ミーツ・ザ・ワールドのレビュー・感想・評価
全147件中、41~60件目を表示
ハニワプリン🍮と自殺願望
埴輪は、古墳に葬られた人の守護、鎮魂、儀式に使われた物
今回は自殺願望者(恋人が精神的に追いやられ…)の部屋に絶妙にマッチしてました
出会 別れ💔そして生きる意義をバランス⚖️良く映像化出来ていた作品
なんとなく生きている僕
には、ぐっときたかも
生きることの喜び、温かさと寂しさ
どんなかたちでも生きていける
2回目の鑑賞。
金原ひとみさんの原作がよかったので、映画はどう切り取るんだろうと思っていたけれど、松居監督の切り取り方は原作の物語が目の前にあると錯覚するぐらいによかった。杉咲花の演技は演技だと思えないし、惹き込まれた。すべての人物も役のイメージを膨らませる。
今の世の中、SNSで「良い」とされるものが均一で、その基準からずれると自分にも他人にも嫌悪感や上下の意識をもってる。原作の懐の大きさに監督の人間愛が重なって、ここでしか作れない世界を見せてくれる。
ところどころ、悪ノリみたいな楽しさがあって、監督の劇団ゴジゲンのいつまでもここは青春なんだ(と勝手に思っています)と思える表現が重なった。大人の価値観に抵抗して、自分が大切にしているものをちゃんと表現し続ける。そのための仲間。そんな空気をこの映画でも感じた。アニメの入り具合もうまくて。
映画の最後に流れるクリープハイプの曲が改めてそこまで見てきたものをなぞっているみたいで、涙が溢れた。この映画の主題歌にクリープハイプはぴったり。「君は君でいいんだ」って思えるライブ。この映画は「自分が信じていればそれでいいんだよ」ってスクリーンから背中を押される映画。コンプレックスや自分と「世間」のずれに苦しんでいる人は、きっと自分を少し認められる気がする。2025年の世界に必要な柔らかい哲学的な映画。
一回目は終わってもなぜかずっと涙が止まらなかった。二回目も優しさに心打たれて涙が止まらなかった。
「ひとはなかなか分かり合えない」
『アンメット』以来の推しである杉咲花主演ですが,彼女じゃないと成り立たない,あてがきしたような映画でした。
いわゆる腐女子である主人公由嘉里のはまっているBL漫画は『ミート・イズ・マイン』で,恥ずかしながら,この映画で初めてその存在を知りました.
テーマは、「ひとはなかなか分かり合えない」というものだと受け取りましたが、ユキ(蒼井優)の「ひとが他人によって変えられるのは45度まで.90度ねじれたら折れる」というセリフとか,「輪郭が曖昧で相手や状況に合わせて形を変えてしまう」自分をスライムに例えたり,とにかく、台詞が秀逸!
それにしてもい杉咲花は,食べるシーンが似合います.
早口になる杉咲花
寂寥
ここのBARに行きたい笑
自己肯定感の低い腐女子の主人公
どんどん周りが結婚していく事に焦り
婚活を初めて、合コンで不発
酔っ払い過ぎて道端に蹲り
美少女のキャバ嬢のライに会う
そこから
始まるストーリー
出てくるキャラクター達が皆愛おしい
杉咲花ちゃんの推しを語る早口言葉で興奮気味の感じがなかなか良い
ライはひょっこり戻って来ないかなと期待
ライの元カレ役の声のみ出演俳優
最後エンドロールで
なるほどこの方かと思って声出た笑
ちょい役で金原ひとみさん尾崎世界観さんも出てましたね
生徒会副会長だ!
杉咲花だけでなく、南琴奈(磯村勇斗主演の学園ドラマで副会長演ってた娘だ!って思って)が出ているのが決め手になって見に行きました。
奇しくも前に見た「愚か者の身分」と同じ歌舞伎町が舞台で、映画のポスターの構図も「3人が屈託なく笑っている」ものになっている。
南琴奈は「美しい顔」と言われても違和感ないし、杉咲花はほかも女性を「あなた美しい顔ですね」と言っても、いやいや貴方も十分にきれいですよ!って不思議と思わない。
そこは南琴奈の資質と、杉咲花の才能によるところが大きいのかな。
ライが闇堕ちしたのは、藤治との別れてが理由なのか?
藤治が心を病んだのは、ライの闇堕ちが引き金なのか?
双子のように共鳴し合って、ふたりで心を病んでしまったのか?
「しあわせになって欲しいだけなの!」って言いながら、あれやこれや知らない間に期待したり要求したりしてしまうのですよね。
歌舞伎町界隈(社会)が毎日時間をかけて変わっていくように、社会の最小単位である、恋人同士、親子同士、夫婦同士、友達同士でも気付かないうちにちょっとずつ変わってるんですよね。
銀行員の女性同僚が友達になっている(と思われる)シーンなんかは味がありましたね。
杉咲花劇場
多様性を溶かす優しさの距離感
程よい距離感が、多様性を溶かす優しさになる。
自己肯定感の低いアイデンティティが、やがて他者の優しい世界に触れた時、心の琴線が動き始め、自分の存在を知ることになる。
オタクや腐女子は、底辺にも表現されがちではあるが、自分の価値観を構築しながらも、少しだけ視野を広げることにより、新しい世界や出会いが必ずある。
多様性はやがて溶け合い、「容認」から「共存」へ変わっていくだろう。
劇中、蒼井優演じるユキが語った、「人が人によって変えられるのは、四五度まで」は、人は孤独であるが故に、自分という存在の大切さを伝えている。
作品の終盤に、杉咲花演じる由嘉里が持つ紙袋が破け、散らばるグッズをひとつずつ拾い上げて電話に号泣するシーンに、今までの自分を否定する事なく、新たな自分に気づき再び歩き出す。このシーンに現在を生きる人へのエールかもしれない。
原作は未読。 この作品を私が10代、20代の頃に観ていたら、「これ...
原作は未読。
この作品を私が10代、20代の頃に観ていたら、「これは私のための物語だ」と思ってたかもな〜と思いつつ、不惑の年が近い私はユキさん、オシンさんに近い目線で見守ってしまった。
映画館に一人で観に来てる女子高生がいて、あの子はどんな風に感じたのだろう…と思いを馳せながら帰ってきた。
由嘉里は過去の自分を見ているような気持ちになったな。
好きなものがあるのに周りの目を気にして大きな声で好きと言えなかったり、周りの人が当たり前にしてることが自分だけできず一人だけ置いていかれてるような気持ちになったり、家族の言葉の端々から感じる期待の言葉に後ろめたく重い気持ちになったり、そういう息苦しさを今まさに感じている真っ最中の人には、きっと刺さるものがあるのだろうな。
あと、終盤の更衣室のシーンはあるあるだなと思った。
一方で、私はライのような希死念慮は人生で一度も感じたことがなくて、むしろ子供の頃は死ぬのが怖かったし、周りの大好きな人たちが先に死ぬのも怖くて、死後はどうなってしまうんだろうと想像して夜な夜な怯えてた時期があったな〜なんてことをふと思い出した。
新宿はあまり好きな場所ではなかったのでなるべく近づかないようにしてたけど、この映画は優しい目線で少しどこかおとぎ話のような歌舞伎町を描いていて、観てたら久しぶりに繰り出してみたい気分になった。
ラーメンと餃子が食べたい。
世界との距離感
恋人、家族、友達という関係や同性、異性という属性に限らず
他人や、この世界とどれくらいの距離感で交流すべきか、
おそらく統一の正解はなく、苦しみながら、
自分で探して見つけるしかない。
そして、残酷だけれど、どれだけ近づきたいと思っても、
超えられない壁の存在する相手がいる。
けれど、仮にそういう相手と別れることになっても、
ちょっとした共有体験をきっかけにして
想像の中で生き続けることはできる。
本作は、そういった喪失感や生きる実感をなかなか得られない
心の傷を抱えながらも暖かい心をもった人たちの物語。
杉咲さんの徹底した妄想力たくましい腐女子っぷりがすごく面白く、
全体の色調を少し明るくする良い触媒になっており、
少しシリアスな展開も重くなりすぎず、
最後まで楽しくみることが出来ました。
3人の青春友情物語でよかったのでは?
食べる杉咲花。だべる蒼井優
新宿が舞台なのにバルト9とちょっとお高い109シネマズでしかやってないのなんでー な、「ミーツ・ザ・ワールド」観ました。これまた小説原作、原作未読。
杉咲花さんのオタク言葉と相変わらずの食べっぷりの良さと、バーカウンターの端っこにどすんと居る蒼井優さんが観られたらもう満足。板垣李光人くんの距離感バグったホストはハマり役◎ ライはそんなに難しい役柄ではなかったと思うけど、南琴奈さん魅力的だし役柄に合ってた。
またお会いしましたね、の渋川清彦さん、さすがの安定感。
映画が始まってすぐ加藤千尋さんが出てきてびっくりした情弱清掃員。女優活動は追えていなくて…
キリエ以来のスクリーンの安藤裕子さん、今回も存在感あった。
ストーリーに関しては、あんな風に濃くも広くも人との関係を築けていても消えちゃいたいって思うものなのかと、人との関係が薄くなるばかりで寂しさを感じ始めたアラ還おっさんの腑には落ちなかった。
ユカリ側の消えてほしくないという気持ちはわかるけど、自分の想像(妄想?)で突っ走って元恋人の家にまで行く感覚も、慟哭するまでの感情の揺れも別の生き物を見ているようで、不思議で奇妙で言葉としてはそぐわないかもしれないけど面白くもあった。
ともかく、役柄を完全に体内に入れ込んで全身で演じきる杉咲花さんをスクリーンで観られるのは最高の時間です。
精神病キャバ嬢と腐女子
自殺念慮のあるキャバ嬢と腐女子が出会ってからのドラマ。
ストーリー展開が見えず、終始謎だった。
強いて言うなら、苦い過去があって、精神に問題を抱えつつも生きている若者がいるということか。
希望は見えなかった。
二次元の世界に没頭したままでいいのかね。
無理してでも婚活して結婚した方がいいと思うが。
新宿の街が知ってるから舞台となり興奮した位。
あのちゃんぽんのラーメン屋に未だに行ってないから、行ってみようかなと思った。
菅田将暉は顔は出てなかったと思う。インパクト強くて視聴者が混乱するから?
公開タイミングに運がなかった
事故案件。
原因はわからないが、みさせられてるものから推測すると、なんらかの事故があったとしか思えない。結果、作り手側と役者の力量の差がものすごいことになっている。
物語は、恋愛の経験がないオタク少女が新宿でキャバ嬢やホストに出会って外交的になる、という話。
いつの話かと思う。今時のキャバ嬢のことを知らなすぎる。腐女子だからマウントとれるとか描写が古くさすぎる。
1979年ワールドツアーのヴァンヘイレンTシャツ、旧モデルのセブンスター、プレステ2など映す。だけど、スマホもSNSもある世界線。何かファンタジー的な仕掛けがあるのかと思いきや、何もない。
こういう映画でお決まりのセリフによる作り手の心情吐露がきましたよ。
「実験だった」
何の実験なのだろう?
オタク、腐女子が揶揄された2000年代。今や日本の対外輸出産業で、自動車に次いで、2位がコミック、アニメ、ゲームなどのコンテンツ産業。ダウンロードコンテンツなら関税を払う必要もないのが強みだ。
腐女子の大臣が爆誕したこのタイミングでの公開は運が悪かった。
👉調べたら原作が2022年。時代錯誤感が甚だしい設定に対して、映画ではレトロアイテムを散りばめて、作り手が弁明してるように思えた。原作から逸脱できない現場だったのか、おつかれさまでしたと言うしかない。
沁みたわー。 人間はありのままの自分で生きられるのが一番 何も無理...
人は分かり合えるはずがない
かつて、人の心を研究し尽くした臨床心理学の大家・河合隼雄氏は「人の心など分かるはずがない」と言いました。
どんなに長年連れ添った夫婦でも、気心の知れた幼馴染でも、本当のところ、「分かり合える」ということはないのでしょう。
でも、時折「分かり合えた」と思える瞬間が、ある。それはしかし、儚いもので、決して「永遠」にはならない。
希死念慮を抱えるライは、「永遠」を夢見ていたのかな、と思います。
『ミーツ・ザ・ワールド』は、「分かり合えるはず」という儚い夢を追う人たちの物語です。
“腐女子”と“キャバ嬢”など歌舞伎町で生活する人々という、一見、接点がなさそうな人種が出会い、意気投合する。
それは、ただ一点「分かり合える」ことを夢見ているという共通点でつながったのではないかと思います。
それは人類共通の夢であり、決して果たされることはない夢。接点がなさそうな人種を出合わせることで、誰もが共感できる物語になる。
私たちは、臨床心理学者が「人の心など分かるはずがない」と言ったように、「分かり合えるはずなどない」(劇中では「同じ世界では生きられない」と表現されています)と知りながら、それでも一緒に生きていくことに儚い幸せを感じる生き物なのですね。
杉咲花と南琴奈など、一人ひとりが存在感ある素晴らしい演技で、分かり合えない中でも一緒に生きること(現実的にも、思い出の中にでも)の寂しさと喜びを感じさせる、心地良い作品でした。
さすが杉咲花。
オープニングとエンディングが
全147件中、41~60件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。














