「時間の無駄」わたしの頭はいつもうるさい しおさんの映画レビュー(感想・評価)
時間の無駄
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今年最後にひどい映画を見てしまった。80分弱の映画でこんなに長く感じたことはない。良いテーマで期待したのだが。
頭の中がうるさいことを実際に高校生の自分から語りかけるという作為的なやりかただが、これが感情共有を妨げる。まったく高校生に見えないので、別キャストでも良かったのではないか。作家を目指して8年やってるということはバイト生活だが、東京であのアパートに住めるのだろうか。ビジョンの統一がなされていないからか演者がそれぞれ勝手に演じている印象で、まったく心にひびかない。感情の共有がされないまま、主人公が実家にもどり(これがまた東京から近い)、唐突に走り出して自分を鼓舞する。ここで感動させたいのか、こういう仕掛けでやってるのかということが透けて見えるので、つらい。
1人語りにしても、この人の演技は本気に見えないので見ていてすべっている。
映画館で見るものではなかった。
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