「兄が急死して、その後片付けに奔走する4日間。」兄を持ち運べるサイズに 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
兄が急死して、その後片付けに奔走する4日間。
兄役がオダギリジョー以外では成立しない映画でした。
いい加減でおちゃらけてて、嘘つきで借金まみれ・・・
いつも妹の理子(柴咲コウ)はその嘘の借金の言い訳に、
迷惑をかけられてウンザリしていました。
そんな兄貴が突然、病気で急死する。
それも滋賀県から遠く離れた宮城県の多賀城市。
滋賀県に住む妹の理子は作家です。
とりあえず本の締め切りやらを片付けて多賀城市に向かった。
家族が他県で急死したら?
いったいどうしたらいいのでしょうか?
兄の死の連絡を受けた妹がその後片付けに奮闘する四日間を、
心情や現実をリアルに描いた映画です。
ちょっとしたHOW TOものとして役に立ちます。
まず一番大事にこと。
残された息子の良一(小学校5年くらい)の身の振り方。
このことは意外とすんなりと行きます。
兄の別れた妻(満島ひかり)が、引き取ることに。
良一本人にもなんの不足もありません。
(普通はこう簡単には行きません、母親が再婚してたり、
(経済力が無かったり、子供に情が無かったり・・・)
■
もう一つはアパートに残された遺品と、ゴミ屋敷と化していた、
その部屋の後片付け。
不潔になっていたので大変なことに。
あともう一つは、
★亀のカメ吉の身の振り方・・・
兄が離婚の際にどうしても渡さながった良一。
意外なことに彼はお父さんが大好きでした。
海に浮かぶ麒麟(きりん)をみたり(???)、
図書館で寛いだり、
お父さんが作る焼きそばが大好きだったり・・・
いいパパだったのは、本当に良かった。
最後に元妻の加奈子の言った名言をひとつ。
■
お金の無い家族に、幸せな家族はいない、
果たして、この名言を覆す現実はあるでしょうか?
◆
ポロリとしたり、身に積まされたり、ちょっと切なかったり、
いい映画ですが、中野量太監督の「浅田家!」や
「湯を沸かすほどの熱い愛」に較べると、
ややこじんまりとした印象でした。
共感ありがとうございました。満島さんの演技が良かったから、あのセリフは印象に残りますね。『ダメな人だけどそれでも好き』では幸せになれないですよね。『好きだけど、ダメなものはやっぱりダメ』が現実的です。
共感ありがとうございます!
人間はいつ死ぬか分からないので、「子供たちの迷惑にならないように終活を始めようかな」って考えさせられた作品でした。幸いなことに横浜の人間は郷土愛が「異常に強い」ので、家から出た娘は隣町に、息子は車で30分圏内の市内に住んでいるので、自分が狂ったりしない限り、簡単に持ち運んでもらえる距離にいるのが幸せです。
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