「悲しくて可笑しい男の物語」黒い瞳 4K修復ロングバージョン tracyさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しくて可笑しい男の物語
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37年ぶりにこの映画を映画館で見られたことに感動です。私はもともとマルチェロマストロヤンニの大ファンなのですがこの映画は特別にマストロヤンニの演技によるものが大きいと思います。
悪気なく嘘をついてきた男、そしてそれによって結局色々な人を傷つけ悲しませそして自分もそれによって傷つき落ちぶれている、、そんな男はどこにでもいるのでしょうがマストロヤンニはそんな男がすごく似合っていると思いました。
それと対比するようにこの映画の女性たちは強く誠実で真面目で、傷つきながらに幸せを手に入れているように見えました。
実は私はエンディングが元のバージョンの方が好きなので今回のラストシーンちょっと抵抗を持ちました。それとロシアのシーンでエコマニア的な登場人物が出てきて???という感じだったのですが時代を象徴するシーンなのでしょうか?それで二度見たのですが二度目は抵抗が減りました。87年のバージョンを知らなかったらこれはこれで良いのだと思います。
87年に私はパリでこの映画を見ました。フランス語はあまり分からないなりにそれまでも何度かパリで映画を見たのですが、イタリア映画をフランス語字幕で見たのにかかわらず素敵な映画だと感じていました。一緒に見た友人から分かった?と言われて多分と答えたことを思い出します。
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