九月と七月の姉妹のレビュー・感想・評価
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サラッとした脂まみれヘンテコ映画
従ってしまうタイプの不思議なリアル感
Yorgos says...?
共依存姉妹のストーリー。
これは最後まで観ないとわからないけど、ラストシーンで全ての言葉や行動がストンとハマる。
セプテンバーの試すような物言い、ジュライの従順であろうとする眼差し。
確かにそれまではジュライを守ろうとする強気なセプテンバーが、いつの間にか支配的に見えるようになってしまったのは、あの地点でジュライが、縛られてしまったからなのなだろう。
いや、縛られることを選んだのか…
その辺りの描き方が素晴らしいと思った。
ポスタービジュアルはランティモスの『籠の中の乙女』を彷彿とさせ、途中で変なダンスをするのもランティモス風味。
ちょっと縛られすぎなのか、わざとそれを狙ったのか…
これはまさかYorgos says...?と思わせてしまったところが残念だけど、あえてそこを狙っているのなら、監督は凄すぎる…
ランティモス好きはきっと好き。
スッキリは、しないけどね。
妹を救う姉が、妹に巣食う
強力なギリシャ監督夫婦の完成。
ホラー?
姉が9月生まれ、妹が次の年の7月生まれ、と10カ月違いで、幼い頃から常に一緒に過ごしてきたセプテンバーとジュライ。我の強い姉と内気な妹は支配関係にあり、セプテンバーの指示にジュライが従い、命令どおりにできなければジュライのライフが減る、というゲームをしていた。その後、姉妹は母とアイルランドの亡父の家に引っ越した。新しい生活のなかで、ジュライとセプテンバーは近所の若者と交流を持つようになり、また命令ゲームもジュライ自身を傷つけるような事も起き・・・さてどうなる、という話。
学校で変人扱いされてた姉妹。
プールのシーンでわき毛モジャモジャの女性は珍しいなぁ、って思ったし、みんなからも汚いって言われてたのが印象に残った。
お母さんも寂しかったのかパブで男を連れ帰り、口で気持ちよくしてもらい、お返しに手で抜いてあげた。
アイルランドの人ってあんなので満足なのかな?不思議だった。
地元の若者とセッ○スしたのはジュライ?セプテンバー?途中で顔が変わった様な気がしたけど。
結局、これホラーだったのかな?セプテンバーはどこに消えた?死んだの?
なんかよくわからないまま終わった。
サイモンじゃなくてセプテンバーなのね 最後はどうなるのかと楽しみに...
サイモンじゃなくてセプテンバーなのね
最後はどうなるのかと楽しみにしてたんだけど、
結構サクッとしてた
ちょっと期待しちゃったかな
お母さん、ちょっと凄かった
全然関係ないんだけど、
少女マンガの【わたしが死んだ夜】をちょっと思い出した
母親にハラハラ
二人姉妹だからかな
原題がいいと思った。"September says ..." が映画を見終わってからもずっと頭の中で響いていた。妹のジュライの頭の中もそうなってしまったんだろう。
二人が並んで踊る様子はヨルゴス・ランティモス監督の「籠の中の乙女」を思い出さざるを得なかった。そこは意識的に変えた方が良かったように思う。ジュライが性的なことにとても関心があるように思えたけれどそれもセプテンバーの指示があったから?そのあたり少し寝落ちしてしまったのでよくわからなかった。母親に顔がよく似ているのは妹の方だ。母親の性格は姉へ。二人姉妹の関係は難しい気がする。三人、四人姉妹だと力関係も個性も分散するのでそんなに密着したり対立しないと思う。友人関係も奇数がいいな。偶数、とりわけ二人の友情・友人関係は「ひとつ」あれば十分。
小道具、衣装、部屋やキッチンなど面白い映画だった。例えば左右が異なる色や素材の靴下を履かせるとか、おばあちゃんの服を着る着ないを匂いで決めるとか。細部がとても楽しく可愛かったので、もう少し何かあったらな、と偉そうに思いました。相変わらず暑くて湿度が高くて頭がぼーっとしている自分に問題があるのだ。9月なのだからそろそろ涼しくなって欲しいです。
マダガスカル?
少し様子のおかしい同学年で15歳の年子姉妹セプテンバーとジュライの話。
変人姉妹と同級生に疎ましがられ嫌がらせを受けるけど、黙っていない姉セプテンバーが内気なジュライを庇う関係。
そして仲は良いけれど2人の時にはジュライはセプテンバーの言いなり状態というイビツな状態で展開していく。
同級生たちとの間にちょっとキケンな香りを醸しているのにおバカジュライが…そしてとうとう!?
ただでさえテンポが悪いのに、中盤妙にダル〜い時間が続き、赤食以来久々にそういうプレイを始めたとおもったら、大した種も蒔かずにそういうこと!?
しかも何すかそのマヌーなネタばらし(*_*)
まあ、意外って言えばそうだけれど、元々がイッちゃってるからなんだかね。
テンポも含め、もうちょい上手くみせてくれたらねという感じ。
ラスト15分ぐらい前から衝撃展開
何を観させられてるのかよくわからない
急に怒涛の展開に!
夫唱婦随
不思議な映画・・・
ひと足先に「九月と七月の姉妹」を見てきました。本作品が原作が話題になり映画化されたのことですが、本作品、大変に不思議なんですが、ブライアン・デ・パルマ監督作品の「悪魔のシスター」を彷彿させるような作品で、私的には、「キャリー」も思い浮かべました。本作品を見ていると、ホラーにした方がいいんじゃないと思わせるのですが、ホラーにはならなく、姉妹の何とも奇妙と言ったいいのかな、姉妹の間の愛情とも言いましょうか・・・家族的な間のお話とでもいいいましょうか・・・
原作を読んだ人なら、すんなり内容に入れるんだろうけど、原作を知らずに見た私は、冒頭からお話が進んでいく過程で????ばかり・・・・ま、最後に「あっ、そうなんだ」となるんだけど、もしかすると、1回じゃ、理解出来ないかな・・・
ちょっと、難解でもあり、不思議な内容になっています。
何でも、ホラー映画のオマージュ的な要素も含まれているので、「悪魔のシスター」を上げたのは、決して遠い勘ぐりではなさそうです。
しかし、邦題のタイトルも本作品を見ると分かるんですが、原作のタイトルなどを含めて、よく考えたかな・・・・
本作品、感想に少し困るよな・・・見た人によって捉え方も違うだろうし、原作を読んだ人にも、捉え方があるだろうし・・・
ちょっと不思議な内容でした・・・・
音の怖さ
試写会にて鑑賞。
共依存の姉妹。支配する姉と弱気な妹。と言いつつ二人とも十分サイコな姉妹。好きな男子への遠慮のない視線や行動、それを囃していじめるクラスメイトの中心は車椅子の少女。母はデザイナー?でなぜか小さい頃の服をずっと姉妹に着させて写真をとる。事件後引越しした先では美女と崇められ、新たな恋を始めるも。。な妹。みんなちょっとずつおかしい。
シーンとしての怖さはそんなにないが、気味悪さや不快なシーンはちょこちょこある。そして何より音が怖い。関心領域の音響さんと聞いて納得の怖さ。やめて!って叫びたくなる。追い込まれていく感じ。
そしてこの不思議な二人、特に内気でちょっと頭のおかしい?妹の演技が演技に見えず。すごいなあ。。
原作では父も出てきて、セプテンバーの心情の変化なども出てくるらしい。映画はそれを説明せず汲み取る感じ。最後サプライズもあるが、それがなくても不気味さを楽しめた。
September saids..
Silly July.
主従関係を“絆”とする姉妹の哀しさ
わずか10カ月違いで生まれた気の強い姉と内向的な妹。常に姉に従う立場の妹が、学校で虐めを受け続けた事をきっかけに…
ヨルゴス・ランティモス監督のパートナーの初監督作という宣伝で、一筋縄ではいかない内容ではと察していたが、いざ観たらやっぱりその通り。粗筋を説明するセリフの省略、中盤以降から発動する観る者の心をざわつかせる音響(『関心領域』のスタッフが手がけたと知り大いに納得)、そして何より絶対的な主従関係にある姉妹のミステリアスな存在に至るまで、作品全体がなんとも言いようがない不穏に包まれている。
とにかく主従関係を絆の証にしていた姉妹の姿が哀しさを誘う。彼女達がカースト制度のあるインドがルーツなのも意図した事なのだろうか。ついでに言えば、妹を虐める生徒の中心人物が車いすの女子というあたりに(演じた女優自身が脳性麻痺を抱えているとの事)、「障碍を持つ者も悪さはする」というファレリー兄弟作品を思い出させた。
ストーリーの終盤にさしかかる前でオチがぼんやりと分かってしまったのが残念だが、鑑賞後に原作を読み、作者がスティーヴン・キングのファンと知って腑に落ちた。というのもストーリーがキングの某小説と重なる箇所があるし、何よりも冒頭での姉妹の振る舞いが映画化されたキング小説へのオマージュとオチの伏線にもなっているではないか。実にしてやられた。
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