劇場公開日 2025年12月19日

「もっと大胆な「新解釈」が欲しかった」新解釈・幕末伝 たあちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 もっと大胆な「新解釈」が欲しかった

2025年12月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

警察の取り締まりと同じく年末の福田雄一作品は要注意である。3年前のクリスマスは「ブラックナイトパレード」でひどい目にあったが今作は好評だった「三國志」に続く「新解釈」シリーズ第2弾で鉄板の幕末ネタにもかかわらず大方の期待を裏切っての大駄作となった。ダメな原因はかなりはっきりしていて「薩長同盟」のために竜馬が仲介した木戸・西郷会談シーンが30分近く続き、たいくつでしょうがない。2時間近い作品なのだがここをばさりスッキリテンポよくつないで100分にしてくれれば俄然よくなるのだけれど福田監督は頑として切らない。ほとんどしゃべらない西郷を延々引っ張る気持ちは分からないではないけれど世間には通用しないでしょう。特に同盟成立直後の写真機登場・記念撮影シーンの落ちが全く膨らまず無残。おりょう(広瀬アリス)や土方歳三(松山ケンイチ)などの脇がかなり良かっただけに残念。彼はアドリブ(現場ノリ)重視の勝手にしやがれ的大胆演出なので当たりはずれが大きく、去年までの佐藤輝明同様ホームランか三振になってしまう。そして小石川教授(市村正親)の語りに何の「新解釈」も感じることができず単なる進行役となっており呆れました。

たあちゃん
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