「安っぽいお涙頂戴ペラペラドラマ」兄を持ち運べるサイズに タヌキ顔さんの映画レビュー(感想・評価)
安っぽいお涙頂戴ペラペラドラマ
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綺麗な感情だけに目を向けた非常に偽善的な内容でした。
最も鼻についたのは兄がガンの母親を放置して逃げた後、葬式に出席して香典をせびった過去をどのように受け止めたのか、うやむやにして話を進めたところでした。
しかも、主人公がクズな兄貴と向かい合う(ような風に描いてる)場面では、主人公が想像の中で描いた兄貴像であって、現実の生身の兄貴にしっかり触れてないんですよね。兄貴の遺品を見て、いいように想像して、自分にとって都合の良い風にしか解釈してません。こんなんでラストシーンの「私が兄貴の立場なら、助けてくれる?」、「当たり前だろ!」てセリフに感動できるわけがありません。ぜーんぶ主人公の妄想だから。
唯一よかったのはキャスティングと役者さんの芝居の上手さのみです。
私にも割り切れない感情を抱く兄がいて、そんな兄を受け入れるヒントがあるかなぁと淡い期待がありましたが、まったくの無駄でした。
とんだ安っぽいお涙頂戴ペラペラドラマでしたね。
これを観るならチェーンソーマン観たほうが100倍よかった。
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