罪人たちのレビュー・感想・評価
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個人的には今期№1になりそうです。
はーーーーーーー!!!
観てよかったぁ。ギリギリ間に合ったー。
人さまに散々薦められても
嫌煙していた自分のばかばかばか😩
序盤、少々退屈に感じ始めた頃
一気に空気感が変わり前のめりになって魅入る。
暗い人種問題から派生する音楽の歴史
全編流れる音楽がもうくっそかっこいい。
スモークとスタッツ兄弟、
この真逆の性格の双子役を見事に
演じきったマイケルBジョーダンが
最初に登場シーンから惚れ惚れします。
かっこよすぎです。
吸血鬼出てこなくても全然面白かったと
思うほどのBARでのライブシーンは
一緒にその場で酒を飲み(飲めんけどw)
歌って踊りたくなったー。
まぁそれでも吸血鬼ってやっぱり面白くて
(どっち?)
招き入れてもらわないと入れないとか
親(血を吸った方)を退治しても
子(血を吸われた方)は死なないとか
あの痛みを共有するとか
テンション爆上がる🔥🔥🔥
エンドロール最後まで観るべし👍
日本人である私には相性の良し悪しが分からない
アメリカ古来であるブルースと海外のお化けである吸血鬼との相性が良いか悪いのか分かりませんでした(無の感情)。
ただ、マイケルジャクソンとゾンビほどベストマッチではないと思った。
食べ物で例えるなら富士そばのカレーカツどんですかね。
不味くはないけれど、別々でいいんじゃないかな。
過剰な解釈癖は控えめに
『フルートベール駅で』『ブラックパンサー』『クリード』と、様々な分野にわたって黒人視点のアメリカを描き続けて来たライアン・クーグラー監督の予想を覆す一作です。1930年代のアメリカ南部の田舎町でブルースを聞かせるバーを開こうとする黒人兄弟を巡る物語です。如何にもクーグラー監督らしい設えです。
今回は珍しくIMAXで観たのですが、ブルースもアイリッシュ・ダンスも映像・音響共に素晴らしく音楽映画としては最高でした。IMAXの価値ありです。
でも、中盤からの予想もしなかった転調で、
「えっ?これはそういう映画なの?」
「ライアン・クーグラー監督なんだからこれは黒人の歴史のメタファーなの?」
と余計な詮索や解釈が挟まってしまい、その当惑の分だけ僕の中で作品に隙間が生じ、物語のスピードが落ちてしまいました。他の監督ならば、もっと気楽に楽しめたのかも知れないなぁ。映画を観る時に、過剰な解釈指向は控えねばならないな。
でも、本作は出来るだけ大きな映画館で観る価値大の作品です。
悪魔も召喚する音楽とは
ホラー映画史に残る傑作
ライアン・クーグラーが吸血鬼映画を撮ったと聞いて、並のホラー映画では終わらないと予想していたが、その予想を超えた傑作ホラー映画が誕生した。アカデミー作品賞ノミネートは確実だろう。
アメリカは多様性を謳いながら、あくまでも白人中心の文化。その中で生きる黒人は虐待されるか、白人文化に取り込まれて生きている。ライアン・クーグラーの作品は黒人としてのルーツやプライドを追求しているが、この作品は更にそれを推し進めている。
吸血鬼というモンスターを通して社会性メッセージが強い映画になっているが、ホラーとしても充分に怖く、純粋なエンターテインメントとして楽しめる作品になっているのが良い。
ただ残酷描写はやや控え目なので見易いのは良いが、エロチックな描写は直接的で多少見る人を選ぶかもしれない。
映画ファン、映画が好きと言う人は見逃してはいけないが、この映画はウルトラパナビジョン70で撮影されてるらしいのに、日本ではその上映設備の映画館がないのは残念です。
最高の1日。
見終わってから映画の内容が忘れられないし、見に行った人たちとどこが素晴らしかったか数時間は喋っていられるレベルの傑作。サントラを聴くと感動が蘇って活力が沸いてくる。
一度書いたレビューが長すぎて誤ってデータが消えて悔しいので、箇条書きで思いつくことを。
1️⃣音楽が最高。ブルースにケルティック、エモすぎる。
2️⃣双子の関係が最高。タバコを分け合うシーン、蛇を殺すシーン、最後のセリフ、どれをとっても双子最高。
3️⃣牧師の息子の声最高。少年のような外見からあの低音。腹に響く。
4️⃣バンパイア最高。いい意味で想像を裏切る。彼は準主役だと思う。不思議なことにバンパイアがこの映画の救いのない世界観の唯一の光になっている。
5️⃣ストーリー構成が最高。前半、後半、ラストの持っていき方がすごい。
6️⃣登場人物が最高。双子の想い人。グロッサリーのクールな店主夫婦。牧師の息子が憧れるシンガー。ブルースの先輩。用心棒。ひとりひとりに背景があり、クールで、ちょうと滑稽で、ひと時しか一緒にいなかったのに忘れられなくなる。
たった1日、されど人生で最高だった1日を堪能できる。
サウンドトラックも素晴らしいサバイバルホラー!
1930年代のアメリカ南部の田舎町を舞台に、ブルースミュージックを軸にしながら、ある一夜の超常的な惨劇を描いているホラー作品。ですが……これは間違いなくメタファー要素が散りばめられた作品だよねー。
キャッチコピーが「悪魔と共に踊り狂い、夜明けまで生き残れ。」ってあるけど、まさかそのままの意味じゃないだろう。
原題も邦題も、共に「罪人(つみびと)たち」となっており、宗教的な意味合いが色濃く、ブルースの成り立ちから鑑みるに、労働搾取、人種差別の暗喩を含んでいるなーと、色々と考えさせられつつも、勉強不足なのでお手上げ。詳しい方のレビューを拝見させていただき、補完しておこう。宿題。
まーメタファーの解釈は傍に置いておいても、純粋にホラー作品として、ずば抜けて面白い作品でした。中盤からは「招くなよー、招いたらあかんよー」とドキドキワクワクしちゃって観るのも正解です。
今年になって初めてサウンドトラックを聴きたいと思った作品。サブスクであるのでオススメ!
社会派ホラーミュージック映画
私なりの持論として「音楽映画(ミュージカルはまた別)にハズレなし」というのがあるのですが、本作品もまさにその例に漏れずの一級品の音楽映画でした。
他の方々のレビューでも皆様書かれておられますが、過去〜未来(現代ですが)の様々なジャンルの音楽が融合して演奏されていくシーンは圧巻の一言です。ブラックミュージック好きな私としては、もう体が震えるぐらい感動もののこれまで見たことのないようなシーンでした。
もちろん、音楽以外の側面でも、例えば人種差別が色濃く残る南部の田舎町を舞台にした歴史的な問題や、そこで成り上がろうとする主人公たちの振る舞いや思いなども、かなり重厚に緊迫感を持って描かれていたと思います。
音楽、歴史問題、人種問題、これだけでも1本の映画として十二分に成立しているのですが、そこへ、これもホラー映画の定番ジャンルである「ヴァンパイア」ものの要素を絡めてくるなど、その着想が素晴らしい。
音楽を奏でるとこの世の物でない(本作品の場合はヴァンパイアですが)者が現れ、人間を襲う、という。音楽って、楽しかったり、癒されたりするものなのに、恐怖を味わわされることになるなど、思いもよりませんもんね。
しかし、ヴァンパイアたちが音楽を奏でて、踊っているのを見ると、なにかしら恐怖も和らぐような気にさせられるのも、やはり音楽の「力」なのでしょうか。
これまで数多く「ヴァンパイア」映画が作られてきているのに、まだまだこのように新機軸を生み出せるジャンルであることにあらためて脱帽ですし、映画作家さんたちにとっても取り組んでみたい「ネタ」なんでしょうかね?
かく言う私自身も正直「またヴァンパイアか」て思いながらも、ついつい見に行ってしまうので、見る側にもヴァンパイアものに反応してしまうなにかしらのDNAでも刷り込まれているのかな?いや、私自身だけか⋯
とにかく、また新たな映画体験をさせてもらってライアン・クーグラー監督には感謝です。
いやー、いいブルース映画だった!
面白かった!
が、何というか普通にブルース音楽モノ映画でも良かったのでは?と思ってしまった。
酒場のライブパートを頑張って、ホラーパートを食ってしまった感があるな〜。
ホラー映画として観るとテンポが悪いし、兎に角吸血鬼出るまでが、まあーー遅い。
吸血鬼達はキャラ立ちしてるし、もっと死霊のはらわたみたいに、何回も酒場に侵入してきてほしかったな。
あのクソダサ白人音楽弾き始めたのは最高。
惜しい。音楽とホラーがもう少し物語としてリンクしてればなー。
(脚本が無理なら、デスペラート的マシンガンギターをくれ。)
主要キャラは皆いい味出してた。
スリムが手を切ってしんがりになるのは、王道だけどいいシーン。
Bジョーダンの奥さんとか、コーンブレッドとか店の夫婦もいいね。
物語の主役サミーに、音楽以外の見せ場があってもよかったのでは?
絶対最後はブルースで吸血鬼撃退するんだと思ってたのに。
あとストーリーにはほぼ影響しないだけど、ラストでBジョーダンがKKKを皆殺しにするのは良かった。
(なぜ吸血鬼にマシンガン使わんwww)
そこで終わればいいのに、サプライズで彼らを出されてもなー。
エンドロール後は蛇足。
色々文句書いたけど、結構良かった点も書いてるな。
やっぱ結構好きかも!この映画!
表へ出ろ!か入って来いよ!か
今年イチというかこれまで観たことのない傑作ブルースホラーミュージカルで監督のライアン・クーグラーが悪魔に魂を売ったことはほぼ間違いなくて観なければ映画人生にとって大きな損失であろう、「ババンババンバンバンパイア」を観ている場合では無いのだ。冒頭ちょっと不穏な雰囲気で教会に入って行く牧師の息子サミー(マイルズ・ケイトン)が血みどろでギターのネックを持っており音で驚かせる系の悪しきB級ホラーで始まるのだが、そこから1932年のミシシッピが舞台のめくるめくブルースミュージカルが展開する。サミーがチャーリー・パットンの(と言ってるけれど疑わしい)ドブロ・ギターでご機嫌なブルーズを聞かせてくれおそらくモデルはクロスロードで悪魔と取引したロバート・ジョンソンでもうギターは捨てろという親父の忠告に逆らってシカゴに流れてバディ・ガイになったというのだからたまらない。社会の底辺にいるプランテーションの黒人労働者がアイルランド移民のバンパイアによって救済されるのか?というかなり突っ込んだ悩ましいテーマを扱っており、彼ら(バンパイアチーム)の数が増えていくにつれ、くどくど説教を聞かされるにつれ、「もう噛んでもらって楽になれば?」と思ってしまうのだから恐ろしく、立場の違いは双子のスモーク/スタック兄弟と同様で表裏一体。バンパイア恐怖パニックの頂点で泥酔して吐いた男を間違えて店の外に追い出したり、バンパイアかどうかニンニクを一人づつ順番に齧るテストで笑いを取る姿勢が「カメラを止めるな!」をも彷彿とさせ、後半はKKK団との大戦闘もありサービス満点なのだが、何といってもブルース酒場で1932年と現代の音楽シーンが入り乱れるワンショット風長回しが見事!アーメン。
面白かったよ。
でも事前に聞いてたような『こんなホラー観たことない!』とか『ホラー映画の新形態!!』とか『音楽が素晴らしすぎる!!!』には些か🤔🤔🤔といった感じ。
ホラーはしっかりホラーだったし、なんならジャンプスケア多めだった気がする。ホラー苦手マンとしてはやめてもらいたい限り。特に音で聴かせたいという明確な目的があるならなおさらお耳をふさぎたくなる時間はやめてほしい……
新形態!と言ってた人のその理由が思い出せないから何ともだけどアメリカ発祥のゾンビでなくバンパイアを選んだから?とか??
自分にとって唯一目新しかったのはセックスシーンを音楽と合わせるとこんなにも素敵な表現になるのかー、ということ。(音楽なしではちょっと下衆い感じもした)
途中に時空が飛んで現代のクラブだかパーリーナイな描写があったけど、最後までそれがなんでかわからなったー💦とゎいぇ、配信でお家観賞することはないだろうから、そういった意味では劇場かつIMAXで観られたのは良き経験☺
余韻に浸る映画
"悪魔と共に踊り狂い、夜明けまで生き残れ。"
がコピーの本作。
「ヴァンパイアもの」であることに少し懸念はありつつもIMAXでブルース聴ければ良いかなというのが主目的で鑑賞。海外での評価がすごく高いことは知っていたが、ジム・ジャームッシュの描いたゾンビ作品のようななんとも言えない作品なのかなとあまり期待もせずに観れたからか、いい意味で「やられた!」と感じた作品。
前半の綿花プランテーションやKKKの描写で「あぁ、この作品は1900年代前半のアメリカにおける黒人差別とその中で教会や音楽を拠り所として黒人たちが生きる姿を題材とした社会風刺的な作品なんだ」と気づき、「ブルースが生まれた背景」も仄かに想像させる。そうした硬派なイメージから一転、中盤の酒場での狂瀾シーンは時代もジャンルも超えた音楽と踊りの大融合が大迫力で描かれ、そこにヴァンパイアも加わり、監督のイマジネーションの世界を堪能。もちろん、奏でられるブルースもカッコよく、思わず足で奏でてしまう。
社会風刺的な要素と
奥深い
様々な側面を持つ豊かな映画で感想がたくさん溢れてくる。
そんな感想を垂れ流すとまとまりがないので無理矢理テーマを絞るとすると、
二重化がキーワードの作品なのではないかと思う。
劇中に出てくる、ある招かれざる客。彼らが画面に現れるとき、客をもてなすべきホストという登場人物の視点があり、ホストと客を眺める映画の観客としての俯瞰した立場がある。この二つの視点によって、招かれざる客というものを立体的に見ることが可能になるーーこれは一例だが、この作品はそのような二重化をいくつも駆使しているのではないか。二重化された世界の中では観客はどちらの側にも移動して見ても良い、そのような自由さを自分は観ていて感じることができた。
虐げられた人々の音楽が時空を超えてユナイトするあのパーティシーンが...
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