やがて海になる

劇場公開日:2025年10月24日

解説・あらすじ

「ある役者達の風景」の沖正人監督が、生まれ故郷の広島を舞台に、自身の人生を投影して描く人間ドラマ。

広島県の西部、瀬戸内海の島しょ部に位置する江田島市の島で生まれ、島から出ることなく生きてきた修司。父親が家の畑で突然死したことに責任を感じている修司は、残された母と実家で暮らしながら、行き詰まった日々を送っている。ある日、テレビを見ていた修司は、東京で映画監督として活躍している幼なじみで親友の和也が、故郷の江田島を舞台に映画を撮ることを知る。その頃、かつて修司と和也が思いを寄せていた幸恵は、妻子ある男性と交際していた。3人のそれぞれの思いが交錯する中、島では和也の映画の撮影が始まる。

修司役を「国宝」「行きがけの空」の三浦貴大、和也役を「仮面ライダービルド」などで知られる武田航平、幸恵役を「窮鼠はチーズの夢を見る」の咲妃みゆがそれぞれ演じる。

2025年製作/92分/日本
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
劇場公開日:2025年10月24日

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映画レビュー

3.5 三浦貴大、大活躍の2025年を締めくくる主演作としては物足りない

2025年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

1985年11月10日生まれで今月40歳の節目を迎える三浦貴大。今年はクセの強い脇役の演技が高評価された「国宝」を含め映画出演作が実に5本、そのうち本作を含む2作で主演と、まさに大活躍の一年になった。

8月公開のもう一本の主演作「行きがけの空」のレビューで、「三浦貴大の演技がしみじみと良い。大きく表情を変えることなく、よく通る声のわずかな調子の変化や目の繊細な表現で、複雑な心の動きを伝えている」と書いた。本作「やがて海になる」での演技の傾向もまあまあ近いが、物語上は三浦が演じる修司が本編尺のうちかなりの時間でぐずぐず、鬱々としていることもあり、にじみ出る人間味のような良い部分があまり表現されず、物足りなさを覚えた。

沖正人監督は本作の舞台である江田島の出身。プレス向け資料に、広島を舞台にした映画には原爆や戦争やヤクザなどの強いテーマが多くあるが、それだけで語られることに偏った印象も感じ、自作では島を出た(映画監督になった和也)、島に残った(修司)、事情があって島を行き来する(スナック勤めで不倫中の幸恵)という三人の視点から江田島を描いた、という趣旨のコメントを寄せている。よく知る故郷だからこそ、よそ行きでない普段着の、日常の島の姿を見せたいという思いもわかる。ただ、せっかくご当地映画としての側面もあるのだから、江田島ならではの魅力的な場所、観客がちょっとした観光気分を味わえるようなロケーションや名物料理が登場してもよかったかなとは思う。

幸恵役の咲妃みゆに関して、Wikipediaほかで宝塚歌劇団出身であること、宝塚音楽学校在籍中に大きな問題が起きた96期生だったことなどを知った。宝塚について、元劇団員で映画やテレビで活躍する女優が多いこと以外はほとんど知らないことばかりだが、今さらのように大変な世界だな、宝塚に関わった人たちの人生もいろいろあるなと、映画に関係ないところでしみじみとしてしまった。

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高森郁哉

4.5 三浦貴大さん

2025年10月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

癒される

舞台は広島県江田島
島を出た人 残った人 島を行き来する人
島で青春を過ごした3人が40歳を前にして再会。
ワクワク ドキドキするようなストーリーでは無いですが3人の
心情がしみじみと描かれていてホッコリ。
修司(三浦貴大)が父親の死が自分のせいだと思い込んで悩んだり
自分のことより親友の2人の幸せを願う優しさに胸が熱くなりました。
何度も観たくなる映画です。

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Yoko

3.0 大の大人が何をやっているんだろう感は凄いけど、青春ってこんなものなのかもしれません

2025年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

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Dr.Hawk

3.5 ああ、瀬戸内

2025年10月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

癒される

 日曜に見ようと思ってたらプログラムには載ってないのに前日、東京国際映画祭での上映があると知り本日、仕事が終わり電車で滑り込みでした。広島舞台のようだがと思ってたら海岸に船が行き交うのどかな風景に故郷愛媛を彷彿した。見た限り広島、伊予、徳島弁の混ざったこと場に違和感を感じ入りが良かっただけに人物像が像が東京の子が駄々をこねた長男に見えたり、3人の行動に違和感。
トークで沖監督の理想と言ってたので上映すんで監督と握手の際に、少し理想を入れすぎです、もっと瀬戸内の人間味が感じれるかと、と言ってしまったが快く握手してくださった。

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おおとり

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