エクステリトリアルのレビュー・感想・評価
全14件を表示
派手すぎないアクションが良い
採点3.8
序盤から真実が分からない、観客をケムに巻くようなサスペンス。
PSTDによる妄想と片付けられる空恐ろしい展開が続き、どこが本当かわからないんですね。
主演キャスト達と同じようにずっと混乱する展開が続きます。
脚本が素晴らしく、派手すぎないアクションも良いんですね。
これは本当に面白かったです。
フライトプランと同じ
「ホームランド」のキャリー
見所は端的に言うとジャンヌ・グルソーのパフォーマンスだろう。
彼女は訓練されたエージェントとしての鋭利なアクションスキルと、
役柄の複雑な内面を巧みに表現する堅実な芝居とを完全に両立させている。
とりわけ、
息詰まる緊迫感の中で繰り広げられる1対1の格闘シーンは、
単なる暴力の応酬ではない。
それは、彼女の身体能力と、
極限状況下で滲み出る感情が見事に結実した、
紛れもない表現行為としてのパフォーマンスである。
一つ一つの動き、表情の変化、息遣いまでが、
キャラクターの意志と苦悩を雄弁に物語っているので、
強い説得力をもたらす。
在独米領事館という閉鎖された高セキュリティの施設は、
物理的な逃げ場がない絶望的な状況を創出し主人公を追い詰める。
しかし、訓練された主人公は、
その場にある限られたリソースと、
研ぎ澄まされたアイデアを駆使して状況を打開していく。
この「制限された空間での知性と身体能力による突破」という構図は、
アクション作品の古典的なテーマでもある。
確かに、物語の進行においては、
大胆とも言える設定の飛躍が見られるかもしれないが、
セリフ回しでギリギリ単なる状況説明に終始することなく、
全体のダイナミズムで些細な点として飲み込まれてしまう。
主人公のキャラクター造形もまた、
屈強なエージェントであると同時に、
子育てをしながら、深いPTSDに苦しんでいる。
この複数の側面を持つ設定も、
一見すると既視感があるかもしれない。
しかし、その多層的な演技は、
「ホームランド」のキャリー・マティソンを彷彿とさせる、
生身の人間が抱える脆さと強さ、
その相克を見事に描写している。
余談ではあるが、
敵を一時的に無力化するために用いられる多様な手法は、
ハンカチに薬剤、延髄チョップ、
注射器、頸動脈絞めなど、
流行は循環しているようだ。
エクステリトリアルって治外法権って意味なんですね
アメリカ領事館内は治外法権
主人公はドイツの元軍人で、子どもを連れてフランクフルトのアメリカ領事館に行く。
館内で子どもが行方不明になるが、館員は子どもなんていなかったという。
かくして主人公は治外法権の館内で捜索を始めるのだが・・・。
強い美女が組織に立ち向かうのはスカッとする。
Netflix 🇩🇪のアクションスリラー映画
たとえ女性でも特殊部隊の元兵士は、とにかく恐ろしい考える狂気であり凶器でもある。
今は亡き夫の祖国に移住することになったドイツ人女性と息子が申請の為に訪れた領事館で事件に巻き込まれる。そこは「エクステリトリアル」=「治外法権」の場所。ドイツ警察は立ち寄れない。
息子が突如消えた。母ザーラは必死に探すが取り合ってくれない。防犯ビデオにも息子が映っていない。ザーラはPTSDの治療を受けている。ザーラのPTSDによるフラッシュバックなのか?領事館の誰かの仕業なのか?
.
.
.
ドイツ語版wikiによると よくある設定でオリジナリティがないとか書いてあるが、それは置いておいてもこの映画は、ザーラの異常な行動と身体能力にのみに依るものである。
ザーラ自身も事実がわかっていない段階で、逃走、暴力、器物破損等やりたい放題。領事館もかなり広く警備員も多いのだが弱く追うのも遅い。いくら特殊部隊出身でもやりすぎ感が強い。
首謀者発覚後も、その元となった原因も分かりづらく、見終わった印象もあまり…。
………………
日本語版キャスト
ザーラ・ウォルフ(元特殊部隊兵士女性):山村響、エリック・キンチ(地域警備長):斉藤次郎、イリーナ(政治難民)/キラ:森千晃、ドノヴァン軍曹:佐々木啓夫、デボラ・アレン(総領事館上司):ちふゆ、ジョシュ(ザーラの息子6歳):加藤岳、アイリーン(エリックの娘):新津ちせ、マルテロ:白石兼斗、ジョアンナ・キンチ:七海乃麻、アニャ・ウォルフ:今泉葉子
「Flight Plan」で「96時間」なアクション映画
人の親なら恐ろしすぎる序盤。緊張感に富み、アクションも見応えあり。
ロシア系美女の登場に、ちさまひ(ベビわる)的展開を期待するも...。
終盤もスリリングではあるが、序盤が良かっただけに若干尻すぼみに終幕。
全14件を表示