「人の皮を被った悪魔」サタンがおまえを待っている Yumさんの映画レビュー(感想・評価)
人の皮を被った悪魔
1980年から90年代にかけてアメリカで起きた悪魔崇拝儀式被害者らの相次ぐ告発と発端となった1冊の本の著者を追ったドキュメンタリーです。
被害者による証言映像や肉声で語られる出来事はドぎついものもあり、つい顔をしかめてしまいました。裏に隠れていた人間の欲望が次第に明るみになり、何が嘘で本当か分からなくなっていきます。キリスト教信仰者が最も多いアメリカで悪魔崇拝儀式の証言に10年もの長い間踊らされていたかと思うと、怖い。。そして煽るメディア、翻弄される人々、そこは日本も含め今も変わらないなと感じました。
「人は見たいものしか見ない」をまさに体現したような出来事であり、人間の曖昧さがよく分かる作品でとても興味深く鑑賞することができました。
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