「出来てしまった溝、あとで解る誇られてた私。」兄を持ち運べるサイズに SAKURAIさんの映画レビュー(感想・評価)
出来てしまった溝、あとで解る誇られてた私。
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とある夜、兄の訃報の電話を警察から貰い、遺体のある宮城県多賀城市へ向かう事になる妹・村井理子の話。
今までのこと、兄ばかりを可愛がる母の姿を見て「お兄ちゃんは居なくなればいいのに」と思ったあの日、兄が亡くなったアパートでの遺品整理、兄の周りにいた人間から聞き知る、兄の姿と兄から貰ったメールの真実…。
兄妹の関係が少し解り理子の対応、態度に納得と思う序盤から、多賀城市のアパートでの遺品整理、合流した兄の元妻と娘を絡めながらの解り合えなかった兄との溝とメールの回収。
居なくなった家族、残される息子の姿にしんみりで、亡くなったと思えばそれぞれが想う兄の姿が現れれば笑えてホッコリ、兄は亡くなってしまったけれど出来てしまった溝が徐々に埋まってく過程がよかった。
幼いころ仕事で帰ってこない両親に寂しがる理子を見て、自転車の2人乗りで両親の働く職場へと行ったあの夜、そこに兄のホントの優しさはありましたよね。
笑えて泣けてホッコリ出来た本作面白かった。
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おつろくさんのコメント
2025年11月29日
共感ありがとうございます!
序盤は兄妹の間に溝を掘りまくっていたクズ兄の話でしたが、後半は死んだクズ兄が兄妹だけでなく、元夫元妻の間にできた溝もせっせと埋めている描写が、なんともコミカルで涙を誘う展開でした。
自分も涙腺崩壊していましたけど、周りの人たちも結構ポロポロ泣いていましたよ。ここはやっぱり中野量太監督の力量ですね。
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