トリツカレ男のレビュー・感想・評価
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評判通り良かった
初日に観に行ったスカーレットがあまりにも酷かったので、口直しにこちらを鑑賞。
絵柄が独特なので少し心配してたけど、見始めると気にならなくなって、むしろキャラクターが魅力的に見えた。昔見た人形劇にこんな感じのデザインのがあったなと思い出したり。
ストーリーは色んなものに興味を持ってトリツカレる男ジュゼッペが、ある日ペチカという女性に一目惚れする純愛もの。ジュゼッペの今までトリツカレたものが伏線として回収されるのもちょっと強引ではあったけど面白かった。恋のライバル登場で、どうなるかと思ったけど、ハッピーエンドで良かった。一つだけ気になったのは、興味が移ろいやすいジュゼッペのこの恋がいつか冷めないかという心配が拭いきれてなかったと感じたこと。
でも、すごく良かったので、スカーレットの不満分は取り戻せた。
すっかりトリツカレました
何かに取りつかれたように一つのことに集中してしまうおとこが、一人の少女との出会いによって新たなことに取りつかれるお話です。鑑賞後に心が暖かくなります。
最初は鑑賞の予定が無かったのですが
何故かこの作品のことが妙に気になり続けて
最終的に誘惑に負けて鑑賞しました。・-・
シートに座った後、この作品がミュージカルっぽい
という紹介文を見つけて少し後悔。(…やや苦手)
とはいえここまで来たからには
鑑賞あるのみ。
◇
キャラクター設定などから感じていたのが
「ちょっと異端なストーリー作品」
だったのですが、違いました。すいません。
王道を行くストーリーとは予想外。
誰かが死んで終わるのかが心配でしたが・△・;
大団円でした。うーん。こういうの好き。
あ、コーチは…。 うん。
ストーリー開始時点で亡くなっているから除外。
取り憑かれ男に
取り憑かれ女に
取り憑かれコーチに
なーんだ みんな 取り憑かれてたのか。
ポスターやタイトルから連想した、ややマイナスな
イメージとは正反対。
70年代のTVアニメ「まんが世界昔ばなし」を彷彿
するような珠玉の作品でした。
観て良かった。観逃さなくて良かった。
満足です。
※もっと上映する劇場が多くても良いのに。
◇あれこれ
■左利き
続編作るなら(たぶん無いでしょうけど)主題歌か
ペチカのイメージソングにどうでしょう。
「私の彼は左利き」
♪わたしのワタシの彼は、(ちゃっちゃっ)左利き♪
■ペチカにとってのコーチ
恋人というよりも、父に対する想いを
重ねていたのかもしれませんね。
かなり年齢差がありそうな気が…。
■声優さん全般に
イメージ通りの声で、違和感ありませんでした。
上白石モカさんの声、ペチカに合ってました。
■オマージュ?
オマージュかな?と脳裏をよぎった作品
・最後の一葉(散りませんでした)
・雪の女王(舞台のせいかも。フランス?)
・トトロ(離れた場所で療養中の母 とか)
・ガンバの冒険(ネズミ)
・イニシャルD(雪中を疾走するシーン)
◇最後に
歌の入る場面に無理がなく、音楽がストーリーの進行を
邪魔しなかった気がします。
そのためかミュージカルということが気にならずに
最後まで集中して楽しむことができました。
ミュージカル好きな方にとっては物足りない感じなの
かもしれませんが。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
作品トーンがシフトする後半から綻びが見える
何かに没頭すると周囲が見えなくなる「トリツカレ男」ジュゼッペが、風船売りの移民女性ペチカに恋をする。ネズミ語会話、オペラ、昆虫採集といったこれまでに身につけた奇妙な特技を駆使し、相棒のネズミ・シエロとともに彼女を陰ながら支えようとする――
本作の魅力の一つとして、ジュゼッペの持つ多彩なスキルがあります。周囲からは熱しやすく冷めやすい変人として扱われる彼ですが、そのスキルは器用貧乏の域に留まりません。15カ国語を操り、探偵になりきれば数々の事件を解決し、三段跳びでは世界記録の実力すら持っている、そんな規格外の天才として描写されます。「ねずみに頼んでスパイ活動をしてもらう」、「レア昆虫の採集でペチカの借金がチャラになる」といった荒唐無稽な展開も、作品が軽快なテンポを保っている間は楽しいものです。
問題は、中盤以降に病気や死別といった重い要素が立ち上がり、物語のトーンがシリアスに転じてからです。トーンが変化した後も荒唐無稽なリアリティラインを維持してしまうため、物語内部の因果に脆さが見えてしまいます。例えば、サナトリウムに2年間入院しているペチカの母の咳が、偽医者として潜り込んだジュゼッペによる治療――サングラスと腹式呼吸――であっさり軽快する、などです。作品世界の虚構性と現実的な苦しみの扱いが噛み合っていないのです。
序盤の「トリツカレモードで職場に迷惑をかけるジュゼッペ」の描写も、軽く流すには問題の程度が重く、人物設定の根幹に接近した結果ノイズになっています。当然生まれる「ペチカに対する恋もいつか冷めるのでは?」という疑問に作中で答えを出せておらず、観客の好意的解釈に依存しています。
鼠のシエロが準主役を張るユニークさや、ひたむきな愛が報われる物語としてのポジティブさはあるので、そこを評価できるか否かが評価の分かれ目かもしれません。
心温まる名作
1回目よりも2回目の方が刺さりました。
傑作でした。
キャラデザインとお話が独特で観る人を選ぶかもしれないが、今は他と違うからこそ面白い
今なぜこのタイミングで映画化したのか不思議。
シンエイ動画ならではなのかな?
キャラデザインが個性的で、「トリツカレ男」という発想も独特なので、合わない人もいるかもしれませんが、基本イイ人しか出てこない優しい話で、感動できます。
まさに命を削るように、愛する人が想う人に成り代わるということが、時代と会わないかもしれないけれど、そこもまたこのお話の大事なところで、長く愛される理由と思う。
大人の寓話というかおとぎ話の感覚でもあります。
余談。同じ話を以前「演劇集団キャラメルボックス」の舞台で2度鑑賞。
舞台は人が演じるからこその感動もあった。
冒頭の風船をジャンプしてとるところや、クライマックスのはしご落ちのアクロバティックなアクションが見どころでした。
ちなみに、最後は二人でパン屋を始めます。
観賞後、このキャラクターデザインが正解だと思いました
正直、キャラクターデザインは独特だと思います。自分にはあまり好みでないかも、と鑑賞しないでしまう方も出てしまうのでしょうが、見ないでしまうのはあまりにもったいない作品です。
見ていくうちに慣れるのですが、目にする時間が増えれば、あまり好みではなくても自然と違和感がやわらぐ、といったネガティブな理由からではなく、このキャラクターデザインでこそ、この作品を生かし引き立てているとわかってきて愛らしく思えてくるためなのでしょう。
突然歌い出したり、取りつかれたように何かに打ち込んだりのジョゼッペの行動が、奇異に見えすぎず好ましい姿として描けた要因と思います。シリアスな場面でも、シリアスになりすぎないように観客に見せてくれる効果もあったのではないでしょうか。車の爆走シーンも、危ないのに微笑ましいような、印象深い味わいを見せてもらいました。
ミュージカル仕立ての本作品のメインキャラクターたちには、歌のうまい方々を声優として選んだのも、非常に良かったです。もし歌を得意とされていないキャストさんを起用していたら、白々しく台無しになってしまったかもしれません。
映像や音楽は良いけれどもストーリーがもうひとつ、と思ってしまう他の映画作品が少なくない中、本作品はストーリーにもしっかりと深みがあり、感情を動かされてしまう、すばらしいと満足できるものでした。
原作小説や舞台などを見ていなく初見の方であれば、とてもラッキーですので、観賞前に余分な情報をいれずに映画館へ足を運んでいただきたいです。見ようとあまり思っていなかった方も、思いきって鑑賞してみることをおすすめします。見ないでしまっていたらなんともったいなかったか、と思える作品ですので。
残念ながら、作品の良さに見合わないほど上映館数・上映回数とも少なくなってしまっているように見えます。気になる他作品がある方は、そちらはちょっと後回しにしてでも、本作品の方を先に見ておくのが良いでしょう。
迷ってたら観てほしい
元劇団四季は伊達じゃない!佐野晶哉はまさにトリツカレ男!
キャラメルボックスの演劇は未見。
ティザーのあまりにも美しい歌声を聴いて、鑑賞。
キャラデザが癖強すぎて、アニメ映画としてはどうかな?とは思ってしまっていた。
しかし、実際見るとそれ程気にならなかった。
アニメならではの四季の美しさも表現できていた。
でもやはり何と言っても佐野晶哉。
カラオケ100点など歌の上手さはお茶の間でも知るところ。ティザーでも何回も聴いていたのに、佐野晶哉が歌っているだけで楽しいシーンなのに涙が出てきた。歌が上手いのは勿論だが、表現力が凄い。
神木隆之介も松村北斗も声優として上手だが、佐野晶哉はレベチ。ジュゼッペの魂に息を吹き込んでいる。音楽を心から愛し、愛されている稀有な存在。
上白石萌歌も柿澤勇人も音楽へのリスペクトを強く感じた。
物語自体も純粋すぎるラブストーリー。伏線回収も気持ちいいし、ジュゼッペのペチカへの愛は、どこまでも優しい。
終盤は涙なしでは観られなかった。
山本高広も素晴らしかったので、この4人での舞台化希望。
ストーリーが進むにつれてジワッとくるアニメ映画
トリツカレ男 最初、このアニメどうなるんだと思ったが、トリツカレ男のジュゼッペがネズミのシエロと一緒に公園で風船売りをしている大好きなペチカのためにペチカの悩みを解決する。ストーリーが進行するたびにジワッときた。いいアニメ映画作品を観た。見事。
興行不調だが、興行を意識しないで宣伝する手もあったか。
トリツカレる事=死・恐怖だと感じ取れた
とにかく全ての出演者の声がよく、歌も綺麗でした。
それが勿体無い…と思うほど、出演者の皆様の無駄遣いに感じてしまいました。
予告や番宣を見て、「歌も素敵で明るい気持ちになれそう!」と思い、鑑賞を決意しました。
実際、最初から半分くらいは『明るく面白い内容』で、楽しい気持ちで鑑賞できました。
問題は後半です。
予告で「ペチカには悲しみがあり…」と言っているのは聞いてしましたが、まさかあそこまで『タタンの死』の瞬間を具体的に話すなんて…。
あそこまで死の瞬間(真っ二つに折れ…といった内容)を話す必要があったのでしょうか?
ネタバレになるから難しいのかもしれませんが、落下や血のシーンがあるなら何かしらで記載していて欲しかったです。
私自身にトラウマがあり、グロテスクなシーンや死を感じ取れてしまう内容の物を見ない様に過ごしていることもあり、
『トリツカレる事=行く末は死』
という印象で終わってしまいました。
私以外にもそういったことがトラウマの方・避けて生活している方はいるので、注意出来ればと思い、レビューを書きました。
恐らく、『取り憑かれることは可笑しいことじゃない!』と伝えたかったのだと思いますが、最後のジュゼッペがハシゴから身を投げたシーンも含めて『トリツカレるとその人の死に方まで真似しようとするのか…』と怖くなりました。
最後までペチカが気づかなかったら…と思うと、余計に『死』だなと。
取り憑かれているのがモノや行動だったから良かったものの、人間にトリツカレるのは流石に恐怖でした。
総じて、『ジュゼッペの行き過ぎたペチカへの愛』も怖く感じてしまいました。
とりあえず、歌はとっても良かったです。
クライマックスが良いですね!!
純粋な愛と優しさに心震える。全ての人に贈りたい温かい物語
公開を楽しみにしていた『トリツカレ男』を鑑賞しました。
結論から言うと、これは純粋な愛と優しさに満ちた、心に深く残る物語です。実は寝不足の状態で鑑賞したのですが、作品のテンポがとても良く、ストーリーに引き込まれたため、全く眠気を感じることなくあっという間に最後まで駆け抜けてしまいました。
主人公ジュゼッペがペチカに抱く想いが、本当に温かく、ひたむきで、そして切ない。その一途な気持ちが物語全体を包み込んでおり、観ているうちに心が優しく洗われるような感覚になりました。
そして、この作品の大きな魅力の一つが「歌」です。ミュージカルパートはまさに圧巻の一言。感情が込められた歌声とメロディが、物語の切なさと優しさを何倍にも増幅させており、これはぜひ劇場の音響で体験してほしいと思います。
最初、絵柄に少しだけ抵抗があったのですが、「クレヨンしんちゃん」と同じ制作会社だと知って納得です。舞台となる街並みや風景の描写が素晴らしく、絵葉書にしてほしいぐらいでした。
幅広い世代、特に子連れのご家族にもおすすめできる、優しさに満ちた作品です。観終わった後、誰かに優しくしたくなるような、そんな温かい気持ちになれる一本でした。
取り憑かれなかった
全153件中、21~40件目を表示
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