Sky ふたつの灯火 前篇

劇場公開日:2025年8月8日

解説・あらすじ

幻想的なアートワークと心を揺さぶる冒険で世界中から人気を集めるソーシャルアドベンチャーゲーム「Sky 星を紡ぐ子どもたち」を映画化したアニメーション作品の前編。はるか昔のSkyの世界を舞台に、ゲーム本編では語られなかった原点の物語を描く。セリフを使わず、視覚表現と音楽、繊細な感情描写によって「悲しみ」「癒やし」「許し」といった普遍的なテーマを表現した。

身体が結晶化してしまう流行病が、生きものたちをむしばんでいく世界。街の片隅でひとりたくましく生きる身寄りのない子どもは、傷ついた小さな「光のマナティ」と出会う。幼い命を抱き抱え、人目を避けながら古い神殿の廃墟にたどり着いた子どもは、そこでマナティの苦しみを和らげる魔法のキャンドルを手に入れる。数年後、共に成長した子どもとマナティは、世界の命運に立ち向かう存在となる。子どもは傷を負ったマナティのために義足を手に入れ、マナティは再び自由に空を舞う喜びを取り戻す。しかし、そんなささやかな希望を覆い尽くすように、街に黒雲が立ち込める。

映画はゲーム内の「シアター」にてチャプター形式で順次公開され、日本限定で劇場公開。日本劇場公開版では声優の梶裕貴がナレーションを務め、音楽家のコトリンゴがエンドソングを担当。

2025年製作/70分/G/中国・アメリカ合作
原題または英題:Sky: The Two Embers - Part 1
配給:ナカチカピクチャーズ
劇場公開日:2025年8月8日

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映画レビュー

0.5壮大さに隠れた薄味の物語と停滞感

2025年8月8日
PCから投稿

この作品は、壮大な世界観と幻想的なビジュアルに期待を持たせるが、その一方で物語の深みやキャラクターの魅力に欠ける点が目立つ。特に前篇としての導入部分であるにもかかわらず、展開が遅く、観客の興味を持続させることが難しい。

まず脚本面だが、設定や世界観の説明に時間を割きすぎているため、肝心のストーリー進行が停滞している。キャラクター同士の関係性や個性の描写も浅く、感情移入しづらい。特に主人公たちの動機や葛藤が明確に伝わらず、物語に引き込まれにくい。

映像や音楽は幻想的で美しく、作品の世界観を表現する努力は感じられるが、それだけに物語のもたつきが目立ってしまい、全体としてのテンポの悪さが目立つ。盛り上がりに欠け、前篇としての期待感が持続しないのは致命的だ。

総じて、『Sky ふたつの灯火 前篇』は、美麗なビジュアルに頼りすぎて物語の構築がおろそかになっている感が強い。続編に期待をつなぐための導入としてはやや力不足で、観客の心を掴むにはさらなる練り込みが必要だ。シリーズとしての完成度を高めるために、よりドラマ性とキャラクター描写の強化が求められるだろう。

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