秘顔 ひがんのレビュー・感想・評価
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スリリングな、にしおかすみこサン国実百合さんと刺身のツマにソン・スンホン。
ソン・スンホンと監督キム・デウ『情愛中毒』コンビの新作。
といったら観に行きますよ。
ソン・スンホンの『情愛中毒』4回位観ました。
色気もフェロモンも凄くて、哀しみも染みました。
(まあ、ただの不倫映画ですが。)
「秘顔-ひがん-」はソン・スンホン主演、ではあるが、
なんだか、にしおかすみこサンとノーメイクの国実百合さん(売れなくてすぐに消えたアイドル)のコントを観ているみたいな気分になった。
観たいのはソン・スンホンである。
中盤から不安状態の演技でソン・スンホンさんの目が、
桜田淳子さんのように左右の大きさが違い不安定になり、
こんな演技もできます状態に以後の展開に期待もしたが、
にしおかすみこサンと国実百合さんには敵いませんでしたね。
ソン・スンホンさんは、刺身のツマでした。
(もっとカッコいいソン・スンホンを観たかったよ。)
今から15年前、まだマッチングアプリもない時代。
僕は手相鑑定士をしていて、ある女性から結婚の相談を受けた。
女性の年頃は30才前、といったところに見えた。
「私、結婚できますか?」と言いながら差し出す掌は、
恋愛線(結婚線)が二十代はじめに1本だけ。
しかも同性愛傾向ありの線もある。
男性のイメージを訊くと
「親父とアニキがパンイチでいる家で育ったので男は友だちって感じ」との答え。
女の子、可愛い子とか気になる娘とかのイメージは?
と続けると、モジモジしながら
「何を話そうかってアガってしまう」と俯いた。
掌の線の説明をして、
世間体で結婚しなければならないのなら、友情結婚のような感じをイメージしていくと具体化するかもしれない、
今の手相では結婚の可能性は全く視えない
と伝える。
僕は他人であるゲイやレズビアンが隠して異性愛結婚をしても仕方ない、とは理解している(自分自身は選ばないが)。
ただ「秘顔-ひがん-」のような人間(レズ)の強欲を観ると、モヤモヤする。
レズ物ってなんかモヤモヤしてサッパリしないよね。
映画としてはスリリングで最後まで面白かった。
美顔 悲顔 そして善悪の彼岸
ミジュ役のパク・ジヒョン頑張ってましたね。オトコに興味なかったはずなのに。
あの熱演はやはりピーピングを意識したからなのでしょうか。
なんとなく永野芽郁似に感じました(時事的にも)。
この関係 果たして何が良くて何が悪いか、何が幸せで何が不幸なのかはわからない。
決着にもやもや!逆だったらよかった!
三角関係愛憎ミステリーの変化球。
話が凝っていて面白い。
しかし、所有欲と支配欲が強いセレブ嬢セヨンが、貧しく清楚な大人しい娘ミジュを支配、本人も受け入れて、めでたしめでたし?(楽団指揮者のイケメン・ソンジンは問題外。)
なんか金持ち強欲悪役令嬢が勝って終わりみたいなのはすっきりしない。せっかく逃がしてやったのに。
逆だったら良かったのに!
セヨンが閉じ込められても解放され、これまでさんざん抑圧されていたのが立場逆転でめでたしめでたし、ってゆう方がスッキリしたのに!
でも、ヨジョンは脱げないからだめだったか…。
邦題のセンスもアレだが、本編のラストもどうにかならんかったのかな、と思った
2025.7.1 字幕 MOVIX京都
2024年の韓国映画(115分、R18+)
リメイク元はスペイン映画『The Hidden Face(2001年)』
失踪した婚約者を巡るスリラー映画
監督はキム・デウ
脚本はノ・ドク&ホン・ウンミ
原題は『히든 페이스』、英題は『Hidden Face』で、ともに「秘められた本性」という意味
物語の舞台は、韓国の高陽市近郊
楽団の指揮者として活躍しているソンジン(ソン・スンホン)は、楽団長へヨン(パク・チヨン)の娘のチェリスト・スヨン(チョ・ヨジョン)と婚約していた
金持ちに生まれたへヨンは何でも母親に頼み込み、今度は郊外にある豪邸を買ってもらっていた
そこは、スヨンのチェロの師匠であるパク・ヒョンフン(ピョン・ジュンヒ)がかつて住んでいた家で、それを全面リフォームすることになっていた
内装も全て終えた豪邸に足を運び入れたソンジンは、戸惑いながらも新居に馴染もうと努力を重ねていった
ある日のこと、突然スヨンの姿が消え、家には「動画を見て」という書き置きと、動画ファイルの入ったノートPCだけが置かれていた
家出をしたのかは分からないが、スヨンは理由も言わずにソンジンの元から消えてしまう
へヨンと相談するものの、ひとまずは帰ってくるのを待つとして、警察に相談することは避けることになった
スヨンは楽団のチェリストでもあり、さすがに補充が必要となっていた
そこに、スヨンの元同窓生であるミジュ(パク・ジヒョン)が面接にやってきた
聞けば、スヨンから頼まれたとのことで、彼女もスヨンの行き先は知らなかった
ソンジンはやむを得ずに面接をして、彼女の腕を確かめた
技術は拙いものの、楽曲に関する感じ方は似通っていて、彼女を採用することになったのである
物語は、4幕構成になっていて、「現在(失踪後)」「その3ヶ月前(失踪に至るまで)」「現在の7ヶ月前(建物が作られる経緯)」と進み、最後に結びとなっていた
ネタバレに関してはそこまでのものはなく、スヨンとミジュの秘めたる関係というものが暴露されていく
スヨンのプライドの高さゆえに思い立った悪戯だったが、自分を捨てて男に走ったことへの復讐心がミジュにあのような決断をさせている
真性ではなくバイということなのだろうが、そっち方面よりはSとMに関する描かれ方の方が色濃くなっていたように感じた
建物に関するネタバレもあるが、師匠の夫が731部隊に併合されていたという、プチ日本軍ネタがあったのはお約束のようなものだろうか
そこでの再現映像はなく、スヨンとミジュの若かりし頃の悪戯が描かれるのだが、スヨンは一切肌を見せないところは徹底していた
スヨンが行方不明のままだったら、そのまま母親と関係を持ってしまうのではと思わせる何かがあったが、それをスヨンが見ていたらどうなっていたのかな、とか余計なことを考えてしまう
母親の方もスヨンと同じ性質を持っているが、夫とされる人物は出てこないので、無茶な展開になってしまいそうな予感もした
いっそのこと、ミジュとの関係が終わった後に母親から言い寄られて断ることができず、とかだったらサプライズだったかもしれない
ここまでくるとほぼハーレクインロマンスではあるが、その行為がスヨンのみならずミジュをも逆撫ですることになって、さらに混沌としても良かったのかな、と思った
いずれにせよ、毒があるようで薄めで、ラストの展開も「いつの間にか」みたいな感じになっていたのは解せなかった
ミジュが閉じ込められた先で何を思って従順になったのかが描かれず、ソンジン不在の中でミジュとスヨンの形勢逆転のシーンは必要だったように思う
R18+なので、高校時代の絡みは描けなくても、成人期のスヨンとミジュのセックスは描けると思うので、そこで暴力的な描写があった方が説得力が増しただろう
そこをスルーして「数週間後」みたいになっているのがネックなので、そこまで徹底的に演じられる役者を配した方が良かったのではないだろうか
Mirror
韓国の密室ミステリーかな?くらいの認識で鑑賞。
オリジナル元は未見です。
ハラハラさせてくれるジャストなミステリーで逐一ニヤニヤさせられました。
その展開がその展開につながっていくのね!という点と点が線になるのがビシッとハマるので気持ちいいですし、真面目に狂ってる作品なのもあって楽しかったです。
うまくいってない音楽家の夫婦が映され、嫁さんが別れを切り出して頭を抱えているところに、嫁さんの代打で来た女性とちょっとだけ関係性を深めようとしたら、めっちゃくちゃにオーバーしちゃって一夜の関係に…といった感じで進むベターな感じかなーと思っていたらそれを前振りにして派手な話が進んでいくというのが良かったです。
うまいこと誘惑されたな〜と思ったらどんどんカラクリが明かされていき、互いの腹を探り合いながら、利用するためだけに男を経由するというなんともいやらしいのが良かったです。
日本でいうマジックミラー号の室内版みたいな感じで、扉の奥から室内が確認できるけれど、室内からは扉の奥は見えないというシチュエーションがシチュエーションならドキドキするもんなんですが、今作ではNTRでガッツリ利用されてしまうので情緒がさぁ大変といったところも面白かったです。
女が男に寝取られるのは気持ちの良い物ではないんですが、その逆は謎に爽快感があったりするのは不思議でした笑
皆々様表情が抜群に良いですし、全身から漂うセクシーさがこれまた良い味を出していました。
指揮者に必要な筋肉なのか?という疑問ももはや面白いくらいです。
オチも良い具合にクレイジーでしたが、真っ当なクレイジーだったので、もっと暴れても良かったのにな〜とは思いました。
ジャストミートな韓国密室ミステリーでした。
関係性でここまで拗れるものをリメイクありとは作れるとは恐れ入りました。
鑑賞日 6/26
鑑賞時間 18:30〜20:30
レズ奴隷の勝ち〜!エロ弱めR18スンホン背筋ヤバっ
R18にするほどのエロは弱め。ソンスンホンが爽やかでダメエロ男に見えず没入出来なかった。レズ奴隷ヒロインも痩せ過ぎで爽やかでエロく見えない。レズSも奴隷にうまく転がされ、ダメ男も奴隷の思い通りに、ゴルフに逃げる。731部隊のくだりがイマイチ?監禁部屋があって、そこでレズってたのを知る先生も家を奪われたくだりも???濡れ場も大した事なく、これなら愛に奉仕せよの方がエロかったような。スンホンがマッチョ過ぎて、マエストロには見えないし、ピアノのシーンの指アップの差し替えが、本人とは真逆の綺麗な手過ぎて、マイナスポイント。空いてるかと思いきや、年齢層高めの方で6割埋まってました。え?この人達、濡れ場見たいの??よく分からん客層。スンホンの肉体も大して披露されず。。。ラストも大してオチはなくて、レズは開き直って、ダメ男も見てみぬふりを貫くという微妙な終わり。大したレズシーンもなくラスト、レズがあそこ舐めて終わるのも何だかなあー。これはどこが18禁なのかなあ。
退屈しない
音楽が素晴らしい。また女優さん美しい 男優も逞しくて素敵。ストーリーは怖い!! 最後はパラサイトみたいな。。
でもレズビアンって身体の関係で美しいうちはいいけど皆年取るし。第一閉じ込められて退屈だし。
最後は漫画みたいで非現実的なオチなので3,5かな
不思議な三角関係?
レズビアンの2人が感情にまかせてやりたい放題。振り回されるマエストロがどんどん沼に堕ちていくお話。
R18なので相当エロイ内容で泥沼エンディング?と思いきや、何となく丸く収まっている不思議な作品でした。
お屋敷の隠し部屋ミステリーはなかなか面白かった。
カギと雨とワインでほろ酔い🍷に注目。
69
パッケージングされた人生 パラサイト壁の中の家族
本作の登場人物三人の中で最終的に勝利してすべてを手にしたのは誰だろう。マエストロの地位とスポンサーを手に入れたソンジンか、それとも監禁はされたが何とか救出され夫を取り返せたスヨンか、それともスヨンから夫を奪い取ろうとしたミジュか。
結論を言えばミジュだと思う。彼女はスヨンの結婚を機に捨てられる。スヨンはレズビアンだけどパッケージングされた人生を送るために相手として申し分のないソンジンと結婚する。裏切られたミジュはスヨンに復讐する。
映画ラストでミジュは逆に監禁されてまるでペットのようにあの隠し部屋で飼われている。一見するとスヨンがミジュに勝利してすべてを手に入れたかに見えるけど、一度失いかけたスヨンの自分への愛を取り戻したのはミジュだ。
スヨンのペットとして自分の性感帯の開発に利用しただけだとスヨンから言われてショックを受けたミジュ。そしてスヨンへの復讐のためにソンジンと寝る姿をあえてスヨンに見せた。
スヨンが見ていて辛かったのはソンジンがミジュを抱いてる姿ではなくてミジュがソンジンに抱かれてる姿だったのではないか。
ミジュにはもう興味がないと言い捨てて愛してるわけでもないソンジンと結婚したけど、ミジュはそんなスヨンの気持ちを振り向かせるためにあえて抱かれる姿を見せたんだろう。
そうしてミジュはスヨンに焼きもちを焼かせてスヨンを再び自分に振り向かせることに成功したんだと思う。
だからこそ作品最後のあの幸せそうな笑顔に納得できる。すべて思い通りに事を運んだのはミジュだったということ。
本当ならミジュがスヨンに復讐してあのまま監禁状態で終わっていてもよかった。その方がより恐怖感も増すし。だから最後の終わり方は蛇足かなと思ってたけど、最終的にミジュがスヨンの自分への愛を取り戻すことができてあの幸せそうな表情からあの終わり方にも納得できた。まさにペットとして愛する人に飼われたいという倒錯的な愛のカタチを描いたんだと思う。ミジュの部屋のハムスターがわかりやすい。
本作はとにかくキャスティングが素晴らしい。スヨンを演じたのがあのパラサイトの奥さん役のチョ・ヨジョンさんだとは最後まで気づかなかった。パラサイト見たときは黒木瞳さんのイメージだったのが今回はまるで鳥居みゆきさんにしか見えない。メイクのせいもあるんだろうけど本当に同一人物なんだろうか。
ソンジン役の人も非の打ち所の無いイケメンだけど、やはり何と言ってもミジュを演じたパク・ジヒョンさん。韓国の女優さんでこんな魅力的な人がまだいたとは。確か「コンジアム」は鑑賞してたけど気づかなかったな。本作は彼女にすべてもっていかれてしまった。
一見薄幸そうで守ってあげたいキャラ、かわいらしくて清純な雰囲気。でも実はその顔の裏にはしたたかさを秘めていた。
もう彼女しかこの役を演じられる人はいないというくらい役にはまってたな。これはまた役者さん目当てで見る作品が増えそうだ。
セクシャルサスペンスとは聞いていたけど、ここまで惜しげもなく濡れ場を演じられるなんて韓国の女優さんの役者魂には恐れ入りました。日本の女優さんも見習ってほしい。北川景子さんとか吉岡里穂さんとか。まあ無理だろうけど。
本作は時間を徐々にさかのぼらせることで真相が明らかになってゆく仕掛けになっていて見ていてとてもワクワクさせられた。一体何が明らかになってゆくんだろうと観客の興味をそそる展開が見事だった。また覗き覗かれるというなんともエロチックな題材もとても興味をそそられた。
キャスティングが素晴らしくてストーリーもこれだけ面白いなんて、かなり満足にいく作品。これはリピート決定かな、下心込みで。
豪邸が舞台でシェルターの様な隠し部屋もあり、おまけにチョ・ヨジョンさんも出ていてどうしても「パラサイト」を作り手は意識してるように感じる。
庶民の出のソンジンと富裕層のスヨンとその母親との関係性。スヨンの母親は何かとソンジンを無意識に見下していてソンジンもそれを感じている。でもソンジンも彼ら富裕層を利用しようとしている。パラサイトの家族のように。スヨンを本気で愛してはいないだろうし、この夫婦は仮面夫婦だ。ソンジンは自分の地位を手に入れて満足だし、スヨンもミジュという恋人がいる。ソンジンもスヨンとミジュの関係を黙認してるんだろう。
人からどう見られるかを重視したパッケージングされた人生。真の顔は奥に隠して生活を続ける彼ら。まさにタイトルのHidden Face(秘顔)、それを維持するために彼らはこれからもこの生活を続けていくんだろう。
とすれば本作ですべてを手に入れて勝利したのはこの三人全員ということだな。これぞ三者がすべて満足のいく「三方よし」だな。
この作品を鑑賞した日はチョイスした作品すべてが韓国映画だったけど、四本見てすべてハイレベルな作品だった。あらためて韓国映画の底堅さに驚かされた。
オリジナル作品は配信で見れないのでついついアマゾンでレンタル落ちDVDをポチってしまった。
終わりの盛り上がりに欠けるという意見があるが、素晴らしいラストシーンなのだ。:追記
最初、なんて陳腐な展開かと思った。
しかし、それは計算されたミジュのスヨンに対する復讐の道筋。
なるほど最初は陳腐でなければならなかったわけだ。
ミジュはスヨンを傷つけ、死んでもかまわないと監禁する。
お嬢様のスヨンは黴の生えたインスタントラーメンをかじりながら生き抜く。
スヨンにとってミジュの憎しみは,実は愛の裏返し。
スヨンはミジュの憎しみを、どこか愛おしく感じていたのだ。
究極のM体験。
おそらくスヨンにも意識できてなかったはずだ。
そして、そのことは最後のシーンで明らかになる。
救出されたあと、スヨンはミジュを警察に突き出さない。
「警察に突き出すよりもさらに厳しい罰を与えたい」のではないと思う。
最後にスヨンはミジュを環境を整えて監禁する。
終わり方が盛り上がりに欠けるという意見の人は、スヨンが徹底的にミジュに意趣返しをすることを期待していたのかもしれない。
違う。
これはミジュへの仕返しではない。
倒錯した形でスヨンとミジュの愛は完成するのだ。
足枷のカギはミジュが持っている。
ミジュは監禁されることを受け入れている。いや選んでいるとさえ言える。
ミジュは仕方なくスヨンに奉仕するのではない。
スヨンの所有物であることに酔ってさえいる。
その表情を読み取らないとラストシーンはぼやけて見えるだろう。
陶酔の中に二人はいるのだ。
男(ソンジン)はもはや「だし」に過ぎない。
ただの出汁殻。
ソンジンの指揮ははっきり言って下手だ。
なるほどそれも意識された演出かも、とさえ思えてきた。
大きなお屋敷の隠し部屋という設定は「パラサイト 半地下の家族」にもみられた。
お好きなのかしら。
追記
性的関係を結ぶためには互いの同意が必要とするフェミニズムからすると、この映画は悪魔の映画かもしれない。エロスの根源には「支配・被支配」があると示唆しかねないこの映画は多分ヨーロッパでは作れないのではないだろうか?
ラブインザビッグシティでは男女間の理想的な人間関係が描かれる。互いの弱点も、いやなところもお互いに支え合い、すがすがしいが、そこにはエロスを介在させられない。
サブスタンスも見た。全編、女性嫌悪(ミソジニー)に満ちた映画だ。
エロスは理性でコントロールできるか?
国宝も女性は男を支える都合のよい存在として描かれ、それが批判されない。
時代の空気が変わってきたのかもしれない。
大なり小なりどんな夫婦も恋人も
どんな夫婦でも恋人でも、大なり小なり秘密があり、それがばれたり開き直ったりごまかしたりしながらやっていくのかも。
ミジュ役のパク・ジヒョンがよかった。清潔感。
大阪郊外でレイトショーに行きましたが、シアター内に自分一人しかいませんでした。コロナ禍以来久しぶり。
本性は変わらない
途中まではラストがどうなるかと思ったが、そうなったかという感じ。人間の本性は、どんな状況を経験しても変わらないということか。却って自分の本性が分かって開き直ったか。R18?。
【”完全なる支配欲。そして自分の本当の人生を生きる。”今作は、魅惑的で蠱惑的な数々のセックスシーンを織り交ぜつつ、個々人の秘めたる性癖は変わらない事を描いたエロティックサスペンスなのである。】
■楽団の指揮者ソンジン(ソン・スンホン)は、楽団のオーナーを母に持つ、裕福で我儘で自分の望みは全て叶うと思っているチェリストのスヨン(チョ・ヨジュン)と婚約するが、彼女が突然彼にメッセージを残して、失踪した事で動揺する。
”ソンジンと住むために”且つて731部隊に所属していた父親と住んでいた家を新たに改築し、結婚と大事な公演を控えたスヨンは、何故に失踪したのか。
そんな彼の前に、スヨンの代わりのチェリストとしてミジュ(パク・ジヒョン)が現れる。美しく、スヨンと違い控えめで裕福でもないミジュにソンジンは惹かれ、スヨンと共に住む予定の改築したばかりの家のスヨンと寝るベッドで、激しいセックスをするのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・いやあ、今作は面白かったなあ。ミジュを演じたパク・ジヒョンの美しい裸体と、激しいセックスシーン。ええ、私はエロが好きですよ。大体、健康な肉体と歪んだ精神の男がエロが嫌いなんてことがありましょうか?(開き直り!)
・作品構成も、中盤まではスヨンと学生時代から同性愛関係に在ったミジュの、スヨンへの復讐だとミスリードされたもんな。だって、マジック・ミラー付きの防音壁に囲まれた731部隊に所属していた父親が作った隠し部屋に閉じこめたスヨンが、見ているのが分かっているのに、わざと彼女に見える様にソンジンと激しいセックスする姿を見たらねえ。
・隠し部屋に閉じこめられたスヨンが、マジック・ミラーを叩きながら助けを求めるも、声は届かずに、カビの生えたインスタントラーメンを齧りながら、やつれていく姿。一方、ミジュは嬉々として、ソンジンと交わり彼を虜にして行く姿。
・一方、貧しい家の出のソンジンもミジュにドンドン惹かれて行くが、何かが腑に落ちないのである。何故にスヨンには出国記録も無く、スマホも通じないのか・・。
そして、更にミスリードを観る側にさせるマジック・ミラー越しのミジュと閉じ込められたスヨンの会話。怖いですねえ。心が寒くなったのは、私だけであろうか・・。
■だが、この作品はここからが凄いのである。もう、ビックリである。
ナント、実は、ミジュはソンジンなど眼中になく、スヨンの自分への支配欲を只管に刺激していたのである。そして、ミジュの手が僅かに映った写真により、スヨンはソンジンにより、ミジュ立ち合いの元、隠し部屋から救出されるのである。何故にミジュはスヨンを助けたのか?
それは、彼女にもう一度、【完全に支配されたかった】からなのである。
・全ての秘密を知る、且つてスヨンとミジュの関係を知っていた、車椅子の老婦人を池の上に引かれた木道をスヨンが押すシーンは、怖かったなあ・・。
<そして、ラスト。スヨンとソンジンは仲良くベッドに寝ていて、スヨンはその合間にギギギット隠し部屋の扉を開けて、中で足に足枷を付けて暮らす幸せそうな顔をしたミジュに生活必需品を渡すのである。
マア、或る意味、”三人とも幸せになって良かったね!”なのであるが、”変態さん、集まれ!”なのである。
今作は、魅惑的で蠱惑的な数々のシーンを織り交ぜつつ、個々人の秘めたる性癖は変わらない事を描いたエロティックサスペンスなのである。>
体裁と都合の指揮棒。
結婚間近に姿を消したオーケストラ・チェリストのスヨンと、スヨンの相手で将来有望な指揮者・ソンジンと、スヨンの穴を埋める為に面接に来たチェリスト・ミジュの話。
面接の際に失礼な振る舞いをしたと下心ありでミジュへ近づくソンジンだが、誘った外食からの自宅飲みで体の関係を持ってしまうが2人だが…。
観始めは遊び人な指揮者ソンジン、スヨンがいなくなった事をいいことに昼は指揮者、夜はコントロール不能な指揮棒使い位に思ってたけどこうきたか!(笑)
関係を持ってしまったソンジンとミジュ、その最中に鏡を見ながらするミジュに?と、自分を見ながら興奮する女くらいに見てたけど…、裏切った者への閉じ込め、マジックミラー越しの見せつけお仕置き視姦プレイ。
ミジュの居場所を察したものの、助けたいけどプレイを見られて恥ずかしい、どうしようなソンジンの心情と、ミジュの“ビジュ”、まさかのストーリー展開で面白かった。
これって「ヒドゥン・フェイス」のリメイク?
ただあの傑作とは違い、人間関係が奇妙だから通常人には理解出来ない出来になっている。
ソン・スンホンは彼女を閉じ込めたままで平気なの?
それともこれが韓国では通常なオチなの?
理解出来ない。
美男と美女二人が大胆な濡れ場
小ぢんまりとまとめた映画だったなー、という印象です。
ミステリーなのですが、かなり早い段階でお話しの秘密が明かされて、後はドロドロとしたものを長々と観させられるだけ。
設定のほとんどを置き去りにした全く現実味に欠ける展開。
オチも非常に面白くなかったと思います。
美男と美女二人が大胆な濡れ場を見せたとしても、それで面白い映画を作れる訳ではない、という教訓は、私の中にしっかりと残りました。
新たな夫婦円満の秘訣?
公開初日、
見渡せば40代後半から60手前の
性欲モンスターみたいな(偏見ですw)
おじさましかいなかった、劇場内カオス(笑)
皆さまの欲望は十分に
満たせたのではないでしょうか(笑)
そのくらい美しく淫靡な世界観を観れました。
嫉妬心とは本当に怖いです。
可愛さ余って憎さ百万倍と言ったところ。
危うく○してしまうところに
ソンジン(ソン・スンホン)に
理性が戻ってよかったよ(笑)
ミジュ(パク・ジヒョン)の
あどけない雰囲気とその裏の顔が
たまらなく好きでした。
悪女ですねぇ、日本で言うところの
広末涼子みたい。(両者ともに褒めてます)
スヨン(チョ・ヨジョン)は
金持ち我儘女でしかないけど
なんか憎めないところもあったなぁ。
夫婦円満の秘訣をラスト垣間見れました。
互いがそれで地位も名誉も保てたままなら
本人たちがそれでいいなら
最高に幸せな環境です(笑)
悲しき性(さが)、悲しき性(せい)
指揮者のソンジンの婚約者スヨンがビデオレターを残して失踪した。後釜の演奏者にミジュが選ばれた。婚約者を待つソンジンだが、ミジュの魅力に負けて、いけない関係となる。
徐々に過去の出来事が語られ全貌が明らかになる。
この映画は「変な家」である。
前の持ち主から部屋については分かるし、防空壕なる単語も出るが、現在住むソンジンは何も思わないのか?明らかのおかしいスペースがあるし、中を確認しないのか?
音楽家ということで異常に防音防振動対策されている家なのかとも思ったが、その記述もない。
映画では鏡越しの両者の言葉が分かるが、中のスヨンからは聞こえていたのかも分からない。
ソンジンが事実を知り、スヨン救出となったが、その後の生活からソンジンはミジュのその後を知らないように思える。ソンジンは事実を知った直後もその後も、何も行動ををしない。
鏡越しの見つめあう、いや 見つめあっていないスヨンとミジュ。
覗き見をする、いや 覗き見させられているスヨン。
憎悪、愛憎。
ミジュが本当に望んでいた姿がそこにあるのかもしれない。
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