「パンフでなく映画本編にサリンの被害者家族の意見をいれるべき。」それでも私は Though I'm His Daughter 外村さんの映画レビュー(感想・評価)
パンフでなく映画本編にサリンの被害者家族の意見をいれるべき。
レビュー前に大前提として
私自身は【加害者家族を差別してはいけない。罪のない加害者家族に誹謗中傷なんて絶対してはいけない】と考えてます。
ただし【被害者家族や国民の安全の為に死刑制度は残すべき】と考えてます。
勿論加害者家族の悲惨な現状を知ってもらいたいのは重々わかっています。
秋葉連続通り魔事件の加害者家族、特に罪のない弟さんの件はひどかった、罪のない加害者家族に剣を振り下ろすべきではありません。
じゃあ何故星1なのか、
私は本編最後に監督からのメッセージ付きの
回を拝見しましたが、
『実際の被害者家族の意見はパンフレットに載っているのでそちらを参考に色々な意見があれば、、、』
と仰ってました。
イヤイヤ意見の交換を監督が希望するなら
本編に取り入れるべきだし、もしこの映画が
その為のものなら飽くまで意見が同じ方の状況ばかりが本編を占めていて、とてもじゃないけど
意見を交わす為のドキュメンタリーとしては私は
みれませんでした。
被害者家族は罪のない家族を殺されて
それこそ死ぬ程の思いがあったはずです。
その意見を聞く過程や断られる過程、
があるはずですが、それがない。
実際断られた可能性もありますが
それならその過程も映画にとりいれるべき、
筋トレの大会の過程を省いてでも。
パンフレットに被害者家族の意見が乗ってると
聞きズッコケました。
いやいや、本編でまとめるべきですよ。
パンフレットで意見が納得できたとして
映画としてドキュメンタリーを作るなら
本編を魅せなきゃ駄目じゃないですか。
ここ数年の日本のドキュメンタリー映画が
星5揃いの素晴らしさで
『正義の行方』
『mommy』
『どうすればよかったか。』
が大変良かったので油断してました。
感動した方や松本さんには否は全くないですが、
『それでも私は』は
本当に残念でした。