「【富に執着する大富豪、度重なる暗殺未遂を経験し、改心するの巻。ウェス・アンダーソン監督ならではの、登場人物が誰一人笑わない、相変わらずシンメトリックな構図テンコ盛り作品です。】」ザ・ザ・コルダのフェニキア計画 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【富に執着する大富豪、度重なる暗殺未遂を経験し、改心するの巻。ウェス・アンダーソン監督ならではの、登場人物が誰一人笑わない、相変わらずシンメトリックな構図テンコ盛り作品です。】
■大富豪のザ・ザ・コルダ(ベネチオ・デル・トロ)は、莫大な利益獲得を画策し、独立国フェニキアのインフラ整備プロジェクトを考えていた。
だが、ライバルの妨害により資金難に陥り、疎遠だった末娘リーズルズ(ミア・スレアブレトン:お初の女優)を後継に資、彼女と共に資金調達の旅に出る・・、が。
◆感想<Caution!内容に触れているかな?>
・相変わらず、大スターテンコ盛り出演である。トム・ハンクス、マチュー・アマルリック、スカーレットヨハンソン。絶品だったのはベネディクト・カンバーバッチであろう。
・トニカク、悪徳大富豪ザ・ザ・コルダのプライヴェート・ジェットが落ちる事、落ちる事。マア仕方あるまいなあ。
・だが、そんな経験をする中で何度も死にかけ、臨死体験をして天国に行ったザ・ザ・コルダは、少しづつ改心するのである。
□ウェス・アンダーソン監督作品あるある。
1.トニカク、構図がシンメトリック。今作で幾つ出て来るか数えるのも楽しい。
2.登場人物がトニカク、笑わない。笑わないったら笑わないのである。
3.美術が一見ゴージャスだが、よーく見ると意外と手作り感満載である。
4.トーンはシニカルコメディ。これを笑えない人はチョイ、キツイよ。
<資金集めに右往左往するザ・ザ・コルダの姿を揶揄して描くシニカルコメディであるが、ラストはチョイ、ホッとするね。
ヤッパリ、がめつく金を稼ぐより、大切な人と暮らすのが良いよね。>
■余計な事かもしれないが・・。初めてウェス・アンダーソン監督作品を観る方へ。
今作は、ウェス・アンダーソン監督作品としては、中位かな。(個人的感想です。)
もっと面白い作品もあるから探してみてね。じゃーね!
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