「余韻に浸る映画」罪人たち にちさんの映画レビュー(感想・評価)
余韻に浸る映画
"悪魔と共に踊り狂い、夜明けまで生き残れ。"
がコピーの本作。
「ヴァンパイアもの」であることに少し懸念はありつつもIMAXでブルース聴ければ良いかなというのが主目的で鑑賞。海外での評価がすごく高いことは知っていたが、ジム・ジャームッシュの描いたゾンビ作品のようななんとも言えない作品なのかなとあまり期待もせずに観れたからか、いい意味で「やられた!」と感じた作品。
前半の綿花プランテーションやKKKの描写で「あぁ、この作品は1900年代前半のアメリカにおける黒人差別とその中で教会や音楽を拠り所として黒人たちが生きる姿を題材とした社会風刺的な作品なんだ」と気づき、「ブルースが生まれた背景」も仄かに想像させる。そうした硬派なイメージから一転、中盤の酒場での狂瀾シーンは時代もジャンルも超えた音楽と踊りの大融合が大迫力で描かれ、そこにヴァンパイアも加わり、監督のイマジネーションの世界を堪能。もちろん、奏でられるブルースもカッコよく、思わず足で奏でてしまう。
社会風刺的な要素と
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