重苦しいながらも非常に示唆に富んでいます。
最終的にはなかなかおもしろく感じ、「12.12軍事反乱」を描いた作品「ソウルの春」改めて観てみたくなりました。複雑な時代背景を知る上で、非常によいきっかけを与えてくれる作品です。
1番の悪人は誰⁉️
史実なら誰が描いても結果は同じですね。
非常に残念な結末。
こんな韓国映画は度々やってるけどデジャブ感はあるが毎回記憶がない。(笑)
あと、毎回この手の韓国映画は難しく本質のところが理解ができないが、今作は大まかなストーリーは分かったので面白かった。
主人公の弁護士は悪い人じゃなかったし頑張りましたね。
最後にのしあがった軍人(ユジェミョンとは気づかなかった。いつものメガネ、顔とは違った。髪ハゲてみえたし)は悪者なんだろうか?
全て持っていったね。嫌い。
あいつは大統領が殺されて良かったと思ってる?
もしくは、そもそもあいつが仕組んだ事?
暗殺の時の車に乗っていた四番目の偉い人(チョンジンフ)はあっさり捕まるし、あの後の彼はどうなったん?捕まったまんま?
色々と要約すると誰が大統領暗殺を目論み、誰が操られた人なのか、それとも暗殺により政治が動いたのか?
知りたくなった。
そしてどういう経緯で今の韓国になったのか。
韓国政治と歴史に興味がわいた映画でした。
軍法会議はふつうの裁判ではありません
正しさという呪い
法が全ての人に平等でないなら、何の為にあるのか。
常に自分に正しさを求めた人は、最後まで自分を曲げずに自分の生き方を貫いた。彼の正しさの前には、どんな戦略も真心も家族愛も勝てなかったのがしんどい。そしてその正しさは規律を守る為には有効かもしれないけど、家族の生活や心は守れなかった。
軍人としては素晴らしいのかもしれない。
けど、家族にしたら英雄になどならなくて良いから、ただ生きていて欲しい思う。
一方、常に自分に勝ちを求めた人は、勝つ事だけに拘り手段を選ばず、非人道的であれども結果勝ち抜いた。
彼もまた強さを求める者からしたら英雄であったのかもしれない。
全く支持出来ないが、その道の方からしたら成功者なのだろう。
どちらも自分の信念の為に生きて、方向性は違ったかもしれないけど、強い愛国心を持ってその時代を作った人だと思うのだが、こんなに真逆な印象を持つ人たちが一つの国の中枢部で仕事してたのねぇ。
弁護士さんたちの必死の頑張りが見所の一つだけど、この軍事政権という特殊な世界にどうしても目が行く。
法と時の権力との壮絶な闘いが描かれているけれども、登場人物達の人間性に常に心が揺らいだ。
粛軍クーデターへと続く
ダウナーになれる法廷ドラマ
1979年の韓国のパク・チョンヒ(朴正煕)大統領暗殺事件の裁判を、被告人、弁護士、そして影のフィクサーの3名を中心に描く。
当初は裁判を勝負事と考えていた若き弁護士が、軍人の被告人を弁護するうちに…という成長譚にしているものの、いかんせん史実が史実なだけに、とにかく救いがない。この事件の後に起こる軍事クーデターや光州事件をそれぞれ描いた近作の『ソウルの春』や『1980 僕たちの光州事件』同様、観ていてダウナーな気分になれる事間違いなし。
裁判の裏で暗躍するフィクサーのチョン・ドゥファン(全斗煥)にあたる人物は、韓国ではヒトラー並みに「悪人に描いても誰からも文句が出ない」存在になっているんだと改めて認識。風貌が130Rのほんこんとダブってしょうがなかった。
寡黙な軍人役のイ・ソンギュンは2023年12月に亡くなっており、本作が遺作にあたるとの事。合掌。
盛り込み過ぎ感で序盤からお腹一杯
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