「親友と呼べるのは、秘密を打ち明けた時から…」親友かよ JUNさんの映画レビュー(感想・評価)
親友と呼べるのは、秘密を打ち明けた時から…
「バッドジーニアズ」・「プアン」のバズ・ブーンピリヤ
監督初のプロデュース作品。
前2作がとても良かったので楽しみにしていたが、期待どおりの素晴らしい作品になった。
不慮の事故で突然亡くなった同級生の為に、彼を偲ぶ短編映画の制作に走する高校生達を描いた淡く甘酸っぱい青春映画。
若い彼等が力を合わせ映画制作を進めていくが、中々思うようには進まない。そんな活動を通して皆が成長していく様を描いている。
ペーの不真面目で狡猾な成り行きから始まったこのプロジェクトだが、結果的には皆迷いながら自分の行いを正して行動していく。
きれいな事ばかりでは無いのだが、大人になるに連れていつの間にか忘れてしまった無垢な純粋さや後ろめたさ、シンプルな欲望と苦しみ、打算では無い人を想う気持ちと自己愛等...。
そんな大人になる前の未だ心が整っていない若い主人公達の揺れ動く気持ちが、我々にも青春期を思い出させてくれる。
後半に、題名「『親友かよ・Not frends』の最初に我々が抱いていたイメージとは違う、本当の意味が分かる。
そして誰もが惹きつけられる明るい笑顔のジョーに、ボーケーの晴々しい笑顔が重なる。
とても切ないけど、酸いも甘いも含めた青春期を感じさせてくれるとても素敵な映画。
私も、少し前に亡くした友人を想って観させてもらった。
最後に、以前バズが監督として考えていることがありますと語っていた事がある。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」は"観客のための映画”でした。
「プアン 友だちと呼ばせて」は"自分のための映画”です。
次は"社会のためになる映画"を作りたいと思っているんです。娯楽以上の意味を持つ......と語っていた。