恋に至る病のレビュー・感想・評価
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原作を知っていると......
原作が好きだったので、実写かと不安少し不安に思いながら見に行きました。
まず一言で言えることは、原作を期待して見たら後悔するということです。
原作で描かれていた景のつらさや、宮嶺がヒーローであること。ここら辺がとても安っぽいものになっています。
そもそも、ブルーモルフォをやっているのも景ではなくなっているため、話がかなり変わっています。
所々に原作と同じシーンはあるのですが、それら全部含めても、面白みのない映像を二時間見せられている気分にしかなりませんでした。
ラストも臨場感とかを一切感じず、なんか終わったなー。くらいです。
感動もハラハラ感も恐怖感も何もありません。
景もただの女の子に落ち着いてしまって、小説の時のような狂った様子がないです。確かに人を殺してしまったと映画でも口にしますが、それは宮嶺をいじめていた根津腹を間接的に殺したときだけです。
人を扇動できる景も、心を壊しながら人を殺す景も、そんな景のヒーローであろうとする宮嶺もいません。
2人の湿度感が好き
物語の進み具合としてはわかりにくい所もあるし
原作とは違うので違和感があるかもですし、ツッコミどころもないことは無い…ですが
それよりも若手の出演者全員演技が上手で
引き込まれるような映像や演技の間などが好みで
私的には楽しかったです!!
長尾くんと杏奈ちゃんは湿度感がよく似ていて
相性がとっても良くてずっと見ていたい。これからも2人の演技みたいです。
アシリパちゃんと才蔵くん最高!
杏奈ちゃん不穏さを生み出すのが本当に上手く
安定感が凄いです。
最後取り調べ室の長尾くん
ニヤッと笑う凄すぎる表情があって感情全て持っていかれましたー
もう一度観たいなという場面がいくつかあるので
また公開中に劇場に行きたいと思います。
恋愛と洗脳は紙一重ですよね
原作未読
なのがいけなかったのか
あまり刺さらず。山田杏奈さんがただただ恐ろしい😭結局、首謀者は山田杏奈さんだったのか❓
笑笑
ストーリーはだいたいわかったけれども笑笑
恋愛的な要素を期待してたのも良くなかったのかな笑笑
若い俳優陣は頑張ってたので、甘めで3.5笑
パンフレットみておさらいします。
原作も暇があれば読んでみようかな😎
切なすぎたのかラスト4分。
景はモンスターだったのか?ラスト4分で望が開けた景の宝箱のような箱の中から望が大切にしていたブロックが出てくる。この瞬間景は望のことを本当に愛していたのではないかという結論に至ると思う。確かに望は景に洗脳されていたかのような展開となるがお互いに愛し合っていたのではないだろうか。最後にラスト4分に期待しすぎていた自分がいた。
面白い映画でした
冒頭は主人公の何気ない学生生活から始まり、段々と不思議な出来事や驚きがあるところに面白さを感じました。途中までは洗脳と思っていましたが、ラストシーンには純愛なのか?と考えさせられました。
また、ブルーモルフォによって自殺者が出るというお話はノンフィクションではありますが、SNSによる犯罪や問題が多くある現実世界にも通ずる部分があると感じ、とても恐ろしさも感じました。面白さもあり、考えさせられる部分もありとても魅了的な映画だと感じました。
まだ心残りもあるので2回目も観に行こうと思います。
恋に至る病とは…?
映画を観終えて一番初めの感想は「意味がわからない」でした…原作があるとの事なので、きっと原作ではケイや望、クラスメイトの心情の変化やモルフォという自殺誘導サイトに加入してしまう若者の闇みたいなのが細かく書かれているんでしょうね…
映画ではケイはごく普通の高校生(みんなに慕われ過ぎていて違和感はありましたが)で、人を洗脳するような歪んだケイの表現もあまりなかったので、なぜクラスメイトはそんなにケイの言う事を聞いちゃうのか終始謎でした。ケイの行った殺人とモルフォのサイトの関連性もなく、モルフォの箇所全カットでも話進められたんじゃと思うほど。切ないラスト4分 彼女の本心…というキャッチコピーにすごく期待していたので、まだかまだかと思いながら観ていたら終わっていました。消しゴムのシーンなんでしょうが、内容が薄い…というか大切な部分の描写が足りなすぎて、消しゴム見てもなんの感情も湧きませんでした。恋に至る病が全く感じられなかった。
予告を観てとても期待していたので、すこし残念でした。原作を読んでみたいと思います!
恋も病も出てこない
斜線堂有紀は他作を一冊読んだだけですが、山田杏奈を目当てに。
高級車と安っぽい服の組合せに冒頭から不安になったが、終始わざとらしさと不自然さが満載。
コミュ障の宮嶺がなんで景以外の女子まで名前で呼ぶの?(男子は苗字で呼ぶし、景からは宮嶺呼び)
親しくなる過程が一切描かれない上に、クラスメイトとの距離感がシーン毎にバラバラ。
自ら証拠を残した上に好きな人にその画像を送ってしまう根津原くんはバカなの?
あの高さから落ちた遺体があんな綺麗なワケない。
木村が殺人犯かもって話の流れなのに、「何でも知ってるね」「アハハ」はアタマおかしいだろ。
異性の部屋で当たり前にベッドに座ったり、女子が制服のままバスケしたりとか、する?
刑事の言動もありえないものばかりだし、最後はなんで宮嶺が取調室にいるのさ。
先輩は唐突に登場するし、中盤からいきなりマナだのエミだの個人名出されても「誰?」です。
屋上に自由に入れるし、自殺未遂があっても封鎖されないetcetc…嗚呼、ツッコミが追いつかない。
長尾謙杜は『室町無頼』のアクション以外パッとしなかったが、本作は本当にヒドい。
木村の死を知らされたシーンでは完全な無反応で、「カット」を待つ様子が映ってた。
キスシーンも、してないのバレバレ。
根津原の死を伝えた担任とかもヤバかったけど、逆に何かあるのかと勘ぐるからやめてほしい。
ブルーモルフォと関係の有無も判然とせず、何故か周囲の人間が景に心酔してたというだけ。
ここの理由が分からないし、最後消しゴムを盗ったのが景だから、何?で意味不明。
恋でも病でもなく、洗脳と崇拝の話だった。
恋愛では無くて洗脳支配で事件物。かなりガッカリです。
年に1~2作ぐらいは ありゃりゃ~(。-`ω-) って作品にぶち当たるのですが
その1作がこれかなと 感じますね。
何ですかね コノ底知れぬガッカリ感。
今日は「恋に至る病」を観ちまいましたよ。
前に阿部サダヲさん出てる”死刑に至る病”みましたが、この 〇〇に至る病 という題名の付け方で ちょっと??不気味さは感じて居りました。
多分普通の恋ものでは無いんだろうなと・・・・。ズバリその通りでして。
・おいしくて泣くとき:長尾謙杜さんx當真あみさん では中々な好演で良い役柄だった長尾さん。
注目してたんで 今作の 長尾謙杜さんx山田杏奈さん も期待はしてたのですが
全く純な恋愛物とは違ってまさかの洗脳事件物。
内容はかなりガッカリで 不気味さは思ってた通りでした。
何でこんな作品を?? 映画化したのでしょうか。
殺人に、自殺に 事件性ありありなのに 警察の動きが兎に角弱く。
見ていて 馬鹿らしい。
ネットゲームのミッションだとか、抜けると追い込まれるとか。
恋愛とは無縁。爽快さゼロです。
総評2.2ですね。
隠されて後で出て来る消しゴムの下りも 全て読めてましたわ。
どうせ、ペン折ったのも、跳び箱の中へも 彼女でしょ。
自ら入ったんじゃないのかな。そう思うね。
何を死ぬ前にドサクサにキスさせてるんですか。気持ち悪いぃぃ。
-------MC-------
宮嶺望役(転校生 イジメ):長尾謙杜さん
寄河景役(クラスの人気者):山田杏奈さん
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展開流れ:
内気な男子高校生:宮嶺望は、転校先の学校で、誰からも好かれるクラスの人気者・寄河景と出会い、不器用ながらも一途な初恋をする。
二人は「いつも私を守ってくれる?」という約束を交わし、親密になりますが、やがて同級生の不審死が続発。宮嶺は景に対して、事件への関与、「もしかして君は、僕のために人を殺したのか?」という恐ろしい疑惑を抱き始る。
景が殺人犯へと変わりゆくかもしれないという疑念と、彼女への抑えきれない恋心との間で揺れ動く宮嶺の姿を描いていく。ピュアでありながらも不気味な音を立てた刺激的なサスペンス系・・・・。
最後まで見て、唖然とします。
先輩を心底助けたいのか・・・大体誰なんだこの先輩は??助けるほどの間柄だったか?
返り討ちメッタ刺し、飛び降り、死に際のキス・・・(@_@;) (@_@;)
前半はまだ恋の香りはしてましたが、壮絶なイジメ辺りからドン引き。
そして自殺他殺のオンパレ-ド。そして混乱なき現場・・・。
もう馬鹿らしいですね。
消しゴム出て来て、 はいはい~ パチパチ (*´ω`*)
思ってた想定とおりで 何の違和感も無く終わりましたです。
入見遠子(警察役:前田敦子さん)の キンキンな声が耳障りで。
長尾さんは良いんだけど、山田さんはアシㇼパ 役が良かっただけに どうしてこんな役を取っちゃったのだろうか思いました。
どうしても気になる方は
劇場へ。
予告映像からサスペンスを期待すると裏切られる異形のラブストーリー。結局誰も得をしないしオチも不明確な謎作品。
自分は原作未読なので、映画だけ観たレビューです。あしからず。
親の都合で7回も転校を繰り返したせいで、コミュニケーション能力に難のある宮嶺望(長尾謙杜)と引っ越した家の向かいに住むクラスの陽キャの寄河景(山田杏奈)。この二人が普通に惹かれ合うなら、食パンを咥えたまま家を飛び出して家の前で激突しなければならないのに、初手のやり取りはクラスでの自己紹介に戸惑っている望に、知り合いだと嘘をついてグイグイ接近してくる景の謎行動。景の一目惚れっぽい感じはしますが、普通の会話もない段階でのこれはちょっとやり過ぎではないかと。今のZ世代はこれが標準なんですかね?
下校時に自転車に乗りながら会話をして距離がちょっとずつ近付いている辺りの描写は微笑ましいというか、学園ものラブストーリーの定石ですね。望も次第に周りに打ち解けて違和感のなくなったところで景からデートのお誘い! 青春ですなぁ。関係ないですがロケ地が地元なんで、脚本に自分の既視感がプラスされて何だか劇の中に片足を突っ込んだような妙な感じがしました。
普段の学校生活に戻って、クラスメートの弟が二人のデートを目撃したあたりから雲行きが怪しくなってきます。クラスのムードメーカー(担任談)の根津原(醍醐虎汰朗)のグループに妬まれて陰湿ないじめを受けてしまいます。最近の学園物にはいじめがデフォルトですが、いじめに関わったメンバーが次々と不審死を遂げる展開に。「もしかしてそれって景が関わっているんじゃないか」と鈍い望が気付き始めた時、なぜか景がシリアルキラーになる事を宣言。正式な彼ではなくても一緒に時を過ごした女子がそんなこと言いだしたら止めるのが普通なのに自分が被疑者になっても良いと受け入れてしまう望。二人とも精神科の受診をオススメします。
この辺りから連続する怪異には「ブルーモルフォ」という組織が関係しているという事が報道により明らかにされますが、組織の目的も具体的な行動も明かされないまま事態は進行します。尺のためかこの辺の切り取り方が雑で、観客は(自分も含めて)理解するのに相当苦労すると思います。
その後、理由も明かされないまま自殺を試みる先輩を景が止めたり、根津原を殺したのは実は私たちで、景を囮に使っただけと言うクラスメートが出てきたり、前半部分を頭の中で整理している最中にドンドン話は変な方向に進んで行き、景が例の先輩に理由も不明確のまま「カッターで刺殺(不可能)」されたり、望が景を殺したのは自分ですとか変なことを言ったり、刑事の入見(前田敦子)が防犯カメラに写ってるからそれは違うとキレ散らかしたり、グチャグチャのまま事態は終焉へ。
望がクラス女子と都市伝説の話をしていたところから、望の消しゴムをパクったのは景だと類推していましたが、最後の最期で望に景の両親から渡された景の宝箱の中に望の消しゴムが入っていたのは、オチとしては「だから何?」という感じでした。
原作勢は意見分かれるかも
端的に言うと寄河景が原作とは違うタイプの化け物になっていました。
小学校時代の出来事を高校生に落とし込んだのはまだ分かります。しかし、ブルーモルフォのマスターだという設定を抜き、望に執着する理由が分かる描写を省かれた為、人をコントロールする、プライドや所有物(望)に対する執着心が強いサイコパス要素が薄れ、望との関係を匂わせイジメに発展させ、自殺を止めてうぇーいしてる性悪女ようになっていました。
景がサイコパスである要素が薄いため、終盤で入見さんが望に取り調べをしてる時に述べた鋭い考察もただこじつけてるようになっていると感じました。
最後に個人の解釈ですが、景が望から盗った消しゴムは、原作では景がイジメを扇動し望が自分に依存させようとしていたものだと思っていましたが、映画では恋まじないの類として宝物にしていたことになっており、それを見た望が涙を流すというのは違うんじゃないかなと思いました
演技は素晴らしかったと思います。
個人的にはマナさんの追い詰められたような過呼吸を起こすシーンが好きでした
あの時の“都市伝説”のはなし。
7度目の転校先で出会う道路の向かいに住むクラスの人気者の寄河景と、人と関わるのが少し苦手な転校生・宮嶺望の話。
転校初日の挨拶でオドオドしていると前から知り合いの体で声を掛けてくれた景、そんな優しくて積極的な景に惹かれる望だったが…。
序盤の雰囲気、BGM、何かフィルムの色といい、山田杏奈さん演じた景の男慣れしてます的な行動、望に言うワードがずるい♡と、思ってたものの、ストーリーは一変…水族館デート、同級生の弟に見られた事を気にイジメへの展開、悪ガキリーダーの飛び降り自殺!?
単純に望と景のラブストーリーと思っていたら全く違う展開になってしまって…序盤の雰囲気が良かっただけに何か現実逃避でウトウト。
親伝に渡された「景の宝物入れ」…に入ってた、あの日無くなった“消しゴム”、その消しゴムで知れた景のホントの気持ち、伏線には涙。
ハテナすぎるラスト4分
星5なのは決してブルーモルフォで洗脳されてるんじゃないよ
若くて可愛い女優さんが出てると星5を付けてあげたくなる老いに至る病のせいです
面白かったけど結局よく分かりませんでした
目の保養にはなった
イジメたカスが死んだのはよかった
Kはkillerかなkingかな金かなって考えたがただの本名でした
切なすぎるラスト4分とは?
消しゴムをパクったのがKでそれでKから消しゴムを借りて都市伝説の両想い完成ってやつ?
だから何?
もう一回見たらわかるかな
10/27 山田杏奈を見にもう一回
好きな人から消しゴムを貰うと両想いになれるでした
貰うとパクるは違うよね
自分は最初から相思相愛の純愛映画だと思ってたのでラストの消しゴムを見ても好きな人の消しゴムが宝箱にあっても普通やんって思ってました
2回見てもよく分からないですね
景はただの人気者だっただけ?それにしたら異様だったけど
根津原を殺したJKは完全に洗脳されてたよね
ブルーモルフォとは無関係なん
気になってしかたないのは洗脳されてるからかな
ラブストーリー?サイコホラー?
何を表現したかったのか、伝わらなかった。
まず景(ヒロイン)は殺人犯!という触れ込みであるもの、そこまでインパクトが感じられなかった。
景(ヒロイン)は洗脳?で他人を殺人犯に仕立てる or 自殺させることで殺人を行っていくのだが、景(ヒロイン)視点の描写が少なく、上記の殺人は間接的にしか描写されていないため、景(ヒロイン)が殺人犯であることの説得力に欠けているように思えた。
あと、ブルーモルフォや蝶の位置付けがよくわからなかった。劇中では度々「蝶」が強調されるものの、なぜ蝶なのかが描かれていないように感じた(原作読めば出てくるのだろうか…)
ブルーモルフォ(学生を洗脳して自殺させるサークル?)のマスターは結局誰だったのか?(劇中で男がブルーモルフォのマスターとして逮捕されるシーンはあるものの、景(ヒロイン)との関係については劇中で描写されていなかったように感じた)
最後に、予告や事前案内では衝撃のラスト4分!という触れ込みだったものの、そこまでインパクトがないように感じられた。景(ヒロイン)が刺されて亡くなったことが衝撃的という意味だったのだろうか…?
以上、初見での感想でした。
観る視点によって全く変わる作品
原作読了済みからすると、やはり端折ってるなと思いますが、倫理的に小学生からの話は無理あるのでまぁ、そうなるかという感じでした
ですが、キャスト人の演技が個々において良かったのでプラマイゼロかなとも思います
ベースだけが小説と思って、新たな作品と思えば良い作品です
私の感覚的に洗脳要素が強めに感じましたが、純愛要素もあり見方を変えれば純愛とも言い難いと感じました
原作ほど、宮嶺と景の関係性がはっきりと描かれている訳では無いので、本当に観る人によって感じ方が異なると思います
回数重ねても、宮嶺と景の本心を突き止めることが出来ないからこそ観る人、視点を変えることで全く違った作品になると感じます
言葉や行動1つひとつに注目して観ると、気づかなかったことも気づき始め、恋に至る病に罹り、より深い呪縛へ結びつくような気がします
この作品は、何度もみることをオススメします
山田杏奈がミステリアス!
長尾謙杜を完全に山田杏奈が喰っていたと思う。
キラキラ✨恋愛映画ではないことは
ポスタービジュアルからも想像できるが、
若干サイコパスな雰囲気を纏ったケイ(山田杏奈)による
マインドコントロール的な自分の手を汚さない
殺人スタイルは、えげつない。
彼女が悪いという見せ方にもなっていないところが
実に巧妙だと感じた。
脇の中でも光っていたのはやはり善名先輩役の中井友望。
特にケイをカッターナイフで刺しまくる演技は
マジで怖い。中井友望のキャラクターとのギャップの
なせるわざだろう。
それにしても長尾謙杜の演技はかなりイマイチだった。
それから前田敦子も前田敦子っぽいキャラクターで
新鮮味がなく残念。
もっと山田杏奈が強烈な殺人犯であろうとの期待が
あったため、そうではなかったことに肩を落としたが
山田杏奈が素晴らしいので観たかいはあった。
私にとっては山田杏奈を愛で観る映画であった。
純愛か洗脳か
初見は純愛だと感じたが、2度目は純愛からくる洗脳なのかもしれないと感じた
景が宮嶺の消しゴムをとり自分の消しゴムを宮嶺に渡し宮嶺の消しゴムは宝箱に入れたことで景は本当に宮嶺のこと好きだったんだよと思った、宮嶺のあの精神状態で“景は僕のことが好きなんだ”と自分の中で再確認したことできっとこれからの人生ずっと景から離れられなくてずっと景のことだけを想い生きていく、景はそうさせたかったのかも知れない、純愛からくる洗脳なのかもしれない
何度観ても違う解釈があり何度観ても発見がある、観る人によって変わるところがおもしろい映画だと感じた
山田杏奈という女優の凄みを、映画がまったく理解していなかった件
■はじめに:あまりに過剰な期待のもとで
公開前から「山田杏奈主演」「原作・斜線堂有紀」「廣木隆一監督」と三拍子が揃えば、そりゃあ観る方も胸を高鳴らせるわけですよ。青春の毒、恋の狂気、倫理の転覆。何かが壊れる予感しかしない組み合わせだった。
ところが、蓋を開けてみれば、構成は破綻、演出は無音、感情は無風。観ているうちにこちらの心拍が落ちていく。あれほど濃密な原作が、ここまで“薄いスープ”になるものかと、むしろ職人的興味で最後まで見届けた。
■構造の欠損:説明のない世界で、説明を求める観客
映画を通して一貫するのは「説明のなさ」。ミステリーを標榜するならば、情報を整理し、観客に“考える快楽”を与えるべきだ。しかし本作の省略は意図ではなく単なる欠落。
・なぜ宮嶺望は先輩の自殺を察知できたのか。
・なぜクラスメイトが次々に死んでも教師も保護者も現れないのか。
・なぜ屋上はいつまでも開いているのか。
これらの“説明不能の連鎖”が、物語のリアリティを根こそぎ奪っている。いくら象徴を装っても、観客は「管理の甘い学校」という現実的違和感しか掴めない。結果として、恋愛でもスリラーでも宗教譚でもない、意味の宙づり映画が出来上がってしまった。
■演出の矛盾:リアルに撮ってファンタジーを語る愚
廣木隆一監督はもともと“間”と“沈黙”の名手だ。だが今回、その手法は裏目に出た。撮影は徹底してリアル。校舎の湿気、制服の皺、朝の光——全部現実的。
なのに描きたいのは幻想的な“信仰の物語”。現実と幻想のチューニングが合わず、結果、観客はどのフレームも信じられない。リアリズムを維持するなら社会の反応を描け。寓話を撮るなら舞台を象徴化しろ。どちらもやらないから、ただの「整っているのに中身のない映像」になる。
■キャラクターの空洞化:寄河景の“特別さ”がゼロ
最大の敗因はここに尽きる。寄河景という存在が、“人を支配する特異な磁場”をまるで持っていない。原作では、景の言葉ひとつで人が動く。善意と支配、共感と操作が紙一重の領域で描かれる。ところが映画では、山田杏奈がどれほど細やかに表情を作っても、脚本が何も支えていない。クラスメイトが彼女を崇める理由も、女性刑事が糾弾する根拠も、観客には一切共有されない。
結果、山田杏奈は“演技の達人”としての誠実さを貫きながら、物語の空洞に吸い込まれていく。演技が良すぎて、逆に映画の貧弱さを照らしてしまうという皮肉。
■演技と構築の乖離:観客の「共鳴する権利」を奪った
映画が面白いと感じられるのは、観客が物語の中で“誰かと呼吸を合わせられた”ときだ。だが本作では、登場人物が何を思い、何を恐れ、何を望むのかがわからない。感情の橋がどこにも架かっていない。脚本・編集・演出がバラバラに機能しないせいで、観客は「寝ている間に物語が進んだ」ような錯覚を起こす。実際には何も進んでいないのに。
■それでも山田杏奈は好きだ
それでもなお、私は山田杏奈が好きだ。『ひらいて』で見せた冷たい激情、そしてこの『恋に至る病』で、脚本の穴を埋めるように目の奥で“何かを耐える芝居”をしていた。彼女が画面に立っているだけで、「この子には本当はもっと複雑な感情がある」と思わせる力がある。そのポテンシャルを活かせなかったこの作品こそ、山田杏奈の演技に対する最大の裏切りだと感じる。
■総括:信仰になり損ねた恋、恋になり損ねた信仰
『恋に至る病』というタイトルは、“恋と狂気の紙一重”を意味するはずだった。だが映画版は、恋も狂気も描けず、ただ淡々と“出来事”だけが並ぶ。すべての死が軽い。すべての沈黙が空虚。そして、すべての象徴が説明不足。それでも山田杏奈は、この不毛な脚本の中で最後まで信じて演じ続けた。その姿勢こそ、ある意味で“至る病”そのものだったのかもしれない。
『恋に至る病』にかかる
原作読了済。
原作の小学校時代から高校時代までの間の出来事を、本作では映画の尺(とキャスト)の問題で高校時代のみ、しかも1年経たない期間の出来事として描いているので全てが唐突には感じてしまうかも。でも原作での重要なトピックを上手くまとめていたんではないかなと思いました。
主演のお2人、長尾謙杜くんと山田杏奈ちゃんの雰囲気がとてもよく作品に合っていました。2人とも外見は可愛らしいのに、どこか闇や翳りを感じさせるのが上手でした。
長尾謙杜くんは今年4作目の映画出演となりますが、本作では得意な役どころ(?)である内気な性格の役。個人的にはこういった役をやらせれば若手俳優の中では右に出るものはいないんじゃないかと思います(笑)台詞はもちろん、台詞がないところでも瞳や表情で何かを伝えるのがとても上手です。どうしたって景に惹かれてしまう宮嶺の葛藤や純粋な気持ちが伝わってくる演技でした。特に最後の事情聴取を受け、「僕はまだ景のことが好きなんです」と言いながら笑顔を浮かべているシーンは、その純粋な笑顔と言っていることの恐ろしさのギャップに思わず鳥肌が立ちました…。
山田杏奈ちゃんは流石としか言えない、圧巻の演技でした。景の仕草や喋り方がいちいち魅力的で、周りが思わず景に取り込まれてしまうことへの説得力が物凄かったです。一方で、みんなの前での景と宮嶺の前での景とでは印象が少し変わるような、そういったグラデーションの表現もとても上手いなと感じました。宮嶺の前の景は、少し子どもっぽいような、恋する少女のような印象を強く受けました。
ただ、本作では原作と違い、景がブルーモルフォの真のマスターだということが明言されないので、良くも悪くも景の得体の知れなさが増してしまっていて、本作だけ見ると宮嶺と景の関係は"洗脳"であると感じられるのかな〜と思いました。私は原作も読んだ上で"純愛"だと信じたい派です。まあ、純愛だとしても洗脳だとしても、景の宮嶺に対する感情は他の人たちに向けるものとは異なる特別なものだったのではないかなと思っています。
原作と比べると物足りないところがあるのは正直なところですが、主演のお2人、そしてクラスメイトの生徒を演じたキャストの皆さんの素晴らしい演技を堪能できる作品でした!
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