親友かよのレビュー・感想・評価
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日本でリメイクして欲しいかも...
友情、初恋、ものづくりへの初期衝動が盛々の、
まさに、The青春!な作品でした。
しかし、いつの時代も友情ってのは、なかなか難しいですな。
転校生のペーが、不慮の事故で亡くなった隣の席の生徒の友人だと偽り、
周囲を巻きこんで故人を偲ぶ映画を作っていく⋯
というストーリーに、もう一つどんでん返し的な展開があって⋯
というところ、なかなか面白かったです。
タイ制作の映画は、初めて観ましたが、
笑いのセンスは、かなり単純というか幼いのですね⋯
主役が高校生だから?
日本でリメイクして欲しいかも。
コメディ部分がどんな感じになるのかが気になります。
通して、監督の映画への愛をとても感じましたね。
日本のカルチャーも好きそう!
監督自身も楽しんで撮ってそうな空気が伝わってくる
ピュアさを感じる作品でした。
補足
ペーが成田凌さん、
ボーケーが若い頃の鈴木保奈美さんに見えて仕方なかったです⋯。
タイトルに偽りあり
カリテでやってる時、タイのA24みたいに評判なって気にしてた青春ドラマ。アップリンク、1日1回でも再演フォローありがたや。
亡くなった親友のために映画制作する話。
ごめんなさい、全然ダメだった。
まず、このあらすじみると、映画制作シーンが見せ場なんだなと思うじゃないですか。全然、映画作りに入らない。
まずここで調整のために寝ました。
やっと映画作り始めたと思ったら、思ってるのと違うハリウッドのパロディを撮り始める。こんなの不正解に決まってるじゃないですか?
ラスト、予想通り正解の完成版もみせてくれますが、それまでずっと不正解をみせられて、もういいかなって気持ちになる。
肝心の親友とは?みたいなところの描写がペラッペラだし、まあ主人公の成長ストーリーなんかなと。
タイトルに偽りありです。
人懐っこい男子生徒、周囲の思い
タイの高校生たちの物語.
人懐っこい男子生徒が,事故で急逝し.
故人を偲ぶ映画を作ろうと, 学内が盛り上がり.
周りの生徒たち:
転校して隣の席に来たばかりの男子,
中学のころに隣の席だった女子,
かつて隣の席だったが病気で休学中の男子,
想いはそれぞれに有り.
どこからが友達なのか,
知り合って日が浅いと, 親友といえないのか,
一度喧嘩別れしたら, もう二度と親友になれないのか
など.
表面的には、学園青春ドラマの体裁をとっていながら
故人をどう弔うか、愛するか忘れるか、
故人と以前にやり取りした、良い思い出、後悔、
故人を利用する? 進路のため? 良心の呵責?
生きている者たちの思い?
など、
なかなかに深い話題が散りばめられていました。
【今作は、嘘から始まった映画作りの過程の中で、高校生達が友情や自分の生き方を見つめ直す成長物語である。あと、タイ映画のフライヤーについて少し考えるの巻。】
■高校3年生のぺー(アンソニー・ブイサレート)は3学期になった焦りからか、ガールフレンドの裏切りが許せずに、彼女の頬をカッターで切ってしまい退学させられる。
転校先の高校で、隣の席になったジョー(ピシットポン・エークポンピット:タイ人の名前は長い・・。)から、親密に話しかけられるが、彼は素っ気ない。
そんなある日、ジョーが交通事故で亡くなってしまう。
大学受験を控えたペーは、短編映画のコンテストに入賞すると、試験免除で進学できると聞き、ジョーの親友と偽り彼が書いたコンテスト入賞の短編”花火と星々”をパクリ、映画製作を始める。彼を偲ぶ映画だと言って。
だが、その嘘を見破ったジョーの中学時代の親友ボーケーに反発されながら、ぺーは映画製作に取り組んで行く。ボーケーも徐々にカメラ担当として協力していく。
が、ジョーも、余命一年の同級生オームが書いた短編をパクッテいる事が明らかになり、ぺーとボーケーは短編製作を迷って行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・正直に書くと、この映画は映画館で観る映画の殆どを面白く観れるおバカ脳の持ち主である私にも、余り響かなかった。
何故だろうと考えると、脚本と演出とが多少粗い気がしたのと、死んだ筈のジョーも後半頻繁に思い出として登場するので、混乱した箇所が多かったのである。
・あとは、ペーを始めとした登場人物達の描き方が浅く感じてしまったからかな。ペーの冒頭の元カノへのカッターで切りつけるシーンから、アッサリ別の学校に転校していたり、ジョーとボーケーの中学時代の親友状態からの、ボーケーの行いにより二人の仲が壊れる過程の描き方などカナ。
・劇中で、ラップで流れる著名な監督の名前の数々。クリストファー・ノーラン、J・Jエイブラハム、日本代表として是枝監督。ここは、監督の意図する映画製作愛なのかな。
■そんな過程を経て、卒業式に流されたジョーが監督した映画。そこには、ジョーがオームの短編をパクった事が分からないように、ジョーの写真をパワーポイントの様につなげた映像が流されるのである。
それを見て、多くの生徒達は”パワポかよ!”と憤然とするのだが、オームとボーケーとジョーのお母さんだけは、感慨深げに見ているのである。
このシーンはペーの成長を感じさせるのである。
このシーンはナカナカだったかな。
<そして、ペーは嫌がっていた家業を継ぎ、ボーケーはカメラマンの道へ進むのである。そして、ペーも新たな夢である、映画製作者を夢見て、映画製作の場に行くとそこにはボーケーが居て、二人は笑顔で見つめ合いのである。
今作は、嘘から始まった映画作りの中で、高校生達が友情や自分の生き方を見つめ直す物語なのである。>
■タイ映画の新作フライヤーというと、今作もそうだが「バッドジーニアス」の名前が良く出る。
だーが、私が比較的最近観た映画では「ふたごのユーとミー 忘れられない夏」(なんでこの映画を書いたか分かる人は、偉い!)や「プアン/友だちと呼ばせて」など、素敵な映画が沢山有るので、ソッチも紹介して欲しいな。
<2025年8月10日 刈谷日劇にて鑑賞>
親友=秘密を打ちあけられる人
この映画における親友の定義は、秘密を打ちあけられる人・・・ということらしい。
映画が始まるやいなや亡くなったジョー。
ジョーの彼女が仲が良い人ひとりだけには教えていいよ、と言う。それは親友だろうと。
主人公ペーはきっとジョーと親友と呼べるほど仲良くしなかったことを
後悔していただろう。亡くなって初めてその人を深く知ることで、
ジョーの気持ちがわかっていく、寄り添えていく、というのは何とも切ないが
さもありなんとも思う。
ペーがジョーの親友ではなく、ペーの嘘だと見抜くボーケー(女性)もまた切ない。
彼女はきっとジョーの友達以上になりたかったのだろうと思うが、
ジョーには好きな子がいた。で、亡くなってしまうという。もう思いを告げられないのだ。
高校生の多感な時期に、
映画づくりを通して思いを通わせていくうちに、精神的に成長していく彼ら。
みんなの思いを大事にしていく様は、
なんとも瑞々しい気持ちにさせてくれる映画だ。
そしてタイという国の文化的なことも垣間見え、とても勉強になった。
ノーラン、高校生が撮るってよ
脚本と配役はかなり良い
映画愛
最近時間に追われているので手短に
・”アジアのA24と称されるタイの映画スタジオ「GDH 559」が製作した
青春映画”というのに興味を持った。そうでなくてもタイの映画っていう
だけで鑑賞動機になる。
・ある目的のために短編映画を製作する高校生の話
・少しでも楽をして何かを得ようとする現代人気質
・時にコミカルに、時に情緒的な描写。メリハリがあって見ていて楽しい。
・集まった製作チームのメンバーの個性、映画への思いがよく描けていた
・尊敬する映画監督の名前や作品名がポンポン出てくる。これは本作を
製作したチームの映画への思いが反映していると思われる。
オマージュ場面あり。
・素人が限られた予算で撮るならこうするよね、という創意工夫の描写が良い
・楽しく鑑賞して、最後は温かい気持ちになれる
・自分は頭が悪いせいか理解が追い付かない箇所があったけど観て良かった
・ペー(アンソニー・ブイサレート)とボーケー(ティティヤー・ジラポーンシン)
の顔が小島よしおと今田美桜に見える瞬間があった
・主要な登場人物が事故死する設定の映画は好きではないが、本作は
それ以外の描写が良かったのでチャラ
・タイ語題:เพื่อน(ไม่)สนิท
เพื่อนสนิทは親友。そこに否定形のไม่を挟むと親しくない友人になる。
この題を思いつく洒落た感覚が好き。英語や日本語に訳しにくい表現。
5万バーツって言われても…
人の死や気持ちの扱いが軽く、青春で片付けてよいのか?
ひねりのある青春映画
前半と後半で違う印象に
焦がれる日本が続きますように。
タイの青春映画はよいですね。
韓国のノワール映画がよいのと同様に。
日本で観れるタイ映画は年間数本しかないわけですが、秀作の映画が多い気がします。
他も作っているのかも知れませんが、日本に持ち込まれるのはある程度需要が見込まれるものだとは思います。そういう意味では、各国とも良い作品は作られているわけで、タイ映画は王様のブランチとかで紹介されて、もっと注目を浴びてもよいかと思います。バッドジーニアスは米国でリメイクされていることですし。
量産される、原作+話題のアイドル+タイアップ曲形式の日本の青春映画では太刀打ちできませんよ。
本作を理解するのは、日本に似た学校制度、アジア的な同調圧力やいじめの構造、家制度などの感覚が必要で、これらはすべて、日本的のある意味悪いところなので、まったく違和感なく観賞することが出来ます。国の体制が違っても、個人としては、韓国・中国・台湾・タイなどはまったく同じ感情を持っていることを認識できます。そういう意味において、未だに日本だけが優秀でその他のアジアの発展途上国を思っている人たちには困ったものです。彼らは、こういった国のことなんかちっとも知ろうとしないのでしょう。
本作は、Super 8, Single 8, 桐島部活…, I like moviesのような映画に関する映画でもあります。タイにおいても、ミッションインポシブルとかテネットとか僕らと全く同様の映画を楽しんでいます。その中で、スビルバーグやノーランとならんで、是枝裕和をあげて頂いたのはありがたいです。いわんや、一蘭やワンピースや日の丸さえも取り上げられていること、をや。いいじゃないですが、彼らのうち優秀な方をわれわれの税金で留学させたって。(私の某国立大学にはタイの留学生は実際に沢山いましたよ。)これからも、あこがれの日本でありたいですよ。
あ、映画の中身。恋愛、受験、友情、喪失、嘘など誰でも経験することが、特別なすごい事件とは関係なく描かれています。若干の中だるみがありますが、終わりかと思ったら、まだ終わりがあり、終わりがあり、終わりだと思って泣けてきたのに、さっきの涙を帰して欲しいです。
キャスト。主役のぺーは若い時の妻夫木さんのようです。ジョーはちょうどよく、正直バカっぽい(失礼)役どころがぴったりです。Ricky Stanickyのようです。ボーケー役のティティヤー・ジラポーンシンは、『ミーとユー』にも出てて居ました。前作では一卵性双生児を演じ分け、本作でも友情と恋愛の中間の状態をうまく表現していました。
5月の連休から有名アニメのロングラン、その後ぼちぼち有名フランチャイズやアカデミー賞受賞作のロングランとなり、小粒でいい作品が埋もれがちです。上映館は少ないですが、わざわざ出かけてみる価値は十分あるでしょう。
同学年、知り合い、クラスメート、友達、親友 そういやどこからが?っ...
キャッチー且つ絶妙な邦題『親友かよ』
狙ったわけではないのですが、気づけば二日続けてタイ映画です。ちなみに本作、IMDbではレビュー数こそ未だ1000を僅かに切りますが、評価は7.4(6/18現在)と高いこともあり、そこに期待をして「今週の4本目」に選出。サービスデイの109シネマズ木場にて鑑賞です。
「卒業まで残り1か月」の高校3年、ペー(アンソニー・ブイサレート)はあることをきっかけに事件を起こしてしまい、高校を退学処分となります。父は呆れながらも「ラストチャンス」としてペーを別の高校に編入させるのですが、既に「諦めムード」のペーは教室でも無気力。ところが、そこから思いもよらぬことが「立て続け」に起こり、本人もまさかの「ペー主導」による映画制作プロジェクトが始動します。
関わり合う友人たちのキャラクターを掘り下げつつ、物語の方向性を理解させる前半は所々にコミカルな要素強め。特にペーをコントロールしようとするボーケーを演じるティティヤー・ジラポーンシンは、『ユー&ミー&ミー』に続いてのアンソニー・ブイサレートと再共演ということもあり、確かに二人の相性の良さを感じます。
そして中盤、新たな登場人物によって明らかになる事実をきっかけに、雰囲気は一変してシリアスになっていき、後半に至ってはこれでもかと言わんばかりの怒涛の展開に。そして、前半では語られなかった「(それぞれの)二人」を回想するシーンの数々は、第三者には知る由もない「バイブス」まで感じて、若者たちの間に生じる「エモい」感情が際立ちます。なお、邦題『親友かよ』についても、そのフレーズとしてキャッチーさだけに納まらず、この年頃特有の「距離感」や「温度感」が現れていて、実に絶妙だと思います。素晴らしい。
ただ、本作もまた「伏線回収」という技法を過度に頼りすぎな点は否めません。特に全容を隠しながら伏線を張り続ける前半パートはかなりテンポが悪く、熱帯夜で寝不足気味のオジサンは眠気を振り払うのに必死。或いは、後半パートでの回収劇だけみればそれなりに感動もあるし、ストーリーそのものは充分に優れていると思います。それだけに、作品全体の出来としてはスムーズさに欠けて勿体ない。或いは、「盛り込み過ぎ」な要素をもう少し絞り込んでもいいような気もしますが、出来れば次はもっとシンプルな作品を観てみたいな。まことに僭越ですが、アッター・ヘムワディー監督(脚本)、今後に期待しています!
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