トリツカレ男のレビュー・感想・評価
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トリツカレ
トリツカレの意味について、随分気付けなかった自分の読解力に腹が立つ、、笑
ジュゼッペがどうしてもカジモドに見えたり、リングイニに見えたりしてしまう。
トリツカレには感動したし涙も出たけど、なんとなく既視感があって、今後自分が知らなかった新しい展開に出会える頻度は少なくなるんだろうなと切なくなった。
ペチカへのトリツカレはジュゼッペのいつもの”トリツカレ”ではなく”取り憑かれ”だから今後も手放すことはないということか。
歌はとても素敵なんだけど、本職じゃないからかセリフの声と歌声がつながっていかないのでシーンが切れてしまう感が否めない。
最近のアニメ映画はとにかく派手で迫力押し、それも大好きだけどストーリーと絵でほっこりさせてくれる映画だった。
日本のアニメ文化の成熟がもたらした極上の「普通のいい話」
独特の絵柄で気になってはいたのですが、想定以上に口コミがいいので拝見してきました。
決して流行りの絵柄やストーリーではないです。しかし、これは誰が見ても深く突き刺さる普遍性を持った作品です。日本という国に根付いたアニメーションの文化が成熟した結果として製作された一つの集大成といっても大げさではないでしょう。
この文脈で、圧倒的に挑戦的な作風で出来上がったのが「ChaO」であるなら、本作は日本アニメの表現的な歴史を集約しつつ、大人も子どももしっかり楽しめる「普通のいい話」を突き詰めたのが本作でしょう。
ミュージカル映画でもあり、人間愛を忘れてないラブストーリーとしても完成している一作。
鬼滅やチェンソーマン、もののけ姫やスラムダンクも素晴らしいですが、それらが成立してる背景で作られた実験的でありながら、極めて良質なアニメーション作品を劇場で堪能しない理由はありません。
最高のミュージカルアニメーション
今年一番!お時間あればぜひ映画館で観てくださいよろしくお願いします!!
色々なことに夢中になり、その都度想像を超える結果を出す男がいた。そのとてつもないポテンシャルを秘めた男が次に見つけたのは愛でした。
その男、ジュゼッペが起こすトリツカレっぷりの連続が奇跡を起こし観る人の胸を打ち続けます。ジュゼッペの人を愛するという姿に涙が止まりませんでした。私たちが忘れている姿かも知れません。
私的には今年一番良かった映画なので、ぜひとも映画館で観ていただけたら嬉しいです。
どこか「世界昔ばなし」を感じさせる世界観が懐かしさも相まって、とても素敵でした。雪の描写もとても素敵です。
そしてこの物語を何∞倍(笑)も面白くしているのがジュゼッペ役の声優の佐野晶哉さんの演技力であり、ハマりっぷりにあります。
パンフレットのインタビューにおいて佐野晶哉さんは「役で歌うって楽しい!自分も知らなかった新しい歌い方や声に出会えました」と仰っています。その佐野晶哉さんが感じておられる楽しさがジュゼッペから終始溢れ出ていて観る側を虜にさせています。一気にファンになりました。もっと声優のお仕事に挑戦してほしいと思います。
それにしてもこんなに素晴らしい作品なのに世間の扱いがあまりにもひどいですね。
そっちの意味でも涙が出そうです!!
公開初日の初回が夕方からとか。えっ!おじいちゃんおばあちゃんや朝方人間の生活スタイルは無視ですか?夕方やレイトショーとか行けないんですけど!?って感じです。公開数日でなんだか縮小傾向だし⋯。
公開前に佐野晶哉さんもテレビ番組出演後に申し訳なさそうにチョロっとだけ宣伝されていましたが、「え〜それだけ〜?」「絶対良い映画なんだからもっと時間あげて〜!」と応援せずにはいられませんでした。
ビジュアルへの拒否反応があるのか?題名がなんだか惹かれないと感じるのか?そんなことはこの映画の前ではちっぽけなことなんですよ。
そんな世間様の色のついたレンズ越しの対応など、見終わった頃には逆転しているくらい素晴らしい世界が広がっています。
現在、このサイトでの評価が急上昇ですね。少しでも多くの人にこの映画の魅力が伝わっていくことを願っています。そしてきっと、トリツカレ男が爽やかな奇跡を起こしてくれると、そんな嬉しい予感を感じずにはいられないとっても素敵な映画でした。
もう一度ジュゼッペたちに会いたいです。
これは大人が見るべき童話だ!!
ポスターやビジュアルでレ◯トン教授を連想しながら着席。ロボトーちゃんを監督した髙橋渉の作品だから気楽な気持ちでチケットを買った、この時までは子供向け作品(あってもほんの少し大人向けエッセンスを垂らした程度の)作品だと侮っていた。
とんでもない!!
これは完全に大人向けの童話だ。美しい背景美術。どこでもない外国の風景。流れる四季。身を切るような寒さを感じさせる鋭利な雪。ミュージカル曲は明るいポップスなのにこの世界にものすごく馴染んでいたし、劇伴は王道を感じさせるほど心地いい。展開も童話的だ。何かをすれば対価に何かを得る。心の清らかで無欲な主人公は貰ったものを差し出し、その結果より大きな対価を得る。子供時代夢中で読んだヨーロッパの童話を彷彿とさせるのに、中盤からその様子は一変する。子供向けではない、重く暗い雪が物語全部に降り積もる。その中にあってなお光る主人公の献身と愛。突飛な発想や要素すら、これは童話なんだと思えば納得できる。ガチョウが金の卵を産み、子供が岩から剣を引き抜いて王になるように、これはそういう物語なのだ。童話的表現とマッチする、美しいフィクション。これはアニメーションでなければ描けないし、しかもミュージカルにしたのが大正解だ。
行きすぎた自己犠牲を狂気と呼んでひとまとめにすることは容易いが、私はただただその美しさに打ちのめされた。大人こそこの無垢さに打たれるべきだ。
愛と青春の旅立ち‼️❓最高ミュージカル‼️❓
歌声がすごくいい
トリツカレ男
何の予備知識もなければ
観ることもなかったかもしれない
かと言って
予備知識がたいしてあった訳でもないけれども
アニメの感じが
好みではない
それだけで
興味が湧かないとしたら
その第一印象は
とても大事である
レビューを少し読んでみて
参考にできたのが良かったかも
リアルじゃない
少し幼いイメージの画風が
透明感ある歌声と
純粋なストーリーで
まるでミュージカルのように
中に入り込むことができた
様々なものにトリツカレた
ジュゼッペどけれども
その度にその道を極めるほど
ペチカに取りつかれて
ペチカの為に
ただペチカが笑っていられるように
働きかけるジュゼッペ
今までトリツカれて道を極めたものが
ペチカを助けるのに役立った
けれども
そのペチカへのトリツカれようは
尋常ではなく
心配になるほど
けれども
その純粋な真っ直ぐな気持ちが
奇跡を起こす
四の五の言わずに
観るのが良さそうだ
この愛に涙した!!映画は最後まで観なきゃ分からない そう感じる一作でした!
パーフェクト スプリングデイ!
見た目だけで映画の善し悪しは判断できない。
そう感ずる一作でした!
今日は全く期待していなかった「トリツカレ男」を鑑賞しましたよ。
この一見ミュ-ジカル風アニメ作品ですが、見た目はキャラデザイン(作風)がちょっと~ナニコレ (=_=) (^_^;) (´-ω-`)
思う人多いと思われます。私も一見なんだろなと・・・
この話は、何にでも憑りつかれる(いや、トリツカレル、夢中に成る、必死に成る、超集中的に、 前しか見ない、 他を見ずまっすぐに)男の話。
考え方によっては飽き症とも受け取れますがね。
その男が ジュゼッペ(もじゃもじゃ頭)(CV:佐野晶哉さん)。
そして、公園で風船売りの女性がペチカ(細身で痩せてる)(CV:上白石萌歌さん)。3年前に外国から母親と一緒にやって来た。
彼と彼女の出会いが成す物語なんだな。
至って普通の恋愛話かも知れません。
最初~前半は、この何にでも夢中男のバカさ加減に少々呆れてました。
ネズミと話す?? ココまで来たらアフォかいなと。
そしてネズミはシエロ。彼が語り手で話が進行。
でもこの彼の真っ直ぐな行動。見てると中々紳士的なんだなと思う様に。
一番 あ~ぁそうなんだと、感じたのは
彼女が街で見かけた 或る人を追いかけた時ですね。
それを一瞬で見抜いた彼が、彼女を笑顔にする為に
”ちょっと 今から暫く逢えない” って言って 夢中に有る事をする所ですね。
彼の誠実で真っ直ぐな愛がここに現われてきます。
彼は この事を、してあげてるとか、自分を良い奴なんだと思われたいとか
そう言うのじゃ全くなくて、ただ彼女に笑顔で居て欲しい。元気で有って欲しい想いだけがそこに在って そこがとっても素晴らしい。
シエロが 何とかして彼女に伝えるジュゼッペの事。
彼の仕草で総てを悟るペチカ。
それが分かった時、真冬の寒い寒い中なのに
心の奥底から暖かい愛で満たされて行くのが分かります。
最初、なんだこのタイトル? このキャラデザインに作風と思ってましたが
最後まで見て 総てコレで良いのだと思う様に。
中々素敵なひと時を感じさせてくれる 作品でした!
ご興味御座います方は
是非 ご友人ご家族、彼女彼氏と、
劇場へお越し下さい!!
不満だらけの集合体が上手く絡み合い昇華
絵、キャラ、音楽、CV、アニメーション・・・個人的にいうと、それら一つ一つを切り取って見たときに、何か気に入らないというか洗練された感じもしないしどれも中途半端なテキトー感さえ覚えてしまうのですが、トータル的に見ると実に見事な調和で独特のハーモニーを作り出していて非常に楽しく観賞しました。素晴らしいストーリーだったからなのかなぁなんて思うんですけど、キャラを生かすための敢えての絵・敢えてのCV、現実離れした内容を生かすための敢えての音楽・敢えての絵、などなど色々と勝手に好意的な解釈を持つほどに素晴らしい世界観が構築されていた気がします。
確かにストーリーは面白い、でもこんなにまで作風を極端なまでに独特な雰囲気に仕上げてなおかつあの演出・・・その勇気にただただ拍手です。
何かに夢中になること、自らを省みず愛を届けること
まず作画がすばらしく、これだけでも目が楽しい。
背景は水彩や油彩の絵画のようなタッチの時もあれば、
単純化してポスターのような平坦なタッチの時もあって多彩かつ大胆。
色彩もすごく鮮やかで美しく眩しい。
人物は詳細を書き込み過ぎないシンプルで独特な画風だが、
逆に想像力を刺激されて胸の奥深くまで感情が伝わってくる。
大きな声で泣いてない、笑顔なのに悲しいシーンが印象的。
歌は音楽をアピールする手段としてではなく、
登場人物たちの気持ちが高まって抑えきれずに
胸から溢れ出てくるというタイミングで出てくるので自然で、
主人公お二人の素直なクセのない歌声も
誠実なキャラクターにピッタリ合っていたと思います。
全体は、前半で提示されたいくつかの素材、エピソードが
最後にガチッと回収される構成、展開が見事。
登場人物たちの互いを想うほんとうに美しい誠実な気持ちが
重なり、溶け合うクライマックスシーンに落涙。
これから寒くなっていくクリスマスシーズンにぴったりな
アートとエンタメが見事にバランスされた、
心暖まる素晴らしい作品でした。
現実味がないからこその良作
見ようか迷ってる方向け
ネタバレなしです
他の方もおっしゃってますが作画の癖は本当に気にならないし、内容からしてむしろこれが正解だと思ってます。
作画を気にする余裕がないくらいストーリーと登場人物の内面が濃いですし、風景がまるで水彩画のように美しいのでいちいち気にする人はいないんじゃないでしょうか。
そしてなによりこの作品を観る上で抑えるべきポイントは、「大人が観て心に響く絵本に、昔ながらのミュージカル的な表現が合わさった映画である」という点だと解釈しています。
これは現実でありえないなーなんてディズニー映画を観ていて思わないのと同じ。
最後に
あなたがこの映画を見終わった後、世界が穏やかに見えることを約束します。
この作品は架空の世界ですが、我々現実を生きる人々を癒し励ます力をもっているので、どうか、どうか観てください!!!!
あらゆる愛に満ちた作品
「トリツカレ」というコンセプトの豊かさ
「トリツカレ」とは主人公「トリツカレ男」の様々なことに熱中する奇癖と、そこから派生する数々のスキルが物語をドライブしていくこと、そして当然、主題となる2人の恋愛のことでもある。だが、後半主人公が取る奇妙な選択を見ていくと…「トリツカレ」のトリプルミーニングが立ち上がってくる!すなわち、ポゼッション(憑依)であり無幻能に通じるような鎮魂のテーマ…少し奇妙なラブストーリーが、(森川智之の重厚な芝居が利いている)俄然渋みを帯び、冬から春への新生を寿ぐ祝祭的荘厳ささえ感じさせる。流行のキャラデザではないが、往年の児童アニメの風格(相棒がしゃべる鼠なのもそれっぽい)を感じさせる背景美術とマッチしていて素晴らしい。重ねて言う価値はあるが、森川智之の「ゴンドラ」のシーンは名作揃いの今年のアニメ映画でもベストシーンの一つに数えられる。
トリツカレたかった
全140件中、61~80件目を表示
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