親友かよのレビュー・感想・評価
全3件を表示
GIRL&BOY
映画作り映画、大好物です。
観にいく理由はそれだけで十分でした。
特典は本国ポスター風ポストカードでした。
一風変わった映画作り映画に仕上がっており、転校生として学校に来たペーが隣の席のジョーについての映画を作るといった感じでわりとベタなフォーマットかと思いきや、ジョーが事故によって亡くなっているという状態からのスタートなのでどういう物語を紡いでいくのかというところに惹かれていきました。
大学進学のために映画を作る行動を取り始めたペーが、そこまで仲良くはなかったジョーの創作を知って、それをパクって映画にしよう!と意気込むんですが、それをジョーの友達のボーケーに嘘がバレてさぁ大変といった感じで進んでいくんですが、その中でジョーの事をどんどん知って行き、どんどん友達になりたくなっていくという不思議な構造も良かったです。
映画作りの様子はまさに映画好きな人達が作ったような詰め合わせ感がありました。
スパイものをやりたい!となったら「ミッション・イン・ポッシブル」と「TENET」組み合わせようぜ!という大胆な発想を映像にしていてワクワクしましたし、撮り方一つで世界観をガンガン広げていく創作の面白さがハイテンポで描かれるので楽しかったです。
映画に限らず様々なエンタメからアイデアを持ってきていたのも特徴的で、我らが日本の「ドラえもん」をモチーフにした映像も飛び出てくんですがこれまた個性爆発しており最高に笑えました。
楽曲も作品名や監督たちの名前を綴った独特な曲が流れてきてテンション上がりました。
ごちゃ混ぜのはずなのにめっちゃ綺麗にまとまっていて良かったです。
映画作りがひと段落した後はジョーとボーケーの関係性が描かれ、互いの秘密を打ち明けて親友になったのに、ついつい2人だけの秘密をバラしてしまって距離ができてしまい、そんな後悔を引きずったままここまで来たボーケーの心情が語られるシーンはかなりグッときました。
だからこそペーをたくさん責めたんだと思いますし、そんな中でもペーの映画作りを手伝ったんだなと思うともう良い子すぎてはわわ〜ってなりました。
若干終盤の展開はこってりしすぎており、ジョーの回想や病気を患った子の回想も交えつつかなり複雑に物事を進めていくので、供給過多だなぁとなってしまったのは事実です。
泣かせにかかってきているようにも思えて、前半のポップさと悪い意味でギャップになってしまっておりもったいなかったです。
病気の子のパートも展開をガラッと変えるためには必要だったと思いますがテンポがグシャっとなってしまったのはいただけなかったです。
ただ最後の送る会への持って行き方はペーの決断含め良い方向に向かっていたなと思いました。
綺麗事にしない終わり方、そこまでで得た信頼は確かなものがあり、パワポ野郎と言われても認めてくれる友達は確かにできているというのもグッと来ました。
その先の未来も暗くならず前に進んでいる感じがあり、爽やかな風が吹いているような終わり方でスッキリしました。
青春時代にしかできない事ってたくさんあるなと改めて思いました。
秘密を打ち明けることが親友、また新しい感情を知れてなんだか嬉しくなりました。
映画作り映画は最高だ。
鑑賞日 6/13
鑑賞時間 12:30〜14:45
ジェームス(涙)
問題を起こして高校を退学になったペーが、転校先の高校で出会ったジョーの短編エッセイをネタに映画をつくる話。
短編作品の受賞と共に、交通事故で亡くなるジョーから始まり、入試免除で大学進学出来るという謳い文句になびいたペーが、ジョーの映画をつくるといったことで盛り上がってしまい巻き起こっていく。
随分とコミカルなところから話しが転がり、中間が増えて題材もエッセイへと変わっていくけれど、まあ随分と丁寧だったり、それいりますか?なシーンもあったりと少々くどさも感じる。
そしてなかなか衝撃的な事実が突きつけられて、さてどうなるかと思っていたら、…っていうイメージということ?
それにしてもボーケーは良いイメージないてすけど、そんな何事もなかったかの様に?というか、ジョーのことを親友が書いたエッセイが題材ってことで良かったんじゃ?
面白くはあったけれど、まとめ方が強引というかご都合主義というか、なんかしっくり来なかったし、もうちょいシンプルで良かったのにという感じかな。
全3件を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。