「あの写真をスライドショーに使うか!」MELT メルト sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
あの写真をスライドショーに使うか!
最初おおらかだった少女時代の空気が、途中から重苦しい描写の連続となる。親の不仲、母の依存性、誰にも愛されていない事実を知る孤独感。性加害は言うまでもないのだが、親友でもあり好意を寄せていた三銃士に、誠意のかけらもなく裏切られた慟哭。4点未満の女として。とどめは肉屋の母親の心無い言葉。
13歳で受けとめるのは過酷過ぎる。
この忌むべき出来事が、大人になっても彼女の深いところに常に巣食っていて、追悼イベントというふとしたきっかけで、心の壁を決壊させたということなのだろう。
仕事にはついていたが、日常の精気は全く感じられなかったし、唯一の理解者の妹も離れていった。
しかしである、それでもなおラストのあの選択肢しかなかったのか、やりきれなさばかりが残ってしまう。これでは復讐になっていないよ。
高市首相については,御健闘を祈る,と言うに留めておきます。
さて,エヴァがああいう方法で終わらせるしかなかった絶望感・無力感は仰る通りやりきれなさの極みで,表現する言葉を思いつけません,
時々思い出して,この作品の描いているのが「男の傲慢」なのか「傲慢な男」なのか,みたいな事を考えています。
コメントありがとうございます。内容と直接は関係ない暑苦しいコメントをします。不愉快だとお感じなら削除します。
私はオトコである事を誇りも卑下もせず,単なる事実として受けとめています。男に生まれて良かったとも女に生まれたかったとも思っていません。
私は,単に男性であるという事実に根拠のない優位性を見出そうとする態度と,男性を一律に悪者にしたがる人達の双方を同じくらい嫌悪します。さらに,高市首相誕生に寄せた一部野党女性議員達のディスりコメントに象徴されるように,女性を窮地に追いやろうとするのが常に男性であるとは限らないと思っています。男性を窮地に追いやる男性は山ほどいますし。
また,生殖における性差や筋力・身体能力の差を無視して単純に男女平等を唱えるのは思考停止としか言いようがなく,目指すべきは公平な役割分担であると考えます。
…というのが私の立ち位置ですが,いわゆる「フェミニズム」ついては中立としか言いようがありませんかね。

