トリツカレ男のレビュー・感想・評価
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ロボとーちゃんの監督
真っ直ぐなあたたかさに胸を打たれた。
エログロ、バイオレンス、映像美、といったぱっと見で刺激的な作品のヒットが続く中、別方向に舵を振り切った良作。近年のアニメ映画の中でも、上位に入る出来栄えではないか。さもありなん、高橋渉監督作品である。
絵柄が独特なため、繊細で緻密なタッチに慣れた現代人を引き込みづらいだろうと感じる。しかしこれが演出込みでよく映画にマッチして味になっている。また、役者陣や挿入歌も素晴らしく、ミュージカル初心者の方でも楽しめる構成。食わず嫌いをしている方は騙されたと思って一度劇場へ足を運んでみてほしい。後悔はしないはずだ。
素敵な作品に出会いました
明るいミュージカルアニメだと思ったら案外深い物語だった
実は絵柄が苦手かもしれないと思ったのに、見終えたあとはこの絵柄で大正解だと解った。
カラフルなポップさで、20世紀前半のヨーロッパの街並みのような懐かしさ。ツイストを踊ったりカーチェイスをしたり。落ち葉や雪が舞い、移り変わる季節も衣装も愛らしかった。
昨今の流行りのアニメとはひと味違う、温かさと心に沁みてくる良さは普遍的で、たぶん何年経っても色褪せないんじゃないかな、
キャストの歌も素晴らしく、ミュージカル経験者である佐野晶哉、上白石萌歌、柿崎勇人はもちろんかなりの上手さだが、山本高広が予想外に良い歌だった。AwesomeCityClubの楽曲がこの絵柄にマッチしていて、この世界観を完成させていた。
ストーリーもまさか最後こんなに泣いちゃうなんて思ってないくらいポロポロと涙が出てきてびっくりした。みなさん、ハンカチは持っていったほうがいいですよ?
もっとたくさんの人に見てもらいたい映画。
座席がかなり空席があって、本当にもったいない!知らないだけなんだと思う。みんな、あの良さを知って!そうしたらみんなもトリツカレちゃうから!
観る前の印象と全く違う映画
鑑賞前は正直絵が少し苦手で、でもミュージカル映画を観たい気持ちと、主演の2人の歌唱力は元から知ってるので歌を楽しめればいいかなという気持ちで全く予習もせず観に行きました。
まずは、とにかく歌声が本当に良かった。とくに「あいのうた」は本当に心が浄化された。上白石萌歌さんの素敵な歌声に魅力されたところで、さらに佐野晶哉さんのとんでもなく美しい歌声。流れた時は思わず涙が出ました。今後も是非ミュージカル作品に出て欲しい。髙橋監督が言われてたように耳から汁がでます。歌にトリツカレたジュゼッペの多彩な歌声も印象的でした。
そして歌だけでなく、映像には本当に心から惹き込まれました。色づかいや光の表現が美しくて、手書きということもあり観ていくうちに苦手だと思ってた絵にすごく愛着というか、あたたかみを感じました。観ようか悩んでる人には絶対観て欲しいです。
ストーリーに関しては、全く想像していなかった展開で、結構重たい。澄んだ心をもつジュゼッペの言葉や、真っ直ぐな愛情がすごく心に残りました。登場人物全員が愛おしくなるような素敵なキャラクターでした。
何かにトリツカレて生きていくことの素晴らしさが描かれていたと感じましたし、これからもそういう気持ちを大切にしたいと思いました。
今までで一番、 観る前と後で印象が変わった映画です。出会えて良かったです。
「秘密の友達」がいなくなっちゃっててショック
ショック過ぎて星半分にしました。
「トリツカレ男」読んで、秘密の友達にトリツカレない読者とかいる?
いなくない?
51ページにちゃんと書いてあるのに…!
と、かなしいきもちです。
どうしてあのひとをいなくしたんですか監督。
幽霊かなんかなのかな、とか、ワクワクしてたんだけどな…。
ハツカネズミが喋るから「トリツカレ男」はファンタジーなんだって思ってたから、
ハツカネズミがネズミ語(原作では、ネズミなき)を喋るただのネズミになってたのも残念でした。わかりやすさを優先したって事なのかな、とは思うんですが、
「ぼくなら、ネズミなきでなくってもわかるよ」が聞きたかったな。
ペチカの黄色いワンピースも登場せず無念。
でも、
色使いと、光と影の入り方、内装や街並み、建物達はかわいくて良かったです。
あと役者さん達の歌も良かった。
おはなしの内容も、やっぱりすきです。
って思いました。
ジュゼッペを外からみたらこういう風に見えるんだな〜と思いました。
いしいしんじなんて知らなくてもさ
1994年のいしいしんじのデビュー作「アムステルダムの犬」から31年。ひとりの人間が誰かの悲しみを癒すのに夢中になることを「取り憑かれる」と表現したのがたぶん1番の発明で、その後の「トリツカレ男」に繋がっていく。
さすがに24年経ってるのであまり内容は覚えていないのだが、当時ものすごく気に入って何冊も買って人に勧めて回ったことを覚えている。
そんな大好きだった作品がアニメ化されると聞いて正直どうなることかと思ったんだけど…始まってみたら原作の静かな語り口はどこへやら。作画はめちゃくちゃクセが強いし、なかなかな苦手分野のミュージカル仕立てにはなってるし、ペチカはあまりにも鈍いし(それはそう)、ツイスト親分は最高だしで、まんまと泣かされましたわ。報われぬ恋をしている人は途中からマジでジュゼッペが自分に見えてくるからくれぐれも取り憑かれないようにね。
あと親分の乗ってるのはラリーで鳴らしたランチャ・フルビアだから雪道を高速ドリフトでかっ飛んで行く作画はワクワクですわ。
にしても全体に海外のアニメみたいだったな…この分野が伸びていくと日本アニメはもっと多様化して面白そう。
あー!クレしんのシンエイ動画なのか…じゃあこの線も納得だ。
それではハバナイスムービー!
ジュゼッペの献身
キャラクターデザインに慣れるのに時間がかかる
原作の小説は未読です
キャラクターデザインは個性的すぎて
正直、慣れるまでに時間がかかる
なんとなく子供向け作品のように感じるが
タタンの死亡シーンとかは子供が観るには少しキツイと感じた
なにかに夢中になるとそれしか考えられなくなるトリツカレ男のジュゼッペは
海外からやってきた女の子のペチカに「トリツカレ」てしまう。
ジュゼッペはペチカのために隠している問題を察知して
過去にトリツカレたことでそれを解決しようとしする。
ギャングからの借金問題を解決するとか
ペチカのお母さんの病気を治すとか
ジュゼッペがいろいろとスゴすぎるので子供向けっぽく感じた
最後にペチカの想い人でタタンの存在を知って
彼を探し出そうとするが
実はタタンはもう亡くなっていた。
ジュゼッペは亡くなったタタンに成りすまそうとして
努力をするが
やりすぎてボロボロになってしまう
最後のほうでジュゼッペは
タタンの幽霊?にトリツカレていたので
トリツカレ男がダブルミーニングになってると感じた
最後はペチカはジュゼッペのしていたことを知って
迎えにいく感じになる
登場人物は基本的に善人が多い
ネズミもいいキャラだった
ギャングも最初は悪人っぽかったのに
途中で普通に良い人になっている感じだった
ミュージカル要素が多いが
作画的にはカーチェイスのほうがよく動くと思った
ストーリーは子供向けだと感じるけど
大人でも通用するものだと思う
全体的にいい作品だが
キャラクターデザインに慣れるのに時間がかかる
相手の幸せだけを願う「無償の愛」に胸が熱くなる
最初こそ、「個性的」と言うよりは「クセのある」キャラクター・デザインに戸惑いを覚えるが、観ているうちに慣れてきて、段々と「味」に思えてくるから不思議だ。
色々なことに夢中になって、それを極めてしまう男が、1人の女性に夢中になる話だが、「それって、普通に恋なんじゃない?」という疑問も湧いてくる。主人公が、彼女に「取り憑かれた」のなら、ストーカーまがいに彼女を追いかけ回して、猛然とアタックしてもよさそうなのに、ろくに告白することもできない様子を見ていると、なおさら、単なる「恋する男」としか思えないのである。
ところが、彼女が、想いを寄せている教師にしばらく会えていないことを知ると、その教師を探し出そうとしたり、その教師が亡くなっていることを知ると、彼の振りをして彼女に会いに行こうとしたりする主人公の姿を見て、ようやくと「取り憑かれた」ことの意味が分かってくる。主人公は、彼女を自分のものにしたいのではなく、彼女の「本当の笑顔」を取り戻したいのであって、その、相手の幸せだけを願う「無償の愛」の純粋さに、思わず胸が熱くなってしまった。
その上で、彼女が、想いを寄せる教師(すなわち主人公)に、主人公のことを好意的に話す場面では、主人公の努力が報われたような気持ちになってホロリとさせられたし、その教師の霊が、彼女に自分のことを忘れさせるために、自分が主人公に取り憑いたのだと種明かしをする場面では、なるほど、そういうことだったのかと納得することができた。
ただ、それだけに、最後に、彼女が、主人公に対する愛に気付くシーンでは、主人公が、彼女の借金を帳消しにしたり、彼女の母親の喘息を治したり、主人公が教師に扮して会いに来てくれたことを知ったから、彼女が主人公を好きになったかのように描かれていることには、やや違和感を覚えざるを得なかった。
確かに、彼女を幸せにするための主人公の努力を、彼女自身に分かってもらえたことは嬉しかったのだが、愛とは、ギブ・アンド・テイクのビジネスライクな関係ではなく、何かをしてもらったことに対する感謝の気持ちとも違うと思えるのである。その点、一緒にいるだけで幸せを感じられるといった2人の関係性が、もっと強調されても良かったのではないかと思えてならない。
それから、色々なことに夢中になるということは、それだけ飽きっぽいということでもあり、劇中で相棒のネズミも言っていたように、彼女に対する主人公の情熱が、そのうち冷めてしまうのではないかとハラハラしてしまった。ただ、ラストシーンを見た限りでは、教師による「取り憑かれ」が解けて、お互いの想いが「愛」に変わったことが伺われて、ようやく安心することができたのは良かったと思う。
何でも本気で取り組むのは素晴らしい
何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペは、街の人々から、トリツカレ男と呼ばれていた。彼がとりつかれるものは、三段跳び、探偵、歌、昆虫、など、普通の人とは違ったものだった。そんなジュゼッペが孤独なネズミのシエロと出会い、話しかけるうちに、ネズミ語をマスターした。ある日、蝶の採集に夢中になっていたジュゼッペは、公園で風船売りをしていたペチカに一目ぼれし、今度は彼女に夢中になった。勇気を出してペチカに話しかけたジュゼッペだったが、彼女は心に悲しみを抱えていた。ジュゼッペは大好きなペチカのため、シエロとともに、これまでとりつかれてきた数々の経験を生かし、彼女の心配事を密かに解決していき・・・そんな話。
取り憑かれた、というと悪霊みたいなのかと思っていたが、熱中すると他のことが見えなくなるくらい集中出来る男の話だった。
これをミュージカル仕立で見せてくれるのだが、好きな女の子の為に、気づかれない様に彼女の悩みを解決していくという、なかなか感動的な素晴らしいストーリーだった。
ジュゼッペの数十ヶ国語を話せる語学力も凄いが、それを発展させネズミ語までマスターするという能力も素晴らしい。昆虫採集の能力が巨額の富につながるところも納得感が有る。
絵は直線基調で手抜きっぽく見え、クレヨンしんちゃんぽい人物なのだが、個性と捉えれば悪くは無い。
ジュゼッペ役の佐野晶哉もペチカ役の上白石萌歌の2人とも声も歌も良かった。
ツイスト親分役が織田裕二のモノマネやってた山本高広とは気づかなかったが、彼の声も歌も良かった。
ベタだが感動出来る素晴らしい作品で面白かった。
時代錯誤なくらい現代のアニメと真逆な方向の手書きの絵で、序盤は子供...
涙うるうる
初日で東京なのに!?キャラクターに問題でしょう
初日に仕事終わりに見てきました。
ここ東京の映画館だよね??ってくらい空席でビックリしました。
そりゃあこんな絵柄では見ようとは思わないでしょう。
感動したとの声が多く、観てみましたが泣く人がいるのも納得な内容です。
ただやっぱりこの絵柄は…と思って避ける人が多いのも納得します。声優も違和感なく歌も良いのに本当にもったいないと思いました。
製作者や高評価の方には申し訳ありませんが観ていくうちに絵柄が受け付けられなくなり目を閉じて聞いていました。
万人受けが難しいこの絵柄でGOサインを出したスタッフはなにが魅力に感じたのでしょうか?
これでは原作を読んでみようとまでたどり着く方が減りかえって逆効果にも思ってしまいます。
全153件中、121~140件目を表示
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