「のっけからショットがいい。 顔を白く塗った2人の姉妹が並ぶ。2人は...」九月と七月の姉妹 まさおさんの映画レビュー(感想・評価)
のっけからショットがいい。 顔を白く塗った2人の姉妹が並ぶ。2人は...
のっけからショットがいい。
顔を白く塗った2人の姉妹が並ぶ。2人はまだ小さい。
誰かに写真を撮られている。次々とシャッターが切られる。
気が付くと、姉妹は高校生くらいになっていてる。
そして、同じように2人は並んで、おかしなポーズを撮り、写真を撮られている。
見る側は、このシーンだけで、この姉妹の関係性を何となく想像してしまう。
2人の生い立ちや家族について、エピソードや説明を入れるのではなく、この写真を撮るシーンだけで済ませるのが良い。省略の潔さこそ、映画の醍醐味だ。
ショットの良さと省略の潔さが、この映画に一貫している。
これを「センスがいい」とか「才能がある」というのかもしれない。
監督のセンスを感じながら、安心して最初から最後まで楽しめた。
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