ORLIK
劇場公開日:2025年5月23日
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解説・あらすじ
長編第1作「LUGINSKY」で注目を集めたhaienaが、切り抜いたスチールなどを複雑に組み合わせて制作した映像に、動画化の技術やデスクトップアートの手法を加えて完成させたコラージュアニメーション映画。ヌーベルバーグやアメリカン・ニューシネマに思いを馳せる主人公オルリックにhaiena監督自らの身上を投影しながら、政府機関や反体制組織の思惑に翻弄される姿を描き出す。
インディペンデント映画監督クラレンス・オルリックはすべてに失敗し、失意と貧困のなかで虚勢を張る日々を過ごしていた。ある日、彼は秘密警察官ミラーにより、不毛な内戦への関与を強要される。そんな折、オルリックの悪友フジキが「ボイルドブレイン」という装置を完成させる。それは自己の意識を映像化する装置で、金も人手も使わずに映画づくりが可能になるという。装置を使用して再起を懸けるオルリックだったが、副作用で時間の感覚を失い、記憶と空想が混ざり合い神経が迷乱した状態に陥ってしまう。精神をむしばまれながら戦地へ送り込まれた彼は、爆撃と妄想が降りそそぐなか、映画への狂的な妄執にとり憑かれていく。
俳優の金子貴伸が主人公オルリック役で声の出演。
2023年製作/78分/日本
配給:ユーステール
劇場公開日:2025年5月23日