「何でも本気で取り組むのは素晴らしい」トリツカレ男 りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
何でも本気で取り組むのは素晴らしい
何かに夢中になると他のことが目に入らなくなってしまうジュゼッペは、街の人々から、トリツカレ男と呼ばれていた。彼がとりつかれるものは、三段跳び、探偵、歌、昆虫、など、普通の人とは違ったものだった。そんなジュゼッペが孤独なネズミのシエロと出会い、話しかけるうちに、ネズミ語をマスターした。ある日、蝶の採集に夢中になっていたジュゼッペは、公園で風船売りをしていたペチカに一目ぼれし、今度は彼女に夢中になった。勇気を出してペチカに話しかけたジュゼッペだったが、彼女は心に悲しみを抱えていた。ジュゼッペは大好きなペチカのため、シエロとともに、これまでとりつかれてきた数々の経験を生かし、彼女の心配事を密かに解決していき・・・そんな話。
取り憑かれた、というと悪霊みたいなのかと思っていたが、熱中すると他のことが見えなくなるくらい集中出来る男の話だった。
これをミュージカル仕立で見せてくれるのだが、好きな女の子の為に、気づかれない様に彼女の悩みを解決していくという、なかなか感動的な素晴らしいストーリーだった。
ジュゼッペの数十ヶ国語を話せる語学力も凄いが、それを発展させネズミ語までマスターするという能力も素晴らしい。昆虫採集の能力が巨額の富につながるところも納得感が有る。
絵は直線基調で手抜きっぽく見え、クレヨンしんちゃんぽい人物なのだが、個性と捉えれば悪くは無い。
ジュゼッペ役の佐野晶哉もペチカ役の上白石萌歌の2人とも声も歌も良かった。
ツイスト親分役が織田裕二のモノマネやってた山本高広とは気づかなかったが、彼の声も歌も良かった。
ベタだが感動出来る素晴らしい作品で面白かった。
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