「人が人ときちんと向き合い生きてゆくなら避けてはいけないこと。」ブルーボーイ事件 すけちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
人が人ときちんと向き合い生きてゆくなら避けてはいけないこと。
色々と考えさせられるのかと思って覚悟して観ましたが。
直球勝負のがっぷり四つ相撲の真っ向勝負でした。
正直昨今はLGB……なんちゃらかんちゃらありすぎてよくわからないし流行り廃りがあるのか本質よりも皮ばかりのような気がして好きではないんですが。
今作品では真正面から向き合い各々の気持ちや考え方やらを描いてくれています。
事件と言えば事件なんだろうけど問題点の改善が成されたのかと言えばそれほど改善に修正に訂正にとしていないように見えるほど進歩がないように思えるな。
裁判自体は医師側の敗訴になってしまい30年以上空白の時を生んでしまった。
臭いものには蓋するのが大好きな日本人らしい優雅な時間を過ごしてまったりとしてきたわけだ。
私自身はこの事件の起きた後に生まれ、至ってノーマルで身近にもこのような方々と接する事も考えることもなく生きてきた訳ですが………。
本質である『私らしさ』を真剣に考える、そしてどうしてゆくべきかを向き合いませんでした。
LGBTQ+に限った事ではなく一人一人の個人として、人間としての『私らしさ』の探究心。
環境がとか関係がないからとか一般的にとか男だから女だからとか………理由も自分の意思も言葉も持たずに考えずに流し流されていました。
ですか色々と知り見て聞いて考える時間が増えてゆくうちに疑問や視えない答えを探して渇いた気持ちをどうにかしたくなり映画という作品を通して考えや気持ちの在り方をまとめる様になりました。
いま自分自身が立っている世界線上には沢山の多種多様な他者がいることを認識し………そうただ単純に認識するだけで良いのです。
ルールも思惑も外観や価値観も余計な事は何もせずその人をキチンと認識すればいいのです。
つまらない感情は結局何も生みません。
そんなのを持っているから自分達自身で生きづらい世界を創り上げているのです。
理想論は実現に近づける事が、そして達成出来ると思えるから湧き立つのです。
妄想ではありません。
この作品はけっして特殊な問題提議ではなく誰もが行き着く人としての生き方を諭しているのです。
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