「タイトルなし(ネタバレ)」罪人たち ナイン・わんわんさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
音楽のアメリカ史を一部体験出来るブルース・ミュージカルで、中盤の "歌の共演" を時代を超えて長回し風で見せる所はファンタジー感があり、不思議とテンションが上がった。
事前にロバート・ロドリゲス監督『FDTD』(1996)に似てる設定だと知ってて鑑賞したが、そんなの関係なく色んな意味で予想外だった。マイケル・B・ジョーダンが主演だと知ってたが、一人二役だとは知らずに鑑賞。
ライアン・クーグラー監督のブルース愛が詰まったアクションで、そんなに怖くはない。
バンパイアの設定がクラシカル&斬新で「招かれないと入れない」「記憶や痛みの共有」とか「入れないので外で歌う」とか。
バンパイアあるあるで、夢中になってる間に夜が明けて "朝日で焼ける奴" とか。ただ血を吸いたいだけじゃなくて、新たなる独自の世界観を共有する仲間を増やしていくのが目的。
ジェイミー・ローソン演じるパーリン(スイッチを舐められる若い人妻で歌手の設定?)の歌声が最初の "歌の共演" で出なかったので、さぞかし凄い歌唱力で後で出るのか?と思ったら個人的には普通だった。
なんか実話みたいで良いエンディング。
バディ・ガイ:Buddy Guy(1936年生、ブルースギタリスト、シンガー)が90年代の老いたサミー役で登場。
スタックとメアリーが時代に溶け込んでいるが仲間は増えたのだろうか?
ミッドクレジットシーン(本編終了後のオマケ映像で、主要キャストのテロップの後で流れる事が多い)もポストクレジットシーン(全てのエンドロール後のオマケ映像で、これで映画は終了)も有る。なので最後の最後まで席は立てない。
通常上映で観たがIMAXやDOLBY CINEMAが良いかも。