大統領暗殺裁判 16日間の真実のレビュー・感想・評価
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泣かせる系の話だった
あの時代のピースがまた1つ埋まった感覚
1979年後半から1980年5月までの韓国は激動の1年だった。軍事独裁を続けていた大統領が暗殺され、新たな軍部がクーデターを起こし、それに反抗して立ち上がった民衆が新たな軍事政権に虐殺される。本作は、そんな1979年に起こった大統領暗殺に関わった軍人の裁判を映画化したもの。
ずいぶんと狭いところを狙ってきたなという印象だったが、ちゃんと見ごたえはあった。大統領暗殺に関わった人間は複数いたが、このパク大佐だけが軍人。だから、1人だけ軍事裁判にかけられるという歪な裁判だった。長いこと軍事独裁政権を担ってきた大統領が暗殺されたから世間的には歓迎ムード。でも、新しい軍部強硬派がすでに台頭しているという流れ。だから暗殺に関わった人間を英雄化することは避けたいということだ。弁護団に対する妨害工作も激しくなっていく。観ているこちらは軍部の強硬派に対する怒りや憤りが高まっていくばかりだ。法廷劇ではあるが、法廷劇っぽくはないのは軍のそんな姿を描いているからかもしれない。
本作を観て強く感じるは軍隊のメンタリティへの違和感だ。裁かれる大佐の意固地さ、再度クーデターを試みる強硬派の歪んだ正義感や権力欲、どちらも理解ができない。そんな中、主人公の弁護士の行動に驚いた。当初かなり強気な態度だったのが、最後の最後に全斗煥(役名は違うけど)相手にあんなことするなんて。自分だったらそんな行動をとることができるだろうか。他の人にはどう映ったかわからないが、自分はとてもカッコいいと思った。さすが、あのお父さんの息子だよ!と。
ただ、歴史的事実を元に描かれている物語なので、スッキリする終わり方ではない。でも、あの時代の歴史のピースが一つ埋まる感覚があった。男の友情が描かれたという意味でも、あの時代の暗部が描かれたという意味でもいい映画だった。
よかった
主人公の弁護士が、あのサンジャポに出てる、薄口評論家の人に似てる、と思いながらも杉村太蔵の名前が出てこなくてずっと最後までモヤモヤする。ハードでスリリングな法廷もので、なかなか切なくて苦くて面白い。お偉いさんを出頭させようとして何日も門の前で粘るベタな場面がつまらない。全斗煥が『ソウルの春』より薄口だ。
臭いものだらけ
朴正煕暗殺事件の裁判と、捜査に当たった少将と、犯人を弁護する弁護士の話。
イケイケ弁護士のチョン・インフが暗殺事件の容疑者として逮捕されたKCIA部長の随行秘書官で軍人のパク・テジュの弁護を押し付けられて巻き起こっていくストーリー。
暗殺事件や名前は変えられているけれど全斗煥が捜査の指揮をとったのは知っていたけれど、8人のうちの1人だけ軍人で軍事裁判がーとか知りませんでした。そして金載圭以外の顛末も。
韓国映画は基本実在の人物や話しでも、名前を変えてフィクション化するし、そもそもこういう裁判があったことも知らないけれど、まあ軍事政権下にあってなかなか骨のある主人公…まあ事実かは知らんけど。
そして嫌われ者の全斗煥、流石です。
途中なんだかサイコメトリーか?みたいな流れとか怠さはあったし、脅して来たヤツらはそれだけ?とかもあったけれど、まあぼちぼちという感じ。
ただ、そもそも扱っている内容自体がよっぽど韓国の近代史に興味津々じゃないとという内容だからね。
熱かったー。 歴史の隠れた部分に爆熱の光を当てた作品。 この時代の...
名優再哀悼
「南山の部長たち」と「ソウルの春」のあいだを描く。軍人は結局、命じられれば人を殺すという真実。
表題にあげたのはパク・チョンヒ大統領暗殺とチョン・ドゥファンの粛軍クーデターをそれぞれ取り上げた作品である。今回改めて認識したのがこの2つの事件は1979年10月26日と12月12日に起こっており、その間46日しか空いていないこと。短い時間で権力を掌握したチョン・ドゥファンの行動の果敢さと運の強さが感じられる。その人となりだが「ソウルの春」のファン・ジョンミンはやや軽味すら感じさせる演技だったのと比べ本作のユ・ジェミョンは冷酷さが強調されていた。なかなかに複雑な人物だったのだろう。ちなみに本作も「ソウルの春」と同様にチョン・ドゥファンは仮名の扱いとなっている。パク・チョンヒと同じくそろそろ実名でいいじゃないかと思うけど。
さて本作では冒頭に暗殺が、最後にクーデターが取り上げられ、この2つをつなぐ空隙に行われた裁判を描く。主犯はもちろんKCIA部長のキム・ジェギュだが映画では彼の秘書室長をしていたパク・テジュ大佐に焦点を当てる。この人も仮名で実際はパク・フンジュという人なのだが、映画の中でも触れられている通り、キム部長と違ってあまり有名な人物ではない。監督もどこかのインタビューで言っていたが情報の掘り起こしには苦労したらしい。パク大佐の弁護士の奮闘が映画の主題なのだがここはほとんどがフィクションだろう。少し話を盛りすぎている感じはあるし、軍事法廷なので結果もみえてしまっている。
心に残るのは、弁護士とチョン・ドゥファンの対決の部分で「金をぜんぶ取っても権力をすべて取っても命だけは取るな」と弁護士が叫ぶところ。まさにここが翌年の光州事件に繋がっていくところでチョン・トゥファンの支配する軍は、一般市民に銃口を向けて多くを殺した。軍人というものは命令さえあれば同じ国民であっても女子供であっても容赦なく殺す。その命令を下すものが権力欲に取りつかれたゴロツキだったらどうなるか。だから軍隊に権力を持たせることは絶対に避けなくてはならない。この映画は結局、そういうところに帰着するのだと思う。まともな韓国人の心情でしょう。非常戒厳がコケるわけだよね。
この時代に何が起きているのかを知らないとハードルが高すぎる内容だと思った
2025.8.26 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年の韓国映画(124分、G)
1979年に起きたパク・ヒョンヒ暗殺事件後に行われた軍事裁判を描いたヒューマンドラマ
監督はチュ・チャンミン
脚本はホ・ジュンソク
原題は『행복의 나라』、英題は『Land of Happiness』で、ともに「幸せの国」という意味
物語の舞台は、1979年の韓国・ソウル
中央情報局の局長キム・ヨンイル(ユ・ソンジュ)の命令のもと、秘書室のパク・テジュ大佐(イ・ソンギュン)と部下のハン・ホソク(イム・チョルヒョン)は、大統領の接宴所にて待機することになった
その後、銃声とともに計画は実行され、彼らはパク・ヒョンヒ大統領の暗殺に関わったことで逮捕されてしまう
そして、テジュのみが軍人だったために、軍法裁判にかけられることになった
イ・マンシク(ウヒョン)率いる弁護団は合計7名の弁護にあたることになったが、テジュの弁護は誰も引き受けたがらなかった
そこでマンシクの部下チョ・サンチョル(イ・ヒョンギュン)は「勝つためにはなんでもする男チョン・インフ(チョ・ジョンソク)に白羽の矢を立てた
インフは有名になれると思ってその弁護を引き受けることになったが、テジュは一般裁判ではなく、単審の軍法裁判にかけられることを望んでいた
映画は、一連のテジュの裁判を中心に描き、勝利にこだわるインフが「勝利よりも大事なもの」を得るという物語になっていた
その背景でサンドゥ率いる強硬派の暗躍があり、軍事クーデターが勃発する様子が描かれていく
参謀総長のチョン・ジヌ(イ・ウォンジュン)よりも鋭敏に動いたサンドゥがそれを成功させるのだが、その裏で弁護団が祝杯を上げているのが生々しい
このクーデターが起きたのが12月12日なので、暗殺事件が起きた10月26日からかなりの時間が経っている
邦題の副題である「16日間」というのが何を示すのかよくわからなかったが、最後の字幕にて「新軍部の圧力で判決はわずか16日後に下された」とあって、そこから無理やり拾ってきたのかな、と思った
人間関係を把握するのは大変だが、韓国語タイトルでググって、韓国語版ウィキを覗けば大体のことはわかる
人物相関図もそこにあるのだが、通常のブラウザ翻訳はできないので、Googleレンズ翻訳などをすれば良いのではないだろうか
大統領暗殺事件の真相が語られないのがモヤっとするものの、ほぼサンドゥが画策したという方向性で描いているので問題はないと思う
そこから権力を集中させ、邪魔な総長を内乱罪で逮捕するところまでが計画となっていて、弁護団はそう言った国の行末からはかなり遠いところにいることがわかる
だが、この距離感こそが、この時代における軍部と司法の距離感のように思えるので、それを踏まえた上で空気感の違いというものを堪能すれば良いのかな、と感じた
いずれにせよ、かなり重めの話となっていて、救いのない部分は大きいと思う
後半にかなりの脚色があるものの、ヴィランをヴィランっぽく演出する意図があったのだろう
インフは「自分がどんなに汚い人間だとしても人殺しはしない」とサンドゥに言うのだが、人を殺すために生きている軍人を相手に言っても響かないだろう
また、弁護士としてやるべきことをしても、結論ありきで進んでいく裁判は見ていて辛いものがある
そんな中でインフの訴えは最終弁論にて吐露されるのだが、その言葉を受けたテジュは最後の陳述である決断をする
そこで語られるのは、軍人としての誇りであり、暗躍する者とは違うと言うことを示していて、真の軍人とは何かということを盗聴器越しにサンドゥに突きつけたことで彼の本懐は成し遂げられたように思えた
幸せの国は何処にあるのか?
韓国ドラマで一番私の心を震わせた作品は「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」だ。この映画はそのドラマで主演をしたイ・ソンギュンの遺作である。と、言うこともあり、ラストシーンでは遂に涙が溢れてきてしまった、、。
映画のストーリーは1979年の朴正煕大統領暗殺、暗殺者の裁判、軍事クーデターと、史実の通りの流れ。チョ・ジョンソク演じる主人公の弁護士は映画独自のキャラクターだが、パク大佐、KCIA金部長、保安司令官の全斗煥(その後大統領となる)も実在の人物である。1979年の短いソウルの春、そして軍事政権、光州事件と韓国の人々が切ない思いをしていた時代。その苦境の始まりがこの裁判にあったのだと思います。
パク大佐は軍の中でも出世頭で将軍昇進も確実されるほどであったが、生活は慎ましく庶民街に暮らしていた。妻や子供たちの存在と「お父さんを助けてください」と懇願する横断幕も事実だった。しかし全ての権力を手中におさめたい全斗煥は、裁判そのものを陰で操り(映画では裁判を盗聴しメモで裁判官に指示)この暗殺事件を内乱として断罪し、関係者全員の死刑を早期に決めた。そして、唯一の軍人であったパク大佐は誰よりも早く1980年3月に銃殺刑に処せられてしまったとのことである。
そのパク大佐を演じたイ・ソンギュンは2023年の暮れに自死した。警察の公開召喚やらマスコミ等色々あったようだが自死の理由を含め本当のことは本人しかわからない。
本作の原題は「LAND of HAPPINESS 」。どうぞ、安らかに、。お祈りいたします。
ヴィラン
79年の朴正煕軍事政権でのKCIA部長による大統領暗殺を描いた「KCIA 南山の部長たち」と、その後の一瞬の民主化への期待と全斗煥による軍事クーデターを描いた「ソウルの春」。この2本の傑作映画による韓国現代史の「間」を埋める秀作。
こういうことやらせたら韓国映画はさすがなんだわ。
コメディっぽく始まって、主人公たちの対比から相互理解、共感からなにわ節まで。本作は命令によって暗殺に関与させられた信念の軍人と信念などない弁護士(ただしフィクション)の関係性を時にウェットに描く。軍人の矜持にグッと我慢したのに娘たちと弁護士のやりとりが涙を誘うし、全斗煥(ではないことになってるけど)と弁護士のやりとりなんてもうさ…
韓国現代史を描いた映画は「タクシー運転手」も「1987」も傑作だが、一連観てると全斗煥ほどのヴィランは居ないんじゃないかと思えてくる。
日本は岸信介にせよ、戦後のヴィランを明確に出来なかったことが今の迷走の原因かもね…
あと、本作が「パラサイト」でも印象的な役を演じたイ・ソンギュンの遺作となった。惜しい人を亡くしたと思う。
彼の代表作、ドラマ「マイ・ディア・ミスター」もそのうち観たいな…
主役と監督に拍手
観る前から、(当時のニュース、いろんな本や記事、映画で)知識を得てどうなるかの歴史は知っていて、つまりは被告となったキャラの行く末はわかっているのだが、緊張感があって目が離せない。
原題は『행복의 나라/Land of Happiness/幸せの国』で、幸せになる前の地獄の時代を活写。
全斗煥ら粛軍クーデターよって、軍に都合の悪いことは全て隠蔽された、史上最悪と言われた軍事裁判の16日間を映画化。
悪役のチョン・サンドゥは、全斗煥(チョン・ドゥファン)がモデルっぽい。
弁護士の存在は創作に思えるが、法廷のやり取りは史実を基に再現したものらしい。
裁判を裏で盗聴する軍から、裁判官に「こう言え。こう判断しろ」という指示メモが逐次届けられる、裁判と言えない茶番劇ぶりが本当にひどく。
創作映画として盛っている(演出している)部分もあるだろうが、往時の軍事政権の非道さが浮き上がってくる誠実な作り。
そして、勝って名を上げることだけを重視していた弁護士が、裁判を通して正義感をつのらせ、命を守る大切さに気付き、政治が国民の命を奪ってほしくないという願いを語る姿に、今の時代の価値観を乗せて提供していて。
説教臭くなく、想いを伝えるキャラとしての弁護士を演じるチョ・ジョンソという役者と、この脚本・演出を手掛けたチュ・チャンミン監督を賞賛したい。
人の想いがしっかりと描かれている秀作
歴史的事実をベースに、隠された裏側はフィクションも混ぜつつ、結果は事実に基づいて描かれている、そのドラマの組み立て方が骨太で、人の想いがしっかり描かれていて、心を動かされたシーンがあった。その国の現実が文化や表現方法に影響を与えるのは間違いなく、若干極端なアクションに出てしまうのはその国ならではの描き方。現在の民主的な尺度では納得のいかないシステムの中で、理不尽であっても正義を求めて戦おうとする苦しみは国の違い関係なく、将来報われる社会になって欲しいと願ってしまった。
また過去の歴史を振り返り、虐げられた人達がいた事を記録したい、同じ悲劇を繰り返さないためにという想いを受け取ったように思う。
見応えがあって、最後まで目が離せなかった。ラストは知ってたけど、「...
韓国の負の歴史
韓国ってほんと嫌な国だな
2025年劇場鑑賞226本目。
エンドロール後映像無し。
最初に史実を基にしたフィクションですと出るのでだいぶ萎えたのですが、結構史実通りみたいですね。
だとしたらめちゃくちゃな国だよ相変わらず。大統領を暗殺するために周りごと撃ち殺しちゃうならもうそこに正義なんてないし、そんな人殺し達をかばうために弁護団が立ち上げられたのもよく分かりませんでしたし、明らかに殺してるのに無罪を主張(後で上に命令されただけという主張なのは分かりましたがその主張がなかなか出てこなかった)するとかどういう神経してるんだとか、法律を一番守らなきゃいけない弁護士たちがお店で喧嘩して物を壊しまくるのおかしいだろとか、嫌な所ばかり目についてしまいました。
イ・ソンジュン最期の出演作品
【朴正熙大統領暗殺事件の裁判を軸に、全斗煥(役名は別)が12.12クーデーターにより軍事独裁政権を引き継ぎ暴走する様を描いた作品。自由民主主義、法の下の人権の平等の大切さを問いかける作品でもある。】
ー 2023年12月に早逝された韓国の若き名優、イ・ソンギュンさんに哀悼の意を表します。-
■1979年10月26日夜。
”いつものように”朴大統領がソウル特別市の宮井洞にあるKCIA所有の秘密宴会場で、歌手、女子大生モデルを招いて晩餐が行われていた際に、KCIAの金部長に拳銃で暗殺される。
そして、金の指示で軍人でもある秘書官パク・テジュ(イ・ソンギュン)等は、大統領の側近たちを殺害し、偶々別の宴会に来ていた陸軍参謀総長の鄭昇和大将と共に、車で会場を脱出する。その際に、行き先を運転手から聞かれた金部長が口ごもる間に、パク・テジュは咄嗟に南山のKCIA庁舎ではなく陸軍本部へ向かうように指示するのであった。
ー この辺りは「KCIA 南山の部長たち」で描かれている。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作では、チョン・インフ(チョ・ジョンソク)が属する人権派の弁護士チームの活動が描かれる。
だが、12.12クーデーターにより実験を握った全斗煥少将(役名は別だが、以降全斗煥として記す)の脅しにより、一名、又一名と離脱する中、チョン・インフは、特に軍人であるが故にたった一度の裁判で刑が確定するパクのために、公正な裁判を求めて全斗煥と戦う姿が熱いのである。
・チョン・インフが手土産を下げ、清廉潔白なるが故に16坪の貧しい坂の上にあるパクの小さな家を訪れるシーン。小さな娘が二人、チョンを警戒する中、彼は手土産を渡しパクの妻と話した後に、長女から蜜柑を一個貰うのである。
その時のチョンの表情。
”あれだけ地位が高いのに、質素な生活。だが、妻子から慕われているパクという男を信じよう。”
そして、彼はまず裁判で”軍人だから、一度の軍法裁判で刑が確定するのは人権に反している。”と主張するのである。そして、それが却下されると車の行き先を”南山のKCIA庁舎ではなく、陸軍本部へ向かうように指示”したパクの証言者(内乱罪適用は不当である事を証明するため)として、同乗していた陸軍参謀総長の鄭昇和大将を口説きに口説いて、漸く証言する事を納得させるのである。
・だが、全斗煥は、自らより地位の高い”軍人は政治に介入すべきではない”という思想の鄭昇和大将を敵視し、ナント部下を陸軍本部に乗り込ませ鄭昇和大将の部下を射殺し、彼を誘拐するのである。
■今作で全斗煥を演じたユ・ジェミョンが憎らしいほど尊大で、自らの権力欲を満たすためには手段を選ばない男を圧倒的な演技で見せている。
「ソウルの春」で全斗煥を演じたファンジョンミンも凄かったが、彼も禿げメイクはしていないが、悪人面が凄いのである。更には裁判を別の部屋でヘッドフォンで聞きながら、定期的に封筒に入ったメモを届けさせる(映画では、誰が送っているかは描かれない。)陰で全てを操る頭の良さも描かれている。
・鄭昇和大将の証言が得られなくなったチョン・インフは、夜のゴルフ場でゴルフを楽しむ全斗煥の前で土下座し、彼が打ったボールを何度も取りに行き、”頼むから、これ以上人を殺さないでくれ。”と涙を流しながら頼むシーンは、少し切なくもチョンの漢気を感じたモノである。
その後、チョンとパクが面会するシーン。チョンはパクの長女に貰った蜜柑を剥いてパクに差し出すのである。もう、彼が娘とは会えないと知っての事であろう、と思う。
そして、結審裁判で、パクが涙を堪えて言った言葉。
“第6師団に居た頃が一番良かった。妻の料理の匂いが流れ、子供達の声が聞こえて来る生活。何度も、第6師団に戻してくれ、と言ったのだが・・。”
その言葉を聞いた傍聴席にいた妻が泣き崩れる姿・・。
<そして、裁判でKCIAの金部長以下に対し、極刑が言い渡されテロップで”パクだけは金部長達より早く死刑が執行された”と流れるのである。
今作は、朴正熙大統領暗殺事件の裁判を軸に、全斗煥(役名は別)が12.12クーデーターにより軍事独裁政権を引き継ぎ暴走する様を描いた作品であり、自由民主主義、法の下の人権の大切さを問いかける作品でもある。>
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