「面白いとはいえ・・・」キムズビデオ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いとはいえ・・・
ビデオの魅力を知っている自分にとって、非常に興味深い作品でした。巨大レンタル店への畏敬、発見発掘する喜び─一日中入り浸り・・・見るのが目的なのか選ぶのが目的なのか・・・延滞して見ずに返すなんてざら・・・そんの記憶が蘇りました。
大切だったものを大事に思うことは至極当然だと思うのですが、いくら思い入れがある、希少価値が─といわれてもビデオなどが遺産とするのはちょっと・・・しかも、海賊版やその複製品すら含まれているのに─。映像作品は価値あるものと思えますが、パッケージそのものを永遠になどとは思えないのですが、まぁそれは人それぞれの価値観の違いがあると思うので─。
その思い入れを奪還しようと奔走する映像は、ビデオを知る知らない関係なく、かなり面白いのでは。キムズビデオの取引に画されたウラの話も結構興味深い。一方的な目線であるとはいえ、リスペクトの無さ、無礼な態度、単なる道具等々、めっちゃムカつきます。だからといって犯罪はダメだと思うのですけど、爽快でした。半ばその危ない行為を肯定するような作りにしなければならなかったとは思うのですけどねー。とはいえ、何気に取材や撮影は相当の勇気が必要だったのではと察せられます。所々でかなりドキドキさせられましたし─。
解決したような微妙な落ち着き方もまた・・・恥の上塗りというところもあってちょっと笑えましたが・・・その未来は決して明るくはないなぁなんて思ってしまいました。
でも、色々とその想像力と行動力には脱帽です。
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