わたしの頭はいつもうるさいのレビュー・感想・評価
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時間の無駄
今年最後にひどい映画を見てしまった。80分弱の映画でこんなに長く感じたことはない。良いテーマで期待したのだが。
頭の中がうるさいことを実際に高校生の自分から語りかけるという作為的なやりかただが、これが感情共有を妨げる。まったく高校生に見えないので、別キャストでも良かったのではないか。作家を目指して8年やってるということはバイト生活だが、東京であのアパートに住めるのだろうか。ビジョンの統一がなされていないからか演者がそれぞれ勝手に演じている印象で、まったく心にひびかない。感情の共有がされないまま、主人公が実家にもどり(これがまた東京から近い)、唐突に走り出して自分を鼓舞する。ここで感動させたいのか、こういう仕掛けでやってるのかということが透けて見えるので、つらい。
1人語りにしても、この人の演技は本気に見えないので見ていてすべっている。
映画館で見るものではなかった。
応答せよ、行動せよ
高校時代から始まるかと思いきや、いきなり未来に語りかける導入は面白かった。…のだが…
個人的には晋平のキャラがキツかった。
自分も役者を目指しているにも関わらず、創作を志す人間にあの絡み方をする時点でムリ。
それに対してのぞみはキレるどころかノリノリで書きかけの自作を音読し、晋平の本読みにも付き合う。
それ以前に、ファーストキスを強奪した相手を部屋に招き入れ、セカンドまで奪われた上に付き合ってたって…
芽が出ないどころか、もうこの時点で18歳の時の志は失われてたでしょ。
そもそも卒業から上京まで2年のラグがあったのは何故?
ただでさえ晋平とのグダグダが冗長な中、謎の母親パートが入りどんどん迷走していく。
『死ぬまでにしたい10のこと』を擦るけど、ただ実家に帰るだけだしなぁ。
2人とも働いてる様子ないし、「お金ない」と言う割に無駄にワイヤーライト点けてるし。
まったく必死さを感じなかった。
ノゾミとの絡みも『私をくいとめて』くらい面白ければいいのだが、真面目なんだよなぁ。
とりあえず走って叫んでいい雰囲気出てるけど、好転したのは母娘関係だけよね。(晋平とは切れた?)
軍資金のメモが今さらあんなとこから出てきたのは謎。
とりあえず晋平に尺を使いすぎたのは失敗だと思う。
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