「闇鍋?ごった煮?てんこ盛り!?アメリカでは大ウケか❢」罪人たち Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
闇鍋?ごった煮?てんこ盛り!?アメリカでは大ウケか❢
9月21日(日)
映画秘宝のライターである友人Sの家に行き、二人とも劇場公開時に見逃した「罪人たち」(つみびとたち)をAmazonPrimeの配信で一緒に鑑賞する。
アメリカでは大ヒットしたため、急遽日本でも公開されたようで、あまり大きく宣伝されなかったので公開館数も少なく見逃していた。(Sは埼玉では上映していない、と怒っていた)
1932年10月16日のミシシッピ クラークスデール。
朝、血だらけで顔に大きな傷を負った若者が折れたギターのネックを握り絞めて教会にやって来る。何があったのか?
その前日。
シカゴで一旗揚げた双子の兄弟スモークとスタックが7年ぶりにミシシッピに帰って来る。稼いだ金で古い製材所を買い取りダンスホールをオープンするつもりなのだ。ビールと酒はシカゴからトラックで大量に運んで来た。ギターを弾いてブルースを唄えるいとこのサミーを誘う。スタックは言う。「そのギターはチャーリー・パットンから賭けで巻上げたものだ」「本当?」サミーは、そのギターでブルースを唄う。
町に出たスモークは昔馴染みを訪ねて開店の手伝いを頼む。シカゴ・ギャングだったスモークは自分の車から泥棒しようとした奴の脚を容赦なく撃ち抜く。
料理、ミュージシャン、看板も揃う。黒人の労働者たちが集い、オープニング・ナイトは盛り上がり、酒を飲み、踊り、歌い、カオスの中で皆がパワフルに燃え上がる。
しかし、そこに黒人ではない三人の客がやって来る。その客はとんでもない客だった。そして、あの事件は起こった……。
エピローグ・1992年
あの事件があってから60年後、サミー(バディ・ガイ)がステージに上がってエレキギターを抱えてブルースを奏でている。
そして、ステージを終えたサミーを二人組が訪ねて来る。その二人とは…。
マイケル・B・ジョーダンが双子の兄弟を一人二役で演じている。同じ画面の中に映り混んでも合成が上手くいっているので、あまり違和感がない。1本のタバコを二人が交互に吸うカットもある。
監督のライアン・クーグラーは、「クリード」や「ブラックパンサー」のシリーズ的な作品以外はデビュー作以来12年振りのようで、色々と詰め込みたかったのかな。
黒人とブルースとKKKとヴァンパイア。
ドラマと音楽とアクションとホラー。
何が出て来るか分からない闇鍋か、何でも入っているごった煮か、色々な料理てんこ盛りか。
お腹が一杯になるか、嫌いなものが出てきていやになるか、観る人によって評価が分かれるかも。私は、結構興奮して観られましたよ。
おまけ
日本の鬼退治にIMAXスクリーンを独占されて、こちらの鬼退治はIMAXスクリーンでの上映機会は少なかったようだが、IMAXで観たかったな。
バディ・ガイはブルースの大御所らしい。
確かにIMAXなら、迫力あったでしょうね。
とっ散らかっていたけれど、凄く印象に残る映画でした。一緒に観た妹とも時折思い出しています。
ゆーきちさんのレビューで興味を持ちました。
行って良かったです。