平坦な戦場で

劇場公開日:2025年7月5日

解説・あらすじ

恋人として平穏な日常を過ごしていた高校生の男女が、思わぬ形で性的搾取に遭遇する姿を描いたドラマ。

高校2年の冬。恋人同士の早崎のぶえと村木智也は幸せな日々を送っていた。ある夜、村木は路上で泣いていた中年女性を家まで送り届けるが、突然その女性から「お金を払うから抱いてほしい」と懇願されてしまう。断りきれずに女性と関係を持つ村木だったが、この経験がトラウマとなり学校を休むようになる。のぶえは村木のいない日常に孤独を募らせていく。

「春の結晶」の櫻井成美が早崎のぶえ役、PFFアワード2020にて審査員特別賞を受賞した「未亡人」など自主映画の監督としても活動する俳優・野村陽介が村木智也役を務め、それぞれの心の痛みにさいなまれながらもともに生きる方法を模索する男女を繊細に演じた。「遠上恵未(24)」がPFFアワード2020で入選した遠上恵未監督が長編初メガホンをとり、人間を孤独へと追い詰めていく現代の日常を多面的かつ切実に描き出した。2023年・第24回TAMA NEW WAVEコンペティション部門で入選、うえだ城下町映画祭・第21回自主制作映画コンテストで大賞を受賞。

2023年製作/78分/R15+/日本
劇場公開日:2025年7月5日

オフィシャルサイト

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(C)2023/遠上恵未

映画レビュー

2.5兵端を扇情で

2025年7月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館
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共感した! 1件)
uz

1.5共依存予備軍

2025年7月6日
Androidアプリから投稿

単純

難しい

金を貰っておばちゃんを抱いてしまった彼氏のその後の苦悩と、彼氏が離れてしまい孤独を感じる彼女という高2カップルの話。

退屈さのアピールですかね?なテンション低いしなんてことのない日々を過ごす高2カップルをみせる序盤。
見せ場もなければ登場人物の魅力的なものもなく、5分、10分、15分経過してやっとこおばちゃんが登場し、タイトルが出て動くかと思いきや、またしても退屈な日常ですか…。

彼女の機微ははまあわかるけれど、今度は自金払って必殺仕事人みたいな口ぶりの女と絡んで、間違いなく断ることも出来るのに、その選択をしたのは自分ですよね?な彼氏の被害者面ですかね?

彼女の方もプライドのせいで今の自分になっているのに、まだ間違えたプライドが高い赤ニット帽との、何をみせたいのかわからない長〜い流れ。

どう締めるのかと思ったら、話しをしたいのも自分が楽になりたいからですよね?な彼氏となぜか急成長の彼女と…ムダなシーンや間がめちゃくちゃ多くて、色々省いて半分の尺で作ったら良さそうなのにという感じ。

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Bacchus

5.0多くの人に届いてほしい

2025年7月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:その他、映画館

現代社会が抱えている様々な問題が、日常の延長線上に描かれます
決して他人事ではない
現代の倫理観に左右されず、人間の三代欲求(食欲/性欲/睡眠欲)と真摯に向き合う監督の視線は、時代を超えて響き続けると確信しています

消費される性や性のトラウマ問題を軸に
愛の無いセックスや、お金で割り切るセックスを全否定していない視線が素晴らしい
抱き合う安心感や心地良さは、突き詰めれば哺乳類のコミュニケーションでもあると感じます
(『セッションズ』のセックスセラピストしかり)
今のご時世で言及するにはかなりリスキーな内容に果敢に挑む監督の勇気も胸熱!

誰しも目の前の人を傷つけたくは無いけれど、だからといって優しさにつけ込んで性を搾取してはいけない
そしてそれとは逆に、大切な人を傷つけたくない優しさは実は1番相手を傷つけることになる
ラストのヒロインの言葉に感動しました

誰も居ないと思わせるファーストシーンから引き込まれましたが“食べること”の描き方も素晴らしい。孤食から家族関係を匂わせる手腕!
とくにパンはキリスト教的なモチーフに感じました
ベンチでパンを食べる長回し
彼女と一緒に食べる筈のパン…
ラストのパンも印象的
座って一緒に食べることは、心を開く第一歩なのだと感じました

そして、握り寿司!
娘が以前「食欲が無くて食べたいものが思い浮かばない時でも、握り寿司なら食べられる」と言ってて、なるほどな。と思っていたので
公園のベンチで食べる握り寿司はすごくリアルに感じました
そこからの“バス停で眠るホームレス殺害事件”への流れも素晴らしい
安心して眠れる場所も人間にとっては大事なこと

ラストのメッセージは、現代に生きるクリエイター達へのエールにも感じました

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NUMAYA