「M:Iとは一味違うトム・クルーズとさすがのジェイミー・フォックス!」コラテラル Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
M:Iとは一味違うトム・クルーズとさすがのジェイミー・フォックス!
6月9日(月)
本当はピューを観に行きたかったのだが、見逃していたトム・クルーズをBSでやるじやないか。20年前のトムを観ておこうとNHK-BSで「コラテラル」を。
私は監督マイケル・マンと言えば「ラスト・オブ・モヒカン」なのだが(「フォールガイ」でも出て来たね)、2004年公開で見逃していた本作も一味違うトム・クルーズが観られた。
LAに着いたビンセント(トム・クルーズ)は、ぶつかった男(このシーンのみのカメオ出演ジェイソン・ステイサム)と持っていたカバンをすり替える。この後十数分はビンセントは登場せず、タクシードライバーのマックス(ジェイミー・フォックス)の姿が描かれる。ある意味、主人公はマックスである。
稼げる夜のタクシーをやっているマックスは乗せた女性客の身なりから弁護士とふむ(観察力がある事が判る)が「検事よ」。
アニー検事とどの道を行くと早いか賭けて勝ち、困る事があったら連絡して、と名刺を貰う(これがちゃんと伏線になる)。
その後にビンセントを乗せたマックスは、一晩の稼ぎの倍額で一晩彼の運転をする事になる。
最初に行った場所で死体が降って来てタクシーを直撃し、トランクに死体を入れて次の場所へ向かわされる。ビンセントは麻薬組織に雇われた殺し屋で、次々と検察側の証人を殺していく。
耐えられなくなったマックスは、彼のカバンを奪い逃げる。本作でもトムは走る!ジェイミー・フォックスを追って走る。
マックスは陸橋の上からカバンをハイウェイに投げ捨てターゲットのデータを破壊する。
しかし、ビンセントはマックスに依頼人から再度データを貰いに行くよう脅される。母のいる病院に寄ったから母の存在を知られてしまったマックスは、覚悟を決めてデータを貰いに行く。ヤバい緊張感の中、度胸のすわったやり取りでデータをゲットする。4人目のターゲットを殺したビンセントを乗せたマックスは、減速せずにタクシーをクラッシュさせるが、ビンセントは最後のターゲットに向かう。マックスは、最後のターゲットがアニー検事だったと知り、なんとか彼女に電話しようと試みるのだが、…。
夜のLAを切り取ったスタイリッシュな映像と半端ない緊張感に包まれたスリリングで見応えのある作品だった。
改めて言うけど、ジェイミー・フォックスは、上手いね。