ミーツ・ザ・ワールドのレビュー・感想・評価
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この映画が好きな人とお話したい〜
ゆかり以外のみんなはちゃんと自分の人生を生きている。
ライに出会う前のゆかりは生きてるようで生きてない。
ライと出会ったあとのゆかりは変わり始めたけどまだ道半ば。そんな主人公だから観ていてずっとモヤモヤするしイライラする。
ストーリーが好みかどぉかでは判断したら多分評価は星3.0程度 。だけどモヤっとした嫌な気分のまま終わらせないのはキャストの力量。素晴らしすぎた。腐女子ゆかりを見事に演じきった杉咲花ちゃんはもちろん、蒼井優と渋川清彦の両名の役割は大きい。元カレ役もいい味出してる。キャストすべてに共感できるのに、ゆかりにだけは何にも共感できない……
とにかく焼き肉食べたくなる。トモサンカク食べたい。
相変わらずクリープハイプの歌がいい味付けしてる。
今度のシネパラでこの話が大好きだという人がいたら好きポイント聞いてみたいなー。
宇宙とは
ラーメンが美味しそう
ラーメン食べたい。
ライやアサヒやユキやマスターの感情ののり方、由嘉里を突き放さない、都会的な距離のつめ方が良かった。
意見は言うけど否定はしない。
由嘉里も歌舞伎町に溶け込んで行ける能力がある。
生きることと死ぬこと。
水の中にいるような生活での呼吸のしやすさ。
正反対の2人。
由嘉里がやってることは由嘉里が親にやられてることとと似てるけど、ライには直接言えなかった、言っていたらどうなってたのかな。
歌舞伎町の入れ替わりの激しい世界の中での物語、歌舞伎町からすれば人が入れ替わっただけだけど一人一人の人生がある。
腐女子と言うけれど人付き合いが狭いわけじゃない、執着は強い、行動力もある、会えない人を愛す能力がある。
夢中になれる世界があるけれど、ライは特別。
ライに会いたい。
いい台詞いっぱいあったな。
原作は読んでいないけど、原作にありそうな台詞、文章が見えた。
ラーメン食べたくなった、焼肉とビールも。
クリープハイプが似合う映画。
最後、杉咲花の電話のシーンで終わっても良さそうだったけど、その続きもあって、それがあるのも良かった。
杉咲花の早口腐女子具合、南琴奈のミステリアス具合、蒼井優の闇具合、よかったな。
執着に終着はなく
ずけずけと踏み込んでくる杉咲さんすごいなあとおもいながらみた。自分は踏み込まれたくなさそうなのに、会ったばかりの彼女に不躾にどんどん踏み込んでいく。遠慮なさすぎだよ、と思うけれども、執着を手放したみたいな低体温の南さんとのコントラストがいい。
「あなたにしあわせになってほしいだけなの」
「あなたに生きていてほしいだけなの」
ぶつけられる側からすれば、どちらもひどく一方的で暴力的な執着だなあとおもう。
登場人物がみな自分のことばかりを考えていて、あまり変わろうとしないところが人生という感じでよかったです。
しかし、きれいな顔をしている杉咲花さんが容姿に自信がなさそうなのは自己評価が低いだけということで無理やり納得してもいいとして、でも杉咲さんぜったいBMI18以下でしょう!夜中のラーメン許されてますよ!とはおもいました。
あと、くるまさんの気持ち悪さがとてもよかったです。
人物造形が深く描かれていないので行動原理がよく分かりませんが、何と...
自己肯定感が低い若者たち
二次元キャラにのめり込む腐女子が、歌舞伎町で出会ったキャバ嬢との共同生活を通じて、新しい世界に触れていく。
生きづらさを描くのに、昨今はLGBTQを題材にするのが流行りだが、本作は外からのプレッシャーより、人の内面を探求しようとするところに好感を持った。
登場するのは自己肯定感が低い若者たち。年を重ねてくると「生きているだけで有り難い」と思えるようになるが、若い頃は「自分はもっとできるはず」と思いつつ眼前の些事に振り回されていたことを思い出す。
主人公がなぜ腐女子(という言い方を含めて)であることにそこまで後ろめたさを感じているのか。キャバ嬢はなぜ自死願望を持っているのか。話の結末は曖昧なままだが、人はそれぞれ違っていて、理解し合えないものだということは理解し合おう、というように受け止めた。
杉咲花はほぼ出ずっぱりで、推し活での早口を含めて、さすがの演技力。南琴奈にはこれから注目したい。出番は短いが、くるまと安藤裕子も印象に残った。
松居大悟監督の演出は堅実だが、ところどころ思わせぶりなカットはよく理解できなかった。セリフが聞き取りづらかったのも残念。二次元キャラを実写中に出したのはグッドアイデア。
杉咲花ちゃんの演技力
登場する人達が好きだと言う結論になった
杉咲花が毎回ながら素晴らしい演技をしている。
完全に腐女子そのものだし、小説を読んでいるときも
彼女以外のキャスティングが浮かんでこなかった。
誰かにただ生きていて欲しいという想いが
これほど届かないものか。
もしかしたら自分の事以上に絶望を感じるかもしれない。
登場人物はみな自分の孤独の世界に生きている。
お互いの世界を変えることは出来ないし、結局は
みな孤独なんだけど、その孤独さを言葉にすると
不思議と自分の居場所が出来ていく。
何も解決はしないし、分かりやすい幸せにたどり着いた
わけでもない。
ただそこに集った人々と自分の部屋で朝を迎える、
それだけで自分まで救われた気分になる。
何が良かったんだろう。
原作も大好きな小説。
結局、この物語に出てくるみんながどこか愛おしいと、
好きだなと、そういう想いになった。
杉咲花が咲き誇る
お花ちゃん(杉咲花)推しの必修課題として鑑賞。
原作が芥川賞作家なので、もっと文学的で小難しい映画を覚悟しましたが、実際にはベースpopで笑いの耐えない作品でした。 お花ちゃんのnerd(オタク)っぷりが終始可愛い。男性の自分はBLにもイケメンにも興味はありませんが、映画やドラマには同様の熱があり、nerdの振る舞いに親近感を抱きました。
脇を固めるキャストの演技も佳い。板垣李光人のチャラさっぷり、蒼井優と渋川清彦の姐さんっぷりも見事。令和ロマン・くるま演じる、言わんでいい事を喋りまくる元カノマニアも笑いました。
死にたがる人生も、恋愛も結婚もしない人生も、否定しない本作。生き方を「指導」したがる周囲の圧に辟易している人には福音なのでしょう。
🍖
🍗
🥓
🥩
ただ、子を産まない人生を、見目麗しいキャストを起用して「御洒落でカッコいい」生き様に描くフィクションが、晩婚化や少子化を促してしまうリスクがある事は自覚するべき。医学が発達した現在でも、妊娠適齢期が20~34歳なのは変わらない。キャリアも積み、独身生活を謳歌してから出産しようとしても、35を過ぎると妊娠しにくくなり、妊娠しても染色体変異がある子が生まれやすくなる。子育てしながらキャリアを積んだり、推し活できる社会が理想。そんな理想郷を描くフィクションがあってもいい気がする。
琴奈ちゃん推し
距離感はそれぞれ。やさしくなりたい。
映画、「ミーツ・ザ・ワールド」、観てきました。これはちょっと万人向けとは言えないかな。自分は好きだけどさ。
ミステリーでも恋愛ものでもない、じゃあなんなの?ってことですけど、距離感の物語、かな。舞台の歌舞伎町って、基本的に個人主義じゃないですか。そこに迷い込んだ主人公由嘉里が、まわりの人に救われたり振り回したり、でも少しずつ同心円が狭まって行くような、そんな作品。あなたにこうあって欲しいというのは究極のわがままで、でもそれは一種の原動力、なんだよね。
杉咲花さん演じる由嘉里は、なんて自然で不器用なんだろう。あとキャバ嬢ライの透明さがいい。南琴奈さん、これから絶対光ってくる女優さんとみた。あと、アサヒ役の板垣李光人くんがすごく良かった。彼のおかげで物語が成立してた。ドラマ「どうする家康」の頃より格段上手くなってるよ!もっと純粋に生きなきゃなあ、そんなふうに思いました。他者はわからない。けど、わかりたい。その葛藤を包み込んでくれるような佳作でした。菅田将暉。。そうきたか。。
歌舞伎町はいまだ闇の世界
歌舞伎町で仕事することがあるので話ネタになればと思いましたが今一つ収穫はありませんでした。
やはりロケ地にするには、まだまだ危険が多い場所。おそらく撮影、編集にも相当な配慮が必要だったと思います。そのためか冒頭の説明風の歌舞伎町の資料映像的なシーン以外は、ほとんど歌舞伎町の右側のごく一部(博多っ子 花園神社 ゴールデン街など)をメインにして、あとは西武新宿駅とか、大久保公園を走り抜け大久保病院を連想させるとか、たまに左上がでるくらい。
前置きが長くなりましたが、ストーリーは1990年代フジテレビ深夜ドラマ、La cuisine「FRIED DRAGON FISH」や「バナナチップス・ラヴ」風、現実っぽいけど、実際はなかなかありえない、少しだけあこがれる世界のような内容。
テレビドラマであれば傑作だと思います。
スクリーン向きかというと、少し違うような。
いいところが見つからず、、
これだけ豪華キャストを揃えてどうしてここまで面白くならないのかわからない。いいところが見つからなかった。あくまで個人的にだけど。
原作は未読。金原ひとみの柴田錬三郎賞作品なら芥川賞とは違い、一般的には世界観もしっかりした大衆性もあるものであるだろう。あまりにも乗れないので思わず原作には何が描かれていているのか読もうかと思うくらい。なんでこれを映画化したかったのか、と。
「腐女子」ミーツ「歌舞伎キャバ嬢」
めちゃくちゃフックはある。ではあるがそれがセリフというか説明(アニメ含む。そこのアニメはいるのかな。。)でしかなく(つまり脚本に難がある…)それぞれの役者に腐女子感もキャバ嬢感もない。あの、杉咲花が、である。南琴奈も本人のルックは出立ちもルックも尊いくらいにいいものの、キャバ嬢感が希薄過ぎてふたつの世界の交差がまったく感じられない。と、言うのも、先週見た『愚か者の身分』の迫力が圧倒的にあったからであるかもしれない。なんか形だけなんだよな。
しかし蒼井優のゴールデン街での所在なさ、存在感のなさ、魅力のなさは個人的には事件、だった。渋川清彦ともども。夜の店でも病院でもラーメン屋ても、なんであんな装置のあんなところに配置するのだろう。板付き芝居で撮る戦略があるわけでもない。
心がちょっとだけ動いたのは締めのパートの同僚のロッカーでの着替えのところで目があったところくらいか。
クライマックスの長回しも『今日の空が一番好き〜』の伊藤蒼とかのに比べれば、前段の坂道の泥ってのもどこの泥なの?と思ってから始まった長回しのいいところで今までたいして鳴ってない音楽が邪魔に入るセンス。そう、センスがまったくない、と思った。
ハニワプリン🍮と自殺願望
埴輪は、古墳に葬られた人の守護、鎮魂、儀式に使われた物
今回は自殺願望者(恋人が精神的に追いやられ…)の部屋に絶妙にマッチしてました
出会 別れ💔そして生きる意義をバランス⚖️良く映像化出来ていた作品
なんとなく生きている僕
には、ぐっときたかも
生きることの喜び、温かさと寂しさ
どんなかたちでも生きていける
2回目の鑑賞。
金原ひとみさんの原作がよかったので、映画はどう切り取るんだろうと思っていたけれど、松居監督の切り取り方は原作の物語が目の前にあると錯覚するぐらいによかった。杉咲花の演技は演技だと思えないし、惹き込まれた。すべての人物も役のイメージを膨らませる。
今の世の中、SNSで「良い」とされるものが均一で、その基準からずれると自分にも他人にも嫌悪感や上下の意識をもってる。原作の懐の大きさに監督の人間愛が重なって、ここでしか作れない世界を見せてくれる。
ところどころ、悪ノリみたいな楽しさがあって、監督の劇団ゴジゲンのいつまでもここは青春なんだ(と勝手に思っています)と思える表現が重なった。大人の価値観に抵抗して、自分が大切にしているものをちゃんと表現し続ける。そのための仲間。そんな空気をこの映画でも感じた。アニメの入り具合もうまくて。
映画の最後に流れるクリープハイプの曲が改めてそこまで見てきたものをなぞっているみたいで、涙が溢れた。この映画の主題歌にクリープハイプはぴったり。「君は君でいいんだ」って思えるライブ。この映画は「自分が信じていればそれでいいんだよ」ってスクリーンから背中を押される映画。コンプレックスや自分と「世間」のずれに苦しんでいる人は、きっと自分を少し認められる気がする。2025年の世界に必要な柔らかい哲学的な映画。
一回目は終わってもなぜかずっと涙が止まらなかった。二回目も優しさに心打たれて涙が止まらなかった。
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