「♬あんなにぃ〜♪いぃいっしょ♪だぁったのにぃ〜♬」ローズ家 崖っぷちの夫婦 デブータさんの映画レビュー(感想・評価)
♬あんなにぃ〜♪いぃいっしょ♪だぁったのにぃ〜♬
フランスの劇作家:アルマン・サラクルーは、この様な言葉を遺しています、
「人は、判断力の欠如で結婚し、忍耐力の欠如で離婚し、記憶力の欠如で再婚する」と。
また、哲学者ニーチェは「結婚とは長い会話である」と。
時折…人生の墓場とも揶揄される【結婚】
結婚なぞしなくても、寧ろ…しない方が、面白おかしく生きられる昨今…それでもヒトは、無形で不確かな«愛»なるモノを拠り所に、人生の伴侶と決めた人と結婚してしまう。
謎ですね🤔
弱肉強食が常の野生の世界に於いて、連れ合いを見つけたら、一切浮気もせず、死がどちらかを分かつ迄一途に連れ添い、後添いすら見付けない…タンチョウヅルの方が遥かに謎ですが。
ある嵐の夜を境に、経済的なパワーバランスが逆転したとある夫婦。
新進気鋭の建築家だった夫は、嵐によって設計した博物館が崩壊し職を追われ、嵐によって閑古鳥が鳴いていたレストランに避難のつもりで来た客へ振る舞った料理が絶賛され一躍料理界の寵児となった妻…
最初は…«ほんの一時的なつもりで»主夫となった夫は、今迄散々妻に甘やかされていた我が子に、トレーニングを付けスポーツマンとスポーツウーマンに育て、
仕事に追われる妻は、我が子達に頼りにされる夫を見て…深い疎外感。
夫も店舗拡大や雑誌やメディアの取材に引っ張りダコで邁進する妻に嫉妬の炎がメッラメラ…
それでも何だかんだで乗り越えてきたのに。
子供が奨学金を獲て、スポーツ専門アカデミーに13才から入学して寮生活するべく実家を巣立ってからが、さぁ大変。
子は鎹…なんて、サブイボ甚だしい諺も、こればっかりは確かにと認めたくなる程に、夫婦の精神的な溝は益々拡がるばかり。
そして、、とあるファンタスティックな出来事をキッカケに起きる離婚騒動…
運命的な出逢いをした筈なのに…
何でも言い合ってきた筈なのに…
感謝や謝罪を適時、ちゃんとしてきた筈なのに…
端っから運命的じゃなかった?
お互い軽口を叩き合うばかりで、肝心な事は云わず終いだったから?
いつも形だけのありがとうやごめんなさいだったから?
イケメンなカッバーバンチさんが、何処かズレてる真面目野郎を好演し、オリビアさんは何処かヌケてる毒舌ママを好演し、脇役も一癖アリの粒揃い。
『ローズ家の戦争』よりもマイルド且つ、最期は…ある種の【ハッピーエンド】🤣
牙は抜けても虎であれ!
夫婦の在り方に定型は無いにせよ、それぞれにルールやマナーは在りますわな。
“親しき仲にも礼儀あり”
そして、その締め方、終わり方も…夫婦の数だけあると。
あー、めんど😮💨
