「憎み切れないロクデナシ」兄を持ち運べるサイズに ゆり。さんの映画レビュー(感想・評価)
憎み切れないロクデナシ
憎み切れないのは、オダギリジョーさんだったからかな。
兄は子供の頃からマイペース過ぎて、自分勝手で無責任なのに、母親の愛情を独占していた。大人になっても、器用で人当たりは良いけれども、仕事が長続きしない。嘘つきで、しかも金の無心ばかり。よく作ってくれた焼きそばは家族の為と言うより、自分のこだわりだと思いました。そんな兄から多大な迷惑をこうむって来た理子。
こんな人とは縁を切って二度と関わりたくないです。だけど、死んだ?…兄からはもうせびられる事は無いのだから、遺体の引き取りはしてやろうか、と思えたのは、理子に金銭的な余裕があったからですね。そして兄の息子の良一の存在が大きかった。自分も2人の子供がいる理子は甥を放っておけません。
作家の仕事も一段落して、滋賀県から宮城県まで出向き、遺体を引き取って火葬し、遺骨にして持ち帰る事を決意しました。警察署に着くと、兄の元妻加奈子と娘満里奈も来ていました。
火葬までの手続きも納棺師にお願いするとお金がかかり(3万5千円⁉)、ごみ屋敷と化したアパートも業者に頼むと高いから3人で片付け、ごみも処理場に持ち込み、とか諸々の作業が切実です。
食べ散らかしたゴミや布団をどかしたらテーブルや畳に染み1つ無かったのはリアルじゃなかったです。
アパートの部屋の壁には、兄が自分の失った家族との幸福な時間の写真が貼ってあったのですが、これは映画オリジナルのシーンでしょうか。家族に愛情があるのにきちんと責任を果たせない、つくづくダメ人間と感じました。2回も結婚、離婚しているから女性に依存しがちな人間ではなかったかと思います。というか、究極の人たらしで、女性の方が放っておけなかったんでしょう。
それでも映画の後味は良いです。元妻も子供たちも良い子。
満島ひかりさんの演技が素敵で、柴咲コウさんも良かったです。
加奈子との会話で、理子は兄との良い思い出もあったことに気付き、加奈子も夫の長所を思い出しました。
理子の家族との絆も見せ、心温まる作品です。
所々ユーモアもあって面白かったですが、ちょっと綺麗事に描きすぎかもしれません。
コメントありがとうございます。
現実ならもっと辛いし、あんな兄なら憎めないはずはないでしょうが、
後味の良い作品でしたね。
俳優さんたちの魅力もあって暗くならなかったところがよかったです。
家族って呪縛じゃなく支えなんだと思わせてくれました。
上映館、回数の少ないのが残念です。
加奈子がちょっとおどけて言ったあの言葉は、可笑しみと同時に少し悲しみも感じました。ダメな人だけどやっぱり好き、ではなく、好きだったけどダメなものはダメ、と元夫と決別したんだなと思いました。でも忘れるわけではなくて、もう引きずらない、という決意でもありますね。
結論を出してくれたのは、観る側としてはスッキリしました。
おはようございます。
ゆり。さんのコメントで心がスッと軽くなりました。
コメント嬉しかったです。
ありがとうございますm(__)m
ゆり。探偵のご指摘通り
「お姉ちゃんヘルプミ〜!」のコメディの方ではなく、、
はい。深刻verです笑
弟は優しく繊細な奴で悪い人間ではないけれど、つまずくと負のスパイラルに陥ってしまい、周りに迷惑をかけ続けているんですよねぇ。。
有難い事に職場の方々の理解があるので遅刻連発でもクビにならずに仕事には行けていますが
(本当に有難いです泣)
汚部屋化は止まりませんでした。
これってセルフネグレクトですよね。。
加えて発達障害とか学習障害とか何らかの特性があるのかな〜って最近思いはじめています。
(逆にそうでなければ理解出来ないし私も気持ちを消化出来ないw)
私もこの兄を良い人とは思えません。
死者を悪く言えないってのは分かるけど、生前の行いによってはプラマイゼロにはしてやれません。
1番の被害者は良一です。
最低限の衣食住も確保出来ない状態で、しかもあんな兄が、息子を育てるなんて出来るはずないです。
ちょっと視点をずらして良一目線で描いていたら虐待映画です。
はい。
Gは見たくないけれど、美術さんは詰めが甘かったですねw
亡くなったら仏様なんだから、悪く言ってはいけないよ、という昔からの教えには私は賛同出来ないんです。全くの嘘では無かったけど、兄は誠実な人とは言い難い、理子が兄を誤解していたとは思っていません。なんだかんだで許してしまう理子は冷たい子では無かったですよね。
共感&コメントありがとうございます。
沢田研二でしたっけ?あの人も最近しでかしてますね。
死人の悪評薄れるばかり、脳内善人補完を全肯定してましたね。生きてる家族の事を考える方が良いですね。
おはようございます。
いつもありがとうございます。
あの様な部屋で暮らしていたことは息子も落ちついて勉強できなかったでしょう。でも父を憎むことなく悲しむ様子が父を好きだったことが救いでした。
下着の件は私も同じことを思いました。
多分…成長期の息子の様子を見に行けてなかった自責の念あったのかなと思いました。
そして理子も何となく察して言えなかったのかもと。
どんな人でも亡くなると迷惑掛けられてもいつの間にかいい人になってます。ダメな兄を思い出して笑ってる。そんなものですね。
おはようございます。
本当にオダギリジョーだから、憎らしいけど、憎めない、
ピッタリでしたね。
たとえ好きでも、まともな生活の出来ない人とは結婚して
いけませんよね。
良一くんのパンツやシャツがが小さかった・・・
これは胸が痛かったです。
やはり駄目人間でしたね。
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