劇場公開日 2025年11月28日

「ムカつくけど憎めなくて、でもやっぱりギリムカつくお兄ちゃん(笑)」兄を持ち運べるサイズに 吹雪まんじゅうさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 ムカつくけど憎めなくて、でもやっぱりギリムカつくお兄ちゃん(笑)

2025年11月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

正直そこまで期待してなかったんですよね。なんかほのぼのしててちょっと笑えるのが観たかったってだけで…。そしたらなんかもう、終盤ずっと泣いてたんですよ。

特に「ここが感動のシーンです!はいっ、泣いてください!」って感じでもなく、さりげなーく泣かされちゃった感じ。さっきまで「だらしねぇお兄ちゃんやなぁ、どうしようもねぇなぁ」なんて思ってたのに…。なんならちょっと腹立つくらい。いや、その「振り」が効いていたということでしょうね。脚本の素晴らしさにジワジワと気付かされます。

オダギリジョーが最高なんですよね。このムカつくんだけど憎めなくて、でもやっぱりギリムカつくっていう(笑)絶妙な愛されキャラを見事に演じております。

妹、元嫁の両視点からの兄を描いた点もお見事!ここから生まれる2つの価値観の違いが作品に深みを与えています。家族の幸せとは?観客が何かしら「家族」について顧みるような作品になっていました。

古くはアルベール・カミュなんかが「死を定義することは難しい。死を知らされていない者の中では、確かにその人物は生き続けているのだから」みたいなことを言ってますが、心の中で生き続けるって本当にあるんだよねって思える、素晴らしい作品でした😊

吹雪まんじゅう
おつろくさんのコメント
2025年11月30日

共感ありがとうございます!

オダギリジョーが前作の「オリバーな犬、」の駄作とのギャップが激しすぎて、もうそれだけでお腹いっぱいだったのに、本当に意図せず自然な感じで泣かせるのが卑怯だと思いました。

いつもは綺麗な役をしている柴咲コウと満島ひかりが、地味目のメイクで普通の主婦を演じているのも自分的にはデザート的な感覚で楽しめました。

おつろく
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